欧米豪で重要指標発表ラッシュ! 「4月30日の注目点とイベントスケジュール」

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2025年4月30日

欧米豪で重要指標発表ラッシュ! 「4月30日の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

昨日は東京市場が休場で閑散とした方向感のない相場でした。

 

NY市場では3月米卸売在庫や2月米ケース・シラー住宅価格指数、3月米雇用動態調査(JOLTS)求人件数、4月米消費者信頼感指数など、この日発表の米経済指標が軒並み予想を下回ると円買い・ドル売りが優勢になり、ドル円は前日の安値141.99円を下抜けて一時141.97円まで値を下げる場面もありました。

 

カナダでは総選挙が開催され、カーニー首相が率いる与党自由党が総選挙を勝利するも、165議席と過半数の172議席には到達しなかったことで今後の政局不安が残る結果となりました。

 

本日は豪州で注目の四半期CPI(消費者物価指数)や欧州のGDP・HICP(消費者物価指数)、米国のADP雇用統計やPCEデフレーターなど重要指標が続きます。

各通貨ボラティリティの高い日になる可能性が高いので注目知っておきたいと思います。

目次

◎本日の注目点

 

 

1)経済指標

 

豪四半期CPI(消費者物価指数)

RBAは追加利下げのデータとして四半期CPI(消費者物価指数)の結果を重要視するのではないかと注目されています。

物価の低下が確認されれば追加利下げとなる可能性があります。

結果と豪ドルの動きに注目しておきたいと思います。

ただ、トランプ関税や米中貿易戦争の影響で利下げが先送りになる可能性を懸念し、反応が限定的となる可能性があるので注意しておきたいと思います。

 

 

 

GDP(速報値)、HICP(消費者物価指数)(速報値)

フランス・ドイツ・ユーロ圏でGDPとHICP(消費者物価指数)の速報値が発表されます。

トランプ関税の影響で景気後退が懸念される中で、今回発表されるGDPが弱い結果となると今後の景気後退懸念が一気に加速するのではないかと思います。

また、HICP(消費者物価指数)が落ち着きをみせるようであれば、追加利下げのハードルの下がるのではないかと思います。

 

 

 

ADP雇用統計

週末の雇用統計の前哨戦としてADP雇用統計に注目。

ウォラーFRB理事の発言で雇用市場に注目が集まるのではないかと思います。

注目度が高まれば大きく動く可能性が高まるので、注意してみておきたいと思います。

値動きが大きくなれば、週末の雇用統計も大きく動く可能性が高まります。

 

 

 

米GDP(速報値)

米国は景気後退が懸念され、ドル売りが大きく進んでいます。

今回のGDPは速報値のため予想と結果が乖離する可能性が高く、予想よりも弱い結果が出てきた場合はドル売りが加速する可能性があるので注目です。

特にトランプ関税の影響などから景気後退が懸念されているだけにネガティブな結果には大きく反応するのではないかと注目しています。

 

 

 

カナダGDP

カナダ中銀はトランプ関税の影響などを確認するため、利下げを一時停止し据え置きを決定しました。

今回のGDPの結果が弱いものになれば、トランプ関税の影響などの懸念と併せて追加利下げや大幅利下げの可能性も出てくるのではないかと思います。

そうなるとカナダドルが大きく売られることになるので注意しておきたいと思います。

 

 

 

米PCEデフレーター

FRBが金融政策の判断に最も注目している指標がPCEデフレーターです。

PCEデフレーターの結果が弱いものとなれば追加利下げの可能性が高まるのではないかtと思います。

トランプ関税の影響などからドル安が進んでおり、予想を上回る結果が出てきたとしてもドル買い方向は限定的になる可能性があるのではないかと注意しておきたいと思います。

 

 

 

2)リスク要因

 

本日もトランプ(関税)がマーケットの中心となるのではないかと思います。

 

日米関係

関税に加えて非関税障壁(消費税や規制など)や、為替(円安誘導)が問題視され、先週のG20財務相・中央銀行総裁会議で非公式で交渉されているかもしれません。

トランプ大統領やベッセント米財務長官から圧力など発言が出てこないか注意しておきたいと思います

 

米欧関係

欧州は抑止力として米国への一部輸出品に規制を導入する提案を策定中と報復の準備も進めています。

 

米中関係

米国が対中を145%、中国が対米を125%に引き上げ、中国は米国が再度関税を引き上げても対抗しないことを示唆しましたが、先週、中国政府は国内航空会社に「ボーイング機の受取り停止」を指示するなど関税以外での報復を進めています。

先週末には一部報道で「中国は米製品に対する報復関税について、一部輸入品の適用除外を検討」などと報じられることでリスクオフは後退しましたが、トランプ大統領や中国側は否定するなど米中関係は方向感が見えない状況となっています。

新たな内容が出てくることでリスクオフが進んだり後退することに注意しておきたいと思います。

 

パウエルFRB議長

トランプ大統領はFRBへの利下げ圧力やパウエルFRB議長の解任圧力をかけています。

今後も圧力来るとリスクオフが進む可能性があるので注意しておきたいと思います。

 

 

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

 

4月30日(水曜日)

 

10:30 AUD 豪四半期CPI(消費者物価指数)

10:30 CNY 中国製造業・非製造業PMI

10:45 CNY 財新製造業PMI

14:30 EUR フランスGDP(速報値)

15:30 EUR ミュラー・エストニア中銀総裁発言

15:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)(速報値)

17:00 EUR ドイツGDP(速報値)

18:00 EUR ユーロ圏GDP(速報値)

19:00 JPY 外国為替平衡操作(介入実績)

20:00 GBP ロンバルデリBOE副総裁発言

21:00 EUR ドイツHICP(消費者物価指数)

21:15 USD ADP雇用統計

21:30 USD 米GDP(速報値)

21:30 CAD カナダGDP

23:00 USD 米PCEデフレーター、住宅販売保留

23:30 USD 原油在庫量

 

 

5月1日(木曜日)

 

00:30 GBP ロンバルデリBOE副総裁発言

00:30 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言

02:00 EUR マクルーフ・アイルランド中銀総裁発言

10:30 AUD 豪輸入物価指数、貿易収支

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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