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月初めで重要指標多数でも、注目はトランプ大統領! ~6月3日週の注目点とイベントスケジュール~

 

先週の相場は、米中関係を少しづつ消化して、落ち着きを取り戻そうかとしていたところに、まさかの対メキシコ関税が発表されました。 メキシコとカナダと米国で結ぶ「USMCA(新NAFTA)」の批准作業に入っている状況での発表だった為、マーケットは大きくリスクオフの動きとなりました。

 

円・ フランは買われ、資源国通貨は売られました。 なかでもカナダドルが大幅に売られました。

 

米長期金利は大幅低下し、2度の利下げが予想される展開になり、リスクオフなのにドル買いが起こらない状況となっています。

 

◎今週の注目点

 

1)トランプ大統領

 

トランプ大統領の発言で、急遽浮上した対メキシコ関税。 マーケットは驚きと懸念から、リスクオフの流れになっています。 今週もトランプ大統領から目が離せません。

 

・対メキシコ

先週末、USMCA(新NAFTA)の批准作業に入ったところだったのに...急遽トランプ大統領は、メキシコに対し6月10日から関税を発動させることを発表しました。 トランプ大統領は、メキシコの移民政策に対しての措置として制裁関税との事。 6/10に5%、7/1に10%、8/1に15%、9/1に20%、10/1に25%とし、移民問題解決まで据え置く方針としています。

 

これに対し、メキシコ側は「慎重な対応を行なう」「目には目を歯には歯とはならない」「メキシコの移民政策、米国との通商問題で変えることはない」と、大人な対応をしています。 ただ、大人な対応もいつまで続くのか分かりません。 メキシコの対応にも注目です。

 

対メキシコ関税は、米国の産業界からも反発が出ています。 今回の関税は、トランプ大統領の選挙公約であるメキシコ国境の壁建設が進まないことの代替え措置ではないかと思われます。 来年の選挙対策のためにも公約実現で支持率を獲得したいと、今回の関税に出たのではないかと思われます。 ただ、今回の関税で、米株価の下落や産業界の反発、トランプ大統領の支持率低下などが出てくると、逆効果なので、関税解除の可能性もあるかもしれません。 今週の動向に注目です。

 

 

・対中国

先週、6月1日から対米報復関税がスタートしました。 中国の報復措置として、関税以外では人民元の切り下げがあります。 先日米国より発表された為替報告書では、為替操作国は免れたものの、監視国リストには継続して入っています。 この発表に対して、中国は反発「米国が他国の通貨政策を監視すべきではない」としています。

 

段々と、中国は米国に対し、対立姿勢を強めてきています。 また、今回の対メキシコ関税を受けて、米国との貿易交渉は無意味と受け止めたのではないかと思います。 メキシコは米国との間で、かなり強引な形で合意した貿易交渉を合意したにも関わらず、その批准手続きの最中に一方的に関税をかけてくる。 それだと、何のために貿易交渉に合意したのか!? と思ってしまいそうです。

 

もし、中国側がこのように思ったならば、貿易交渉をするつもりもなく、さらなる強硬姿勢に出てくるのではないかと思います。 中国には、米国債の売却やレアアースの出荷停止など、まだ報復措置が残っています。 今後の中国の対応にも要注意です。

 

 

・対イラン

ボルトン米大統領補佐官は、先日のサウジアラビアのタンカーが攻撃された件は、イランの機雷と断定し、国連安保理に証拠を提出すると発言しました。

 

これに対し、ロウハニ大統領は「米国が制裁を解除し、(イラン核合意の)責任を果たすなら扉は閉じられていない」と発言、米国との対話も除外しない姿勢を示した。 ただ、最高指導者のハメネイ師は「米国とは交渉しない。実を結ばず、有害だ」と米国との対話を拒否する姿勢を示しています。

 

イランと米国の対立は、一触即発、武力衝突に発展する可能性があるので要注意です。

 

 

・対北朝鮮

米朝首脳会談が決裂に終わって、米朝関係は昔の挑発合戦に戻っています。 5月上旬に2発のミサイルを発射した北朝鮮は、米朝首脳会談の失敗の責任を巡り、高官を処刑したと報じられています。

 

北朝鮮は、マーケットが混乱しているときや、流動性が低いときにミサイルを発射する傾向にあります。 対メキシコ関税などで、リスクオフが強まっているときなどは要注意です。

 

 

・対欧州・英国

今週は3日よりトランプ大統領は訪英・訪欧します。 英国に関しては、メイ首相が6月7日で辞任を決定しています。 メイ首相にとっては、首相として最後の仕事になるかもしれないトランプ大統領の訪英ですが、トランプ大統領はメイ首相よりも、離脱強硬派のボリス・ジョンソン寄りの発言をしています。 英国内を引っ掻き回すようなことがないか注目です。

 

また、訪英後は訪欧の予定です。 欧州に対しては、鉄鋼・アルミニウムなどに関税をかけています。 また、本来であれば5月18日に判断する予定だった自動車関税ですが、180日の判断延期としています。 ただ、トランプ大統領なら、あっさりと覆しかねません。 訪欧中に関税と言い出しかねないので、要注意です。

 

 

・対トルコ・ロシア

トルコはロシアからミサイルを購入、新型ミサイルを共同生産すると言われています。 当然、米国としては許せるわけはありません。 トルコに対し制裁を課しています。 トルコはロシアをとるか!? 米国をとるか!?

判断を迫られています。 このまま、ロシアからミサイル購入など、ロシアを選んだ場合、米国の制裁は強まると思われます。 ただ、トルコは先日、米・トルコの二重国籍の米航空宇宙局(NASA)元研究者を条件付きで釈放することを決定しています。 これが緊張緩和に繋がるか、注目です。

 

また、トルコは欧州からの報告書で、経済の後退、表現の自由の後退、司法独立の後退などを指摘されています。 トルコは、すぐに反発・反対の意見をとっています。 この問題も、このまま落ち着いてくれればよいですが、悪化していくとトルコリラの下落要因となります。

 

トルコリラにとって、下落要因となりそうな状況が続きています。 NASA元研究者の釈放がキッカケとなって、米国との関係回復となれば、トルコリラの上昇要因となるかもしれません。 トルコに要注目です。

 

 

 

2)経済指標

 

・RBA政策金利

RBA(オーストラリア中銀)では、年内2回、もしくは3回の利下げが予想されています。 さすがに、3回の利下げは織り込まれていませんが、1回は織り込んでいると思われます。 なので、今回は利下げされなければ、AUD(豪ドル)は買い戻されるのではないかと思います。 また、利下げされたとしても、そこまで大きな下落とならないかもしれません。 声明文で、次回利下げなどにふれられていた場合には、AUD売りが出てくるかもしれません。 政策金利発表に注目です。

 

・製造業・サービス業・総合PMI

各国、月初めの週ということで、多くの指標が予定されています。 なかでも、最近注目度の高い指標がPMIです。 PMIは先行指数として、この先の景気が上向くと思うか!? 景気後退すると思うか!? どのようになると感じているかを指数化する指標です。 景気後退が懸念されている最近は、この先どうなるかに注目が集まっているだけに、PMIが注目されています。 特に製造業PMIは要注目です。 注目国は、利下げ懸念が出始めている米国、混乱・景気後退が懸念されるユーロ圏・ドイツ・フランス・イタリアです。

 

・雇用統計

米国では、利下げ予測が出始めています。 そんな中で、雇用統計が発表されるので、要注目です。 また、同時発表でカナダ雇用統計も発表されます。 こちらも良く動く指標なので注目です。

 

 

3)ECB理事会

 

今回の理事会では、政策金利は据え置きが予想されています。 また、フォワードガイダンスも変更ないと思います。 ただ、フォワードガイダンスではないですが、「TLTRO」については発言ないし声明文で触れられるのではないかと思います。

 

また、今回のECB理事会では、四半期ごとのスタッフ予想、経済予測が公表されます。 このスタッフ予想の内容が、前回のスタッフ予想より下方修正されているか、また、据え置きなのか、上方修正なのか注目です。 今回の理事会では、スタッフ予想の内容が、1番ユーロに影響すると思います。

 

 

◎今週のイベントスケジュール

 

 

6月3日(月曜日)

 

トランプ大統領訪英

 

07:30 AUD 製造業PMI

10:45 CNY 財新製造業PMI

10:45 USD デイリー・サンフランシスコ連銀総裁発言

15:30 SEK スウェーデン製造業PMI

15:30 CHF スイスCPI(消費者物価指数)

16:00 TRY トルコCPI(消費者物価指数)

16:45 EUR イタリア製造業PMI

16:50 EUR フランス製造業PMI

16:55 EUR ドイツ製造業PMI

17:00 EUR ユーロ圏製造業PMI

17:30 GBP 英製造業PMI

22:45 USD 米製造業PMI

23:00 USD ISM製造業景況指数

 

 

6月4日(火曜日)

 

トランプ大統領訪英

 

01:40 USD バーキン・リッチモンド連銀総裁発言

02:25 USD ブラード・セントルイス連銀総裁発言

10:30 AUD 小売売上高・経常収支

13:30 AUD RBA政策金利・声明文発表

17:30 GBP 建設業PMI

18:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)・失業率

18:30 AUD ロウRBA総裁発言

21:30 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言

22:45 USD パウエルFRB議長発言

 

 

6月5日(水曜日)

 

トランプ大統領訪欧・訪英

 

10:30 AUD 四半期GDP

10:45 CNY 財新サービス業PMI

16:45 EUR イタリアサービス業PMI

16:50 EUR フランス総合・サービス業PMI

16:55 EUR ドイツ総合・サービス業PMI

17:00 EUR ユーロ圏総合・サービス業PMI

17:30 GBP 英サービス業PMI

18:00 EUR ユーロ圏小売売上高

21:15 USD ADP雇用統計

22:45 USD 米総合・サービス業PMI

22:45 USD クラリダFRB副議長発言

23:00 USD ISM非製造業景況指数

23:30 USD 原油在庫量

 

 

6月6日(木曜日)

 

トランプ大統領訪欧

 

00:00 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁発言

03:00 USD ベージュブック(米地区連銀経済報告)

10:30 AUD 貿易収支

17:25 JPY 黒田日銀総裁発言

18:00 EUR ユーロ圏GDP

18:00 GBP カーニーBOE総裁発言

20:45 EUR ECB理事会・政策金利発表

21:30 EUR ドラギECB総裁発言

21:30 USD 貿易収支

21:30 CAD 貿易収支

21:40 USD カプラン・ダラス連銀総裁発言

23:00 CAD Ivey購買部協会指数

 

 

6月7日(金曜日)

 

メイ首相辞任予定

 

10:30 AUD 住宅ローン比率

12:50 JPY 黒田日銀総裁発言

13:00 USD デイリー・サンフランシスコ連銀総裁発言

16:30 GBP Halifax住宅価格指数

21:30 USD NFP雇用統計・失業率・平均時給

21:30 CAD カナダ雇用者数増減・失業率

22:00 MXN メキシコCPI(消費者物価指数)

 

 

6月8日(土曜日)

 

G20財務相・中央銀行総裁会議

 

02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント

04:00 USD 消費者信用残高

 

 

6月9日(日曜日)

 

G20財務相・中央銀行総裁会議

 

 

 

 


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エディター紹介Editor

岡ちゃんマン

岡ちゃんマン
福岡県出身1980年生まれ。 若いころは、植木職人として修業。根っからの職人気質。体調を崩し、自宅でPCだけでもできるビジネスを探していたところ2009年にFXと出会う。FXの様々な経験から、導き出したのが「独自のファンダメンタルズトレード」現在は、自宅でFXをしながら、悠々自適な生活を送る。当ブログでは日々の「トレード戦略」「ファンダメンタルズ解説」の記事を執筆

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川ちゃん

川ちゃん
1975年生まれ。21歳の時、大学在学中に会社を設立。24歳の時にはすでに年商約5億円にまで会社を成長させる。その後、経営のかたわら経済の勉強をしていく中、金融業界の影響の大きさに気づき、2006年から資産運用を始め経営者から投資家に転身する。現在は「いにしえトレード戦略責任者」として、ここ数年に渡り年間5000万円から1億円を稼ぎ続けている楽しいことが大好きで、トレード仲間と食事をしたり、旅行に行くのが趣味のちょっぴり寂しがり屋。今までFXを趣味で教えてきた人数は6年間でおよそ500人にも及ぶ。ここ数年、「億トレ」の実績を出してきたので、「稼ぐ為の考え方」を多くの方に伝えることを使命としている。

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上田

上田
若いころは、料理人として活躍。スペインで富豪宅のお抱えコックやパリのリッツホテルに勤務。日本とユーロを行き来することで為替差益の面白さに気づく。帰国後飲食店・カルチャースクール経営お酒大好きでソムリエ資格保有。 2013年、投資の世界に足を踏み入れるしかしながら、中々思うような結果が出ず、岡ちゃんマンに弟子入り。現在、アシスタントとして奮闘中。 トレードスタイルは、押し目買い戻り売りの順張り派。 トレーダーの考えをできるだけ、初心者にも分かるように書いていきたいです。

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