4月23日の記録室 ~株価と金利と要人発言~

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2025年4月24日

4月23日の記録室 ~株価と金利と要人発言~

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

目次

◎昨日の注目点

 

・トランプ米大統領が「パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長を解任する計画はない」と発言すると、FRB議長解任への思惑から進んでいたドル売りの動きが巻き戻され、ドル円は7時30分過ぎに一時143.22円まで上昇

・4月仏・独製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が市場予想を上回ったことでユーロの下支えとなった

・関係者の話として「米政府は貿易戦争の緩和に向けて対中関税の引き下げを検討している」と米ウォールストリートジャーナル(WSJ)紙が報じた

・「米政権は中国との協議を待って関税引き下げを検討する」ようだ。「米政権が一方的に関税を引き下げるのではなく、中国との協議と合意に基づいて行う」とCNBCが報じた

・「トランプ米大統領は対中輸関税の対象から自動車部品を除外する」ようだと一部通信社が報じた

・トランプ米大統領の発言をきっかけに米連邦準備理事会(FRB)の独立性を巡る懸念が後退したほか、WSJやCNBCの報道を受けて米中貿易摩擦が緩和されるとの期待が高まりリスクオフが後退、米国株相場の上昇とともに全般ドル買いが先行した

・ベッセント米財務長官が「米国は引き続き強いドル政策を維持」と述べたほか、「関税を巡る日米交渉で特定の通貨目標を求める考えはない」「日本が先進7カ国(G7)の合意を尊重することを期待」と発言すると円売り・ドル買いが活発化し、ドル円はアジア時間に付けた143.22円を上抜けて一時143.57円まで上値を伸ばした

 

 

 

 

 

 

◎昨日の主要通貨強弱グラフ

 

 


4月24日6時時点

 

 

 

 

 

 


4月24日6時時点

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◎昨日の株価

 

 


4月24日6時時点

 

 

 

 

 

 

 

◎昨日の要人発言

 

トランプ米大統領
「中国やほぼ全ての国々とうまくやっている」
「貿易で損をする時代は終わった」
「今は移行期間だ、少し時間がかかるだろう」
対中関税は大幅に下がるだろうが、ゼロにはならない
「株式市場は順調に上昇している」
パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長を解任する計画はない
FRBは金利を下げるべき
中国への関税は145%にはならないだろう
「中国とは公正なディールを成立させる」
「EUと中国は米国を食い物にしている」
「国民のために大儲けするつもりだ」

中国外務省
アメリカが一方で極端な圧力をかけながら、同時に合意を望んでいると言うことはできない
これは中国に対する正しい対応の仕方ではなく、実現可能でもな
「アメリカは平等と互恵の原則に基づいて中国と対話を行うべきだ

イラン外務省報道官
「もし米国が非現実的な要求を避ければ、良い合意は可能だ」
「米国との協議は正しい方向に進んでおり、我々は慎重ながらも楽観的だ」

ナーゲル独連銀総裁
「今年のリセッション、排除できない」
「インフレに関しては多くの良いニュースが見られる」
「関税は良い政策ではない」

ベッセント米財務長官
「米国ファーストは米国孤立を意味しない」
「米政権はIMFと世銀との協力を望む」
米政権は中国と米国のリバランスを支援したい
世界第2位の経済大国である中国を世銀が開発途上国として扱うのは不合理
米国は引き続き強いドル政策を維持
「米国と中国の間には大きな取引のチャンスがある」
トランプ大統領から対中関税引き下げの一方的な提案はない
トランプ大統領のパウエルFRB議長解任の発言は任期満了を指している可能性
「中国との完全な貿易協定締結には2-3年かかる可能性」
「(トランプ大統領によるパウエル議長の解任について問われ)私は弁護士ではない」
「(トランプ大統領によるパウエル議長の解任について問われ)明言避ける」
日米協議では具体的な為替レート目標は設定されていない
「インドとは関税合意に非常に近づいている」

ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁
「関税の実質的な影響は依然不確か」
PMIや雇用の数字に関税の影響が見て取れる

クノット・オランダ中銀総裁
「米国が輸入品に25%の関税を課した場合、GDPを約0.3ポイント押し下げる」
「基調的なインフレ動向は現時点では良好に見える」
「米国が関税を発表する前であれば、3月の政策金利据え置きを支持していただろう」

ミュラー・エストニア中銀総裁
「6月に利下げか一時停止かを判断するのは時期尚早」
「ユーロ高は競争力を低下させ、インフレを抑制する」
「貿易収支を考慮すれば、金利は中立水準以下に引き下げる必要がある可能性」
「成長はより緩やかになる公算、景気後退の可能性は低い」
「金融政策はもはや引き締め的ではない」

ベイリー英中銀(BOE)総裁
「世界経済の分断は成長にとって悪影響」
「成長へのリスクを非常に真剣に受け止めなければならない」

米地区連銀経済報告(ベージュブック)
「米経済活動は前回の報告からほとんど変化がなかった。ただ、貿易政策をめぐる不確実性は報告書全体に広がっている」
「5地区でわずかな成長が見られ、3地区はほぼ横ばい、4地区ではわずかな減速が見られた」
特に関税をめぐる経済不確実性の高まりにより、いくつかの地区では見通しが大幅に悪化した
「雇用はほとんどの地区でほぼ横ばい、もしくは僅かに増加した」
「1地区は小幅増加、4地区は微増、4地区は横ばい、3地区は微減と報告された」
「賃金は概ね緩やかなペースで上昇し、複数の地区で前回の報告から賃金の伸びが鈍化した」
物価は全地区で上昇し、6地区は価格上昇を緩やか、6地区は中程度と評価した。これは前回の報告と同じ
ほとんどの地区で、企業は関税の影響で投入コストの上昇が見込まれると指摘
「ほとんどの企業は追加コストを顧客に転嫁する見込み」

ビルロワドガロー仏中銀総裁
「関税はユーロ圏の成長率を少なくとも0.25ポイント押し下げる」
「景気後退を伴わないインフレ脱却が基本シナリオ」
「政策金利はさらに低下する可能性が高い」
「現在、欧州にインフレリスクはない」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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