金融政策発表ラッシュ、FRBの要人発言に要注目! 「9月5日週の注目点とイベントスケジュール」

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2022年9月4日

金融政策発表ラッシュ、FRBの要人発言に要注目! 「9月5日週の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

先週は注目の雇用統計が発表され、予想を上回る雇用が発表されました。

注目は予想を下回った平均時給と、予想以上の労働参加率です。

なかなか上昇しない労働参加率が予想を上回ったことは、人手不足による人件費高騰を抑える要因となったのではないかと思います。

平均時給が低下したことも人件費高騰によるインフレ低下に繋がるのではないかと思っています。

この2点からFRBの引き締め鈍化に繋がり、9月FOMCでの0.75%利上げ確率が低下したのではないかと考えています。

 

今週は3中銀から金融政策発表が予定されており、その他にも注目の要人発言や経済指標、リスク要因など、ボラティリティに繋がるような内容が多数予定されているので忙しくなるのではないかと思っています。

◎今週の注目点

 

1)金融政策

 

ECB理事会

注目度:かなり高い

織り込み度:0.75%利上げをかなり織り込んでいる

バイアス:ユーロ売り圧力がややある

ポイント:利上げ幅と今後の引き締めスピード、スタッフ予想!

 

先週、先々週のECB理事会メンバーからの発言で0.75%利上げの確立が高まっています。

なので、今回の理事会では0.75%利上げになるのではないかと思われます。

ただ、懸念材料としてロシアからの天然ガス供給に不安があります。

先週末に3日までとされていた、ロシアから欧州への天然ガス供給パイプライン「ノルドストリーム1」の点検作業・供給停止が延期されると発表されました。

こっれにより欧州での天然ガス供給不安が広がり、欧州経済に大きく影響が出てくるのではないかと思われます。

この状況がECB理事会にどこまで影響するのか注目です。

 

また、今回はスタッフ予想(インフレや経済成長率の見通し)が発表されます。

この内容により、今後のECB理事会の今後の利上げ観測が見えてくるのではないかと思っています。

声明文やスタッフ予想、ラガルドECB総裁の記者会見から今後のECBの方向性を確認し、欧州金利やユーロの動きに注目したいと思います。

 

 

 

RBA理事会

注目度:高い

織り込み度:0.5%利上げを織り込み済み

バイアス:豪ドルの上値重い

ポイント:声明文

 

利上げ幅は0.5%が予想されていますが、サプライズの可能性があるのがRBAなので注意しておきたい。

注目は声明文からRBAの政策スタンスを確認したい。

前回の声明文では、今後も金融正常化を進めるとしながらも、あらかじめ設定されたものがあるわけではないとして、ややハト派なイメージの声明文となっています。

今回の声明文が前回と比べてタカ派となっていれば豪ドル買いに繋がる可能性があるが、前回同様にハト派なイメージが見えてくるようであれば豪ドルの上値は重くなるのではないかと思っています。

 

 

 

カナダ中銀

注目度:高い

織り込み度:0.75%利上げを8割織り込み済み

バイアス:特になし

ポイント:声明文

 

前回の金融政策発表で、0.75%利上げ予想に対して1.00%の利上げを発表しました。

今回も0.75%利上げを予想されていますが、予想以上・予想以下の利上げが出てくる可能性があるので注意しておきたいと思います。

注目は声明文で、今後のインフレに対してどのように見通しているのか、今後の引き締め見通しをどのように考えているのかです。

声明文がタカ派であればカナダドルは底堅く、ハト派となれば上値を重くするのではないかと注目しています。

 

 

 

2)要人発言

 

今週はFRBの要人、FOMCメンバーの発言に注目です。

9月FOMCの0.75%利上げ確率が一時70%台まで高まっていましたが、先週の雇用統計の結果を受けて50%台まで低下しています。

マーケットの予想は0.5%利上げと0.75%利上げで分かれています。

FRBはマーケットの混乱を避けるために、マーケットへ織り込ませたうえで政策を発表する傾向にあります。

9月10日以降は金融政策に関する発言をすることができない、ブラックアウト期間に突入します。

なので、今週中に0.5%利上げもしくは0.75%利上げのどちらかに織り込ませるような発言が続くと思っています。

発言内容からどちらに織り込みが進むのか、0.75%利上げを織り込むようであればドル買いが進むのではないかと注目しています。

 

 

 

3)経済指標

 

ISM非製造業景況指数

米国は消費大国でサービス業の占める部分が大きいため、非製造業の数字は重要になってきます。

ISM非製造業景況指数が予想以上に底堅い結果となれば、FRBの引き締めの追い風となりドル買いが大きく進むのではないかと注目しています。

ただ、予想を下回ってもFRBの引き締め鈍化に繋がらない可能性もあることから、ドルの下値は限定的ではないかと思っています。

 

 

 

カナダ雇用統計

カナダの金融政策発表後に雇用統計が発表されるので、今週の金融政策には影響がありません。

金融政策発表の声明文で、今後の金融政策決定に雇用がどこまで重要視されているのかにもよりますが、経済の底堅さや人手不足などを確認することで次回の金融政策への思惑に繋がるのではないかと注目しています。

雇用内容によっては人手不足が確認されると、人件費の高騰からインフレが進む可能性があるので、物価の面からも注目しておきたいと思います。

 

 

 

4)リスク要因

 

英次期首相リスク

先週末で投票締め切りとなり5日に開票となります。

現在優勢とされているトラス前外務相は大幅減税や英中銀の責務の見直しなどを呼び掛けています。

大幅減税はインフレを加速させる可能性があり大幅利上げに繋がる可能性があります。

大幅利上げはポンド買いに繋がる可能性がありますが、大幅利上げによって株価は下落し経済の鈍化に繋がりポンド売りに繋がる可能性もあります。

また、英中銀の責務の見直しとなれば中銀の独立性が問われ、ポンドが大きく下落するとの予想が出ています。

トラス前外務相が当選し首相となった場合、どのような発言が出てくるのか、減税や責務見直しのような発言が出てくるとポンドが下落する可能性があるので注意しておきたいと思います。

 

 

 

中国リスク

先週、中国のドローンが台湾上空を飛行し、台湾軍は威嚇・撃墜したとの報道がありました。

報道を受けて一時リスクオフが進む場面があり、今週も台中問題に関するリスクには注意しておきたいと思います。

中国を巡る動きは対台湾だけではなく、米国やカナダ、欧州、オーストラリアなどに対しても注意が必要です。

また、中国は再度ロックダウンに突入するなど経済的にも注目が必要です。

ロックダウンの拡大や継続などが出てくると景気後退、オセアニアや世界的に影響する可能性があるので要注意です。

 

 

 

ロシアリスク

先週末、欧州向けの天然ガス供給パイプライン「ノルドストリーム1」の点検による供給停止期間を延長すると発表しました。

ロシアはテクニカルの問題としていますが、欧州はロシア産原油や天然ガス価格の上限設定に動いていることへの反発ではないかと言われています。

ただ、供給停止が続けば欧州経済への影響は大きくなります。

ロシアによる天然ガス供給制限は、オーストラリアの天然ガス供給制限などにも影響し、世界的なエネルギー不足に繋がってしまいます。

今週もロシアがどのような行動に出るのか要注意です。

 

 

 

円安リスク

先週も円安が進み、ドル円は1998年以来24年ぶりの140円台を突破しました。

今週は欧州やカナダ、オーストラリアなどの金融政策発表で利上げが進む予想です。

また、来週には米国の金融政策発表で大幅利上げが予想され、今週は利上げに関する発言が続くと思われます。

そんな中、緩和政策を強調し続ける限り円安が大きく進むと予想されます。

政府から介入に関する発言が出てきても、日本単独での介入には限度があり、米国は今のところ介入には否定的ではないかと考えています。

そうなると日銀が緩和姿勢から引き締め姿勢に方針転換するしかないのではないかと思っています。

ただ、日銀による引き締め方針転換が発表されるとイッキに円高が進む可能性があるので注意しておきたいと思います。

 

 

 

◎今週のイベントスケジュール

 

9月5日(月曜日)

 

英与党保守党党首選の決選投票結果発表
OPECプラス閣僚級会合
米国、カナダ(レーバーデー)、休場

 

10:45 CNY 財新サービス業PMI

16:00 TRY トルコCPI(消費者物価指数)

16:50 EUR フランス総合・サービス業PMI

16:55 EUR ドイツ総合・サービス業PMI

17:00 EUR ユーロ圏総合・サービス業PMI

17:30 GBP 英総合・サービス業PMI

 

 

9月6日(火曜日)

 

00:30 GBP マンBOE外部理事発言

13:30 AUD RBA理事会・政策金利・声明文発表

17:30 GBP 英建設業PMI

22:45 USD 米総合・サービス業PMI

23:00 USD ISM非製造業景況指数

 

 

9月7日(水曜日)

 

10:30 AUD 豪四半期GDP(4~6月期)

12:00 AUD エリスRBA総裁補佐発言

15:00 EUR ドイツGDP(改定値)

18:00 EUR ユーロ圏GDP(改定値)

18:00 GBP ベイリーBOE総裁発言

21:30 USD 米貿易収支

21:30 CAD カナダ貿易収支

23:00 USD メスター・クリーブランド連銀総裁発言

23:00 CAD カナダ中銀政策金利・声明文発表

23:00 CAD カナダIveyPMI

 

 

9月8日(木曜日)

 

01:35 USD ブレイナードFRB副議長発言

03:00 USD ベージュブック(地区連銀経済報告)

08:50 JPY 日本GDP(4~6月期)(改定値)

10:30 AUD 豪貿易収支

12:05 AUD ロウRBA総裁発言

21:15 EUR ECB理事会・政策金利・声明文・スタッフ予想発表

21:30 USD 米失業保険申請件数

21:45 EUR ラガルドECB総裁記者会見

22:00 USD パウエルFRB議長発言

 

 

9月9日(金曜日)

 

00:00 USD 原油在庫量

00:25 CAD ロジャースBOC副総裁発言

10:30 CNY 中国CPI(消費者物価指数)

21:30 CAD カナダ雇用統計・失業率

23:00 USD エバンズ・シカゴ連銀総裁発言

 

 

9月10日(土曜日)

 

01:00 USD ウォラーFRB理事、ジョージ・カンザスシティ連銀総裁発言

02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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