主要通貨に対して、スイスフランが買われています。

 

 

 

最近のスイスフラン買いは、欧州リスクが原因。　特に注目したいのはイタリアです。　イタリアは予算案をEUに提出しなくてはいけない状況です。　ただ現在の状況ではEUの規律に沿った予算案は作れそうにはありません。　予算案の審議再開は9月11日、予算案概要発表9月27日が予定されています。

その他にもイタリアでは、財政赤字がＧＤＰ比３％(ＥＵの基準)をクリアできない。　といったヘッドラインが出るほど財政赤字が問題となっています。

財政赤字の原因の一つに、難民問題があります。　イタリアはＥＵの難民受け入れ口となっています。　また、難民の受け入れには費用がかかり財政を圧迫しています。

 

このような状況を懸念して、イタリア国債価格は下落。　長期金利利回りは上昇しています。　一時3.2％を超えています。

 

イタリア１０年債利回りチャート

 

イタリア国債から引き上げた資金が、安全通貨のスイスフランに流れているのではないかと思います。

直近で気を付けたいのは、トルコの情勢と8月31日に予定されている格付け発表です。　31日はフィッチの格付け発表が予定されています。　その他イタリア要人発言。特に財政問題と難民問題に関連する発言に注目したいと思います。