リスクオフの巻き戻し、株価反発なるか!? ~5月15日の注目点とイベントスケジュール~

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2019年5月15日

リスクオフの巻き戻し、株価反発なるか!? ~5月15日の注目点とイベントスケジュール~

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

昨日は、トランプ発言でリスクオフの流れは緩んでいます。 マーケットはリスクオフの巻き戻しで、欧米株価は反発上昇、円安・フラン安が進みました。 VIX指数は低下「20」を割り込みました。

 

本日、東京市場・上海市場で株価反発の流れを引き継ぎたいところだと思ます。 本日、五十日で株価反発なるか注目したいところです。

 

目次

◎本日の注目点

 

 

1)米中関税と株価

 

昨日のトランプ発言でリスクオフの流れは緩み、欧米株価は反発上昇しています。 欧米の流れを東京市場で引き継げるか注目です。 日経先物では21,000円を回復しています。 本日、日経平均が21,000円台を回復できるか注目です。 また、中国・上海総合指数も注目です。

 

その他に、関税に関する発言も続いています。 発言で一喜一憂する状況です。 発言・ヘッドラインに注意しておきたいと思います。

 

 

 

2)欧州金利

 

欧州(ユーロ圏)では、金利差拡大しています。 ユーロ圏各国の金利差が拡大していくと、ユーロにとってネガティブです。 昨年のイタリア予算問題の頃に比べて、落ち着いていたイタリア長期金利ですが、ここ数日のイタリア金利が上昇してきています。 また、ギリシャ長期金利も下落基調だったのが、ここ数日急騰しています。 逆に、信用度の高いドイツ長期金利は低下しています。 米中関税・貿易戦争のリスクオフで、安全資産のドイツ国債に人気が集まっていると思われます。

 

イタリアのサルビーニ副首相が「雇用を創出するために(財政支出を伴わなければならず)来年度の財政赤字がGDP比3%を超える準備をする」と報じられ、再度予算案問題が急浮上してきています。 その他にも、先日イタリアはGDP見通しを下方修正しています。

 

イタリア・ギリシャなど、経済に懸念のある国の長期金利は上昇傾向、信用度の高いドイツ長期金利は下落傾向にあります。 金利差が拡大していく傾向にありますが、これ以上拡大が続くようであれば、ユーロにとってネガティブ、ユーロ安に繋がってきます。 金利差拡大に要注意です。

 

 

 

3)経済指標・要人発言

 

本日予定されている、カナダCPI(消費者物価指数)に注目です。 主要8通貨の中で、一番利上げに近いのがカナダドルだと思っています。 金融政策に直結する先日のカナダ雇用は、まずまずの結果でした。 こちらも金融政策に直結する、CPI(消費者物価指数)に注目が集まっています。 CPI(消費者物価指数)の結果が良いと、年後半にも利上げの可能性が出てくるのではないかと思います。 また、イラン経済制裁やサウジの主要パイプライン停止など、原油価格上昇がカナダドルにとって追い風です。 心配面は、米中関税・貿易戦争で、中国経済の低下です。

 

その他に、ドル円は109円を割れるかどうかの位置で推移しています。 本日、小売売上高が発表された後に、クウォールズFRB副議長発言が予定されています。 ここでネガティブな内容が続くと、109円割れの可能性もあるのではないかと思います。 逆に、ポジティブな内容が出てくれば、再度110円台回復も見えてくるかもしれません。 指標・要人発言に要注目です。

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

 

5月15日(水曜日)

 

09:30 AUD Westpac消費者信頼感

11:00 CNY 中国鉱工業生産

15:00 EUR ドイツGDP

15:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)

16:00 CZK チェコGDP

16:00 TRY トルコ失業率

17:00 USD IEA月次報告

18:00 EUR ユーロ圏GDP

21:30 USD 小売売上高

21:30 CAD CPI(消費者物価指数)

22:30 USD クウォールズFRB副議長発言

23:30 USD 原油在庫量

 

 

5月16日(木曜日)

 

ユーロ圏財務相会合(ブリュッセル)

 

01:00 USD バーキン・リッチモンド連銀総裁発言

10:30 AUD 雇用者数増減・失業率

11:45 AUD ブロックRBA総裁補佐発言

 

 

 

 

 

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