週末を控え、トランプリスクに注目! 「4月25日の注目点とイベントスケジュール」

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2025年4月25日

週末を控え、トランプリスクに注目! 「4月25日の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

昨日は日米財務相会談が行われましたが、加藤財務相は「米国からは為替に関して目標やそれに対する枠組みの話は全くなかった」と述べたが、ベッセント米財務長官と「為替に関して緊密かつ建設的な議論で一致」と会見で表明、マーケットの反応は限定的でした。

 

米中関係は「中国と取引なければそれはそれでOK」「パウエルFRB議長は間違い犯したと思っている」などの発言が伝わったことで朝方からドル売りが先行し、中国外務省が「中国と米国はまだ関税について協議していない。必要であれば関税戦争も辞さない」と表明するとドル売りが加速しましたが、NY市場に入るとトランプ米大統領が「我々は中国と会談している」と明らかにすると、米政権の対中姿勢緩和を期待しドルは持ち直しました。

 

本日も米中関係をはじめ、トランプリスクがマーケットの中心となると思います。

週末に発言が出てくる可能性があるので、ポジションの持越しには注意してきたいと思います。

目次

◎本日の注目点

 

1)リスク要因

 

本日もトランプ(関税)がマーケットの中心となるのではないかと思います。

日米関係では関税に加えて非関税障壁(消費税や規制など)や、為替(円安誘導)が交渉されるのではないかと思います。

加藤財務相がG20財務相・中央銀行総裁会議のため訪米し、日米財務相会談が行われましたが、特に大きな内容は出て来ずマーケットの反応は無反応でした。

ただ、今後も円安是正や貿易に関する発言が出てくる可能性もあるので注意しておきたいと思います。

 

また、米欧関係でも協議が進んでいますが、欧州は抑止力として米国への一部輸出品に規制を導入する提案を策定中と報復の準備も進めています。

 

最も注目されている米中関係ですが、米国が対中を145%、中国が対米を125%に引き上げ、中国は米国が再度関税を引き上げても対抗しないことを示唆しましたが、先週、中国政府は国内航空会社に「ボーイング機の受取り停止」を指示するなど関税以外での報復を進めています。

米中貿易戦争を懸念して株価が下落したことからなのか、昨日は「米政府は貿易戦争の緩和に向けて対中関税の引き下げを検討している」と報じられるなど、急に対中姿勢を軟化させています。

ただ、再度強硬姿勢に戻ることもあるので注意しておきたいと思います。

さらに、相互関税のほか、FRBへの利下げ圧力やパウエルFRB議長の解任圧力などが注視されドル安が進んでいましたが、こちらも否定発言が出てきたことでリスクオフが後退しています。

ただ、トランプ大統領とベッセント米財務長官で意見・発言の隔たりがあるので、また方針転換の可能性もあるので発言には注意しておきたいと思います。

 

 

 

2)経済指標

 

英小売売上高

英中銀は5月に追加利下げを決定するのではないかと予想されています。

小売りの結果が弱ければ利下げ期待が高まり、ポンドの上値を抑えるのではないかと思います。

 

 

 

カナダ小売売上高

カナダ中銀は据え置きを決定し、利下げを一時停止しています。

追加利下げがあるのか、経済状況を確認するため小売売上高の結果に注目です。

小売りの結果が弱ければ、追加利下げの可能性も出てくるのではないかと思います。

 

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

 

4月25日(金曜日)

 

15:00 GBP 英小売売上高

21:30 CAD カナダ小売売上高

23:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)・期待インフレ率

 

 

4月26日(土曜日)

 

オーストラリア、ニュージーランド市場休場(アンザックデー)

 

02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント

04:15 GBP グリーンBOE外部理事発言

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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