トランプ大統領に振り回されるマーケット! ~5月14日の注目点とイベントスケジュール~

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2019年5月14日

トランプ大統領に振り回されるマーケット! ~5月14日の注目点とイベントスケジュール~

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

昨日は、NY時間に入る直前に中国側が報復関税について発表されました。 世界的にリスクオフに、クロス円や世界株価は暴落しています。 日経平均先物は21,000円割れ、VIX指数は「20」を超えています。 リスクオフの流れが止まる気配がありません。

 

さらに、火に油を注ぐように、米国側は対中追加関税第4弾の詳細が公表されました。 7月1日から、3000億ドル相当の中国製品に対しても25%の関税を課すとしています。

 

世界のマーケットは、米中関係、トランプ大統領に振り回される状況が続いています。

 

目次

◎本日の注目点

 

 

1)米中関係

 

昨日の注目点だった中国の報復関税と、対中追加関税第4弾の詳細が発表されました。 トランプ大統領は「中国は報復をするべきではない」と発言したにも関わらず、中国は報復関税を発表。 一気にリスクオフムードは高まり、円買い・フラン買いが進みました。 米中貿易戦争は加速・加熱しています。 米中通商・貿易協定に関しては、双方出尽くし感があります。 ここから先は、関税ではなく不買運動や、政治圧力になってくるのかと思います。

 

また、ほとんどの見方がリスクオフで、クロス円下落予想が多くなってきていることから、リスク緩和の可能性にも注意しておきたいと思います。 追加関税第3弾は今週から中国を出たものに関して、関税がかかってきます。 第4弾は7月から。 中国の報復関税は6月1日から。 実際に関税がかかってくるまで、もう少し時間があります。 ここで、米中貿易協議で合意し、追加関税・報復関税見送りなんてことになると、一気に巻き戻しの円売り・フラン売りが起きる可能性も残っています。 可能性として注意しておきたいと思います。

 

 

 

2)米国の貿易圧力

 

上記でも書きましたが、米中貿易協議は双方関税発動で一旦材料出尽くしかと思います。 次は、G20で米中首脳会談が開催されるかに注目。

 

ただ、米貿易関係は対中だけではありません。 EU(欧州連合)の自動車に対して関税を発動するかの決断期限が5月18日にせまっています。 自動車で言えば、日本に関しても注意が必要です。

 

その他にも、本来4月中旬に公表される米国の為替報告書が出てきていません。 一部噂では、米中貿易協議の影響を考えて出していないともありました。 もし噂が本当であれば、そろそろ出てきてもおかしくないと思われます。

 

 

 

3)地政学リスク

 

米中関係で隠れていますが、イラン経済制裁とイランの反発がリスクとして大きくなってきています。 昨日、サウジのタンカーが襲われるという事件が報道されています。 イランは陰謀だと言っています。 ホルムズ海峡閉鎖懸念など、海峡閉鎖付近の緊張感が高まってきています。 米国は、空母リンカーンや戦略爆撃機を配備しています。

 

北朝鮮のミサイル発射も警戒が必要です。

 

欧州・英国では、欧州議会選挙に向けて、議席争い・支持率が注目されています。 欧州懐疑派や英国では欧州残留派など躍進しています。 月末の選挙に向けて、注目度が高まっています。

 

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

 

5月14日(火曜日)

 

10:30 AUD NAB企業信頼感指数

15:00 EUR ドイツHICP(消費者物価指数)

16:00 EUR スペインHICP(消費者物価指数)

16:15 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言

16:30 SEK スウェーデンCPI(消費者物価指数)

17:30 GBP 雇用者数増減・失業率・平均所得

18:00 EUR ドイツZEW景況感指数

18:00 EUR ユーロ圏ZEW景況感指数・鉱工業生産

20:00 USD OPEC月次報告

 

 

5月15日(水曜日)

 

01:45 USD ジョージ・カンザスシティ連銀総裁発言

09:30 AUD Westpac消費者信頼感

11:00 CNY 中国鉱工業生産

 

 

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