2025年5月7日
トランプ貿易戦争と米英金融政策発表に注目の1週間 「5月7日週の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
今週もトランプ大統領を中心とした、貿易戦争がマーケットの中心となるのではないかと思います。
また、今週は英国・米国の金融政策が予定されています。
関税等の影響が金融政策にどこまで影響するのかに注目しておきたいと思います。
目次
◎今週の注目点
1)金融政策
FOMC
注目度:高い
織り込み度:据え置きを織り込み済み
バイアス:ドル売り優勢
ポイント:次回利下げの可能性とトランプ関税の影響
今回のFOMCでは据え置きが予想されており、市場は織り込み済みです。
また、CME「フェドウオッチ」では年4回(6・7・9・12月)の利下げが予想されています。
声明文や記者会見で年内利下げ4回を織り込みに行くハト派となるのか、それとも年内3回利下げの可能性を残すタカ派となるのか、FRBのスタンスに注目です。
また、景気後退とインフレが同時におこるスタグフレーションが懸念されているため、トランプ関税によるインフレや経済への影響について触れるのかにも注目です。
英中銀
注目度:かなり高い
織り込み度:0.25%利下げを織り込み済み
バイアス:特になし
ポイント:MPC投票配分とインフレーションレポート
今回の会合では全会一致で0.25%の利下げが決定されると予想されています。
もし、0.5%利下げを支持するMPC委員が出てきた場合はポンド売りが加速するのではないかと注目しています。
また、今回は四半期に一度のインフレーションレポートが発表されます。
トランプ関税などの影響が反映されるのか、反映された場合の英国経済とインフレがどのようになるのかにも注目しておきたいと思います。
2)トランプリスク
トランプ大統領による発言でマーケットが翻弄されています。
どこまで本気かわかりませんが、映画にも関税をかけるとの発言が出ています。
関税だけでなく、通貨安に対しても発言が続いており、台湾ドルや香港ドル相場もあれています。
通貨安に対する発言が出てこないかにも注意しておきたいと思います。
また、先週末に加藤財務大臣が日本が保
すぐに発言を取り消し修正しましたが、この発言に対してトランプ大統領・米政府が反撃してくる可能性に注意しておきたいと思います。
その他、各国の影響だけでなく、米国自身への影響がトリプル安(株安・債券安・ドル安)になる可能性にも注意しておきたいと思います。
そのため株価以外で2年債・10年債・30年債の入札などの債券価格にも注意しておきたいと思います。
3)経済指標
米失業保険申請件数、労働コスト(速報値)
米国経済の景気後退が懸念されており、雇用状況を確認するため失業保険申請件数や労働コスト(速報値)の結果に注目しておきたいと思います。
予想よりも悪化していた場合はドル売りが進む可能性があるので注目しておきたいと思います。
カナダ雇用統計・失業率
カナダ中銀は先日の会合で据え置きを決定しましたが、雇用統計の結果が弱ければ追加利下げの可能性が高まり、カナダドル売りが進む可能性に注目しておきたいと思います。
◎今週のイベントスケジュール
5月6日(火曜日)
ドイツ首相指名選挙
21:30 USD 米貿易収支
21:30 CAD カナダ貿易収支
23:00 CAD カナダIveyPMI
5月7日(水曜日)
02:00 USD 米2年債入札
07:45 NZD NZ雇用統計・失業率
15:00 SEK スウェーデンCPI(消費者物価指数)
23:30 USD 原油在庫量
5月8日(木曜日)
03:00 USD FOMC・政策金利・声明文発表
03:30 USD パウエルFRB議長発言(記者会見)
04:00 USD 米消費者信用残高
16:30 SEK スウェーデン中銀政策金利発表
17:00 NOK ノルウェー中銀政策金利発表
20:00 BOE 英中銀・政策金利・声明文・MPC投票配分・インフレーションレポート発表
21:30 USD 米失業保険申請件数、労働コスト(速報値)
5月9日(金曜日)
02:00 USD 米30年債入札
15:00 NOK ノルウェーCPI(消費者物価指数)
15:00 EUR レーン・フィンランド中銀総裁発言
17:40 GBP ベイリーBOE総裁発言
19:15 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言
19:45 USD バーFRB理事発言
20:15 GBP ピルBOE主席エコノミスト発言
21:30 CAD カナダ雇用統計・失業率
21:30 USD クーグラーFRB理事発言
22:10 EUR シムカス・リトアニア中銀総裁発言
23:00 USD グールズビー・シカゴ連銀総裁発言