イタリア・EU・英国から目が離せない! ~10月10日の戦略~

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2018年10月10日

イタリア・EU・英国から目が離せない! ~10月10日の戦略~

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

◎保有中のポジションと戦略

 

 

EUR/USDのShortポジションはホールド中。 ”1.1460”でShortポジションを追加しました。 追加ポジションのストップは”1.1575”あたりを考えています。 基本はコアポジションについてはロングホールドで考えていますが、ユーロ売りの要因はイタリア予算が大部分を占めています。 なので、予算案が無事通過するようなことになれば全決済。ユーロロングの検討したいと思います。

 


EUR/USD 日足チャート

 


EUR/USD 時間足チャート

 

 

AUD/USDのShortポジションはホールド中。 時間足チャートのフィボナッチ61.8%までの反発は想定しています。 そこを上抜けするようなら決済を検討したいと思います。 ただ、本日の注目点でも触れているように為替報告書・人民元安などネガティブな要因が多いのが現状です。 なので、AUD/USDもロングホールドで考えています。

 

 


AUD/USD 日足チャート

 


AUD/USD 時間足チャート

 

 

 

その他、ポンドに注目しています。昨日の否定報道で戻しを短期で狙うのも良いですが、基本はLong目線です。 アイルランド問題やBrexit問題に合意となればポンド買いに反応となりますが、合意出来なかったとしてもポンド売りにはなりにくいと思います。 なので、Long要因が出たときにチャンスがあればエントリーしたいと思います。 ポイントは紫上昇平行チャネルで見ています。

 

 


GBP/JPY 日足チャート

 


GBP/JPY 時間足チャート

 

 

 

◎本日の注目点

 

 

1)ユーロ安値更新とイタリア予算案

ここの所、注目点の1番を独占しているイタリア予算案問題。 昨日、イタリア長期金利が高止まりしたことでユーロは安値更新からの反発、全戻しとなっています。 ただ、上値は重く下値を探る展開が続くのではないかと思っています。

昨日は15日に提出期限の予算案ですが、イタリアの議会で承認されないのではとの報道。 また、トリア伊財務相は「もし金融危機が起きればドラギECB総裁が実施したことを行う」という意味深な発言。 真意はよくわかりませんが、イタリア国内でもめて、イタリアとEUでもめて、複雑になってきています。 現在の状況で積極的にユーロ買いは難しいと思います。 問題がこじれるような発言、お互いを挑発するような発言が出た場合はユーロ売りで戦略を組むなどが良いかと考えています。

 

イタリア予算案を巡ってユーロは乱高下! 何が問題なの?を解説

 

 

 

 

2)英指標とBrexit相場

英国は本日指標発表もありますが、注目はやはりBrexitに関する要人発言です。 英国側もEU側もあせっているように感じます。 昨日は15日までにはある程度の合意が出来るのではないかという情報が流れ、ポンドが大幅に買われました。 ただ、ポンドでよくあるのが否定報道です。 今回も報道紙が報じているだけで、誰が、どこで、誰向けた発言かは、確認が取れていません。 また、現在EUと英国は同時に多数の場所ですり合わせを行っています。 要人によって発言内容が変わってくることもよくあります。 情報の内容は十分に注意が必要です。 トレードの戦略に、否定報道でポンド売り。 全戻しのところで決済というのも、1つのストーリーに加えておくのも面白いかもしれません。

 

アイルランド国境問題 ~Brexit交渉の最難関~

 

 

 

 

3)人民元安と為替報告書

人民元安が止まりません。 中国サイドからも人民元安に対する発言も出てきています。 早ければ今日にも米国為替報告書が発表されます。(以前の情報では10日、現在は週末が濃厚) 報告書では、中国の為替操作国に認定もしくはリスト入りは間違いないのではないかと思われ、織り込み済みです。 どちらかというと、報告書を受けて米国(トランプ大統領)がどのような対応をとってくるか注目です。 さらに追加の関税となってくると、周り回ってドル高になり、結果人民元安を進めることになるかもしれません。

 


米ドル/人民元 日足チャート

 

 

 

4)G20財務相・中央銀行総裁会議

明日からG20始まります。 要人が集まると、何か発言が出る可能性があります、

要人発言には気を付けておきたいと思います。

 

 

5)長期金利と株価

昨日は、長期金利の上昇は高止まり。 株価は日本のみ大幅安。 本日も米国の流れを汲んで日本株価は持ち直すのか!? それとも、再度リスクオフとなり再度下落となるのか!? 注目しています。 特に注目は、米・イタリア・ドイツの長期金利と、日米株価を注目しています。

 

 

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

 

10/10(水曜日)

08:30 AUD Westpac消費者信頼感指数
15:00 SEK スウェーデン失業率
15:00 NOK ノルウェーCPI(消費者物価指数)
17:30 GBP 英GDP・鉱工業生産
18:00 GBP ホールデンBOE主席エコノミスト
20:00 GBP NIESR GDP予想
21:30 USD PPI(生産者物価指数)
21:30 CAD 住宅建築許可

10/11(木曜日)

G20財務相・中央銀行総裁会議(インドネシア・バリ島)

01:15 USD エバンス・シカゴ連銀総裁発言
02:00 USD 3年・10年債入札
07:00 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁発言
07:30 AUD エリスRBA総裁補佐発言

 

週間イベントスケジュールは以下を参照ください

要人発言に注目が集まる1週間! ~10月8日週の戦略とイベントスケジュール~

 

 

 

◎記録室

 

昨日の主要通貨強弱グラフ、株価、長期金利、要人発言は以下を参照ください

10月9日の記録室 ~要人発言と長期金利~

 

 

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