最近のポンドについて

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2017年12月29日

最近のポンドについて

記事を書いた人:岡ちゃんマン

次回「Super Thursday」での利上げ観測が高まってきてポンドが上昇を続けています。

前回のBOE金融政策発表の声明文がタカ派だったことからポンドの上昇が始まりました。

 

目次

BOE政策金利発表とポンドについて


その後、最もハト派と思われていたブリハ外部理事のタカ派発言で、さらにポンドは急騰しました。

「最近まで、控えめな成長や基調インフレ圧力が抑制されていることを考慮すれば、金融政策の適切な対応は忍耐強くあることだと考えていた

「しかし、データの推移は、政策金利の引き上げが必要かもしれない瞬間に近づいていることを次第に強く示唆している」

政策金利の引き上げに適切な時期は、早ければ数か月以内かもしれない」

(ロイター参照)

簡単にまとめると、
「今までは緩和政策を続けるべきと考えていたが、最近のデータを見ると利上げの時期は数か月のところまで来ているのではないかと考える」
とタカ派な内容になっている。

21ポンドル1時間足チャート


その後、カーニー総裁の発言。

BOEの利上げは限定的かつ緩やかになるだろう
「今後数か月で幾分引き締めが必要になる公算」
見通しに著しいリスクがある

若干ハト派な内容でポンドは下落したが、市場は利上げ期待感から下落は限定的でした。

今後のMPC(金融政策委員会)メンバーのスタンス予想を考えてみました。

21MPC(金融政策委員会)メンバースタンス予想


BOEにとっては、政策金利0.25%は異常な状態らしいです。

0.5%に利上げをすることは引き締め政策と考えるより、金融政策の正常化と考えるようです。

なので、0.5%に利上げはハードルが低いことを考えると、次回Super Thursdayでの利上げが見えてきました。

もしも、利上げをするとBrexit決定時の水準に戻るので、経済状況やBrexit交渉の状況にもよりますが、ポンドの水準も戻す可能性はあるのではないかと考えます。

21ポンドル週足チャート
(ポンド/ドル週足チャート)

 

21ポン円週足チャート

(ポンド/円週足チャート)

 

 

週足で見ると、ポンドの下落が始まってから半値戻しの水準が、Brexit決定時のあたりなので、その水準まで戻す可能性を考えています。
(あくまで個人的観測です)

次回Super Thursdayを迎えるにあたって、MPC(金融政策委員会)メンバー、特に新メンバーの発言に注目していきたいと思います。

31MPCメンバー表

 

 

 

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