リスクオフ要因オンパレードの週末! ~5月24日の注目点とイベントスケジュール~

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2019年5月24日

リスクオフ要因オンパレードの週末! ~5月24日の注目点とイベントスケジュール~

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

昨日は、メイ首相の辞任ヘッドラインから、イッキにリスクオフの流れが加速。 世界的に株安、債券高、原油安、VIX指数の上昇となっています。 特に、米長期金利は2.3%を一時割り込みました。 米国利下げ確率は、年内80%を超えてきています。

 

また、米中関係も悪化してきています。 中国側の対応も「貿易摩擦 → 貿易戦争」など、強硬姿勢に変わってきています。 この対応もリスクオフの要因となっています。

 

欧州議会選挙の不透明感もリスクオフの要因となっています。

 

世界的に、リスクオフ要因のオンパレードとなっています。

目次

◎本日の注目点

 

 

1)米中関連

 

関税・貿易通商協議の進展は、難しいかもしれません。 注目は6月8日からのG20財務相会合と、6月28日からのG20首脳会合の各国が集まるタイミングが、協議のタイミングではないかと思います。 それまでは、先日から続く、ファーウェイやハイクビジョンなどの、企業制裁がどこまで進むのか!? また、周辺国や企業の対応は!? どうなるのか注目です。

 

また、中国側はどのような対応措置をとるのか注目です。 今までは、何とか問題を大きくしないようとしていたように見えるが、昨日の中国側の反応で「協議の継続を望むならば米国は誠意を見せるべき
中国は主要問題で譲歩しない」と強硬姿勢! 米中関係の対立が明確になった、悪化したと思われます。

 

中国側の対応措置の中で、米国債とレアアースが注目されています。 中国保有の米国債を売るのではないかと懸念されています。 また、レアアースの輸出・提供の停止も懸念されています。 特にレアアースは、EVや電子機器・ミサイル・衛星など多岐にわたって使用されているうえに、世界的に中国依存度が高いといわれています。

 

だんだんと、貿易戦争「新冷戦」に向かっています。 本日も両国、また、関連企業の取引停止などヘッドラインに注目です。

 

 

 

2)メイ政権

 

昨日、メイ首相辞任とヘッドライン! 追加報道で実際には、24日にメイ首相は保守党1992年委と会合後に、今後について発表するとのこと。 24日の発表でメイ首相は辞任とスケジュールについて発表するのではないかと予想されています。 保守党党首選は6月10日ではないかと予想されています。(Bloomberg参照)

 

ただ、メイ首相の辞任は、ある程度織り込まれていたのか、ポンド下落は限定的でした。 今後は、来月の党首選の行方と、候補の政策ではないかと思います。 有力候補は、ボリス・ジョンソンとファラージュBrexit党党首です。 これから、まだ出てくるかはわかりませんが、ボリス氏とファラージュ氏の2人は離脱強硬派。 党首になり次第、合意なき離脱という可能性もあります。 今後のヘッドラインと、メイ首相の発表に要注意です。

 

 

3)欧州議会選挙スタート

 

欧州議会選挙が23日からスタートしています。 基本ルールとして、26日の選挙が終わるまでは出口調査の結果は公表しないようになっています。 なので、出口調査は出ていないようですが、欧州系の銀行などが予想を出しているようです。

 

結果は、26日の投票が終了した後になるので、日本時間27日(月曜日)の早朝から出口調査の結果が出てくる。 東京市場で開票結果が出てくると思われます。 月曜は窓開けの可能性が高いと思われます。 週末のポジション調整には気を付けたいと思います。

 

 

 

4)週末ポジション

 

上記の通り、欧州議会選挙が週末に予定されているため、週明けウェリントン市場・東京市場で荒れそうな気がいます。

 

また、米中関係の悪化に関しても、週末にトランプ氏の発言や、中国側の対応措置が出てきた場合のリスクは高いと思われます。 その他、トルコとロシアの問題、イランとホルムズ海峡の問題、北朝鮮のミサイルなど、週末に動きそうなリスクが多数あります。 そんな状況で迎えるウェリントン市場や東京市場では、フラッシュクラッシュの危険性は高まります。 日経平均やドル円が安値付近に来ていることから、一線を越えたときの下落スピードは速く、ストップを巻き込みながら大きく下落していくことも考えられます。 ポジション調整はしっかりとしておきたいと思います。

 

 

 

5)トルコリラ

 

トルコは、ロシアからミサイル購入と新型ミサイルの共同生産が懸念されています。 仮に、ロシア側を選べば、米国からの制裁対象となるのではないかと懸念されています。 そのため、トルコリラは売り圧力が強くなり、ジリ安となっています。 トルコは取引規制やリラ買い介入で支えていますが、どこまで持つかわかりません。

 

昨日は、トルコ株が上昇しましたが、以下が要因だったようです。

 

アルバイラク・トルコ財務相

「本日、通貨危機で打撃を受けた国内企業に対して、300億リラの融資を提供すると発表」

 

このような、対応はいつまでも続くものではないと思われます。 トルコショックがいつ起きてもおかしくないと、対処はしておいた方が良いかと思います。

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

 

5月24日(金曜日)

 

欧州議会選挙(~26日まで)

 

17:30 GBP 小売売上高

21:30 USD 耐久財受注

22:00 MXN メキシコGDP

 

 

5月25日(土曜日)

 

欧州議会選挙(~26日まで)

トランプ大統領が国賓として来日(~28日)

 

02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント

 

 

5月26日(日曜日)

 

欧州議会選挙

スペイン地方選挙

ドイツ・ブレーメン州議会選挙

 

5月27日(月曜日)

 

米国休場(メモリアルデー)

英国休場(スプリング・バンクホリデー)

 

 

 

 

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