イタリア予算案、Brexit交渉、為替報告書に要注意! ~10月12日の戦略~

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2018年10月12日

イタリア予算案、Brexit交渉、為替報告書に要注意! ~10月12日の戦略~

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

◎保有中のポジションと戦略

 

EUR/USDのShortポジションはホールド中。 追加ポジションは一旦全決済しました。(追加してきたポジションで、最初のコアポジション以外)

コアポジションについては長期ホールドで考えていますが、ユーロ売りの要因はイタリア予算が大部分を占めています。 なので、予算案が無事通過するようなことになれば全決済。 週末にバイエルン州議会選挙もあります。 リスク管理のためにも、追加ポジションを全決済することで身軽にしておきました。

EUR/USDのイメージは日足チャート黄丸が下抜けせずに反発したことで、いったん下落は落ち着くのかもしれません。 時間足チャートも、黄丸のところで反落のイメージでしたが、一気に上抜けしました。イメージがずれたことも、追加ポジションの決済理由です。 ただ、気を付けたいのは、週末の選挙で一気に下に抜ける、一気に上抜けることもあるので要注意です。

 

 


EUR/USD 日足チャート

 


EUR/USD 時間足チャート

 

 

 

AUD/USDのShortポジションはホールド中。 時間足チャートのフィボナッチ61.8%(赤丸)までの反発は想定しています。 そこを上抜けするようなら決済を検討したいと思います。 為替報告書・人民元安などネガティブな要因が多いのが現状です。 なので、AUD/USDも長期ホールドで考えています

 


AUD/USD 時間足チャート

 


AUD/USD 日足チャート

 

 

 

GBP/JPYのLongポジションを新規で持ちました。 Brexit交渉期限が迫るなか、確報はありませんがポジティブ情報が増えてきているように感じます。 なので、ポンドを買いましたが、ストップはタイトに考え、”147.80”に置いています。 日足チャートの紫上昇平行チャネルの下限に近付いています。 このあたりから上昇するのではないかと思っています。

 

 


GBP/JPY 時間足チャート

 


GBP/JPY 日足チャート

 

 

 

 

◎週末の注目点

 

1)イタリア予算案関連

週末にイタリアは予算案をまとめ(イタリア議会で承認)、EU(欧州委員会)に提出しなくてはいけません。 まずは、国内で予算案承認なるか!? 次に、EUに提出した際にEU側がどのように反応するか!? 予算案期限が迫っています。 要注目です。

 

イタリア予算案を巡ってユーロは乱高下! 何が問題なの?を解説

 

 

 

 

2)Brexit交渉問題とアイルランド国境問題

来週にEU首脳会談が迫る中、Brexit交渉に一定の進展を見せたいところです。 現在、Brexit交渉を急いでいるところで関連発言が出てきます。 特に注目はアイルランド国境問題についてです。 週末が迫っていることもあり要人発言には注意しておきたいと思います。

 

アイルランド国境問題 ~Brexit交渉の最難関~

 

 

 

3)トルコ・ブランソン牧師の解放審理

本日はトルコがブランソン牧師を解放するかの審理(裁判)が行われます。 市場予想では解放されるのではないかと思われ、トルコリラ売りは落ち着いています。 米国は、ブランソン牧師が解放されなければ、再度制裁に動き出すと思われます。 牧師の解放なるか注目です。

 

 

4)ドイツ・バイエルン州議会選挙

週末日曜日にドイツで議会選挙が開かれます。 地方選挙の一つですが、来年のEU・欧州議会選挙の前哨戦扱いに位置付けられています。 バイエルン州はメルケル首相のお膝元です。 メルケル首相の政党CSUが勝って当たり前の状況ですが、どこまで議席を落とすか注目されています。 保護主義政党が議席を伸ばすようであれば、メルケル首相の影響力の低下と受け止められ、ユーロ売りになるのではと想定しています。 また、週明けユーロは窓開けする可能性もあるので、週末のポジション調整はしっかりと注意しておきたいと思います。

 

 

 

5)株安、金利上昇、人民元安、リスクオフに注目

世界的な株安が注目されています。 一昨日米株は4%前後の下落。 その流れを受け継ぎ、昨日の日経平均も1,000円近い下げ。 米大統領選挙・トランプ大統領の当選時以来の下落です。 それほどの下落だったにも関われず欧州・米国は、2日連続での大幅下落となりました。 原因は長期金利の急激な上昇や関税問題が表に出だした等々言われていますが、ハッキリとはしていません。 今日も続けて株安となるか注目。 リスクオフモードで原油下落、金価格上昇となっています。 また、週末には米国発表の為替報告書が公表されるのではないかと言われています。 為替操作国認定に中国が入るか、米国の対応がどのようになるか注目です。

 


米ドル/人民元 日足チャート

 

 

 

6)G20財務相・中央銀行総裁会議、IMF

G20財務相・中央銀行総裁会議やIMFが開催されています。 要人発言が増えるタイミングですので、ヘッドライン・要人発言には要注意です。

 

 

 

 

 

◎週末のイベントスケジュール

 

 

10/12(金曜日)

G20財務相・中央銀行総裁会議(インドネシア・バリ島)
IMF・世界銀行年次総会(インドネシア・バリ島)
トルコ・ブランソン牧師解放審理

09:30 AUD 住宅ローン
15:00 EUR ドイツHICP(消費者物価指数)
22:30 USD エバンス・シカゴ連銀総裁発言
23:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数

10/13(土曜日)

IMF・世界銀行年次総会(インドネシア・バリ島)

01:30 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁
02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント

10/14(日曜日)

ドイツ・バイエルン州議会選挙

 

 

 

 

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