8月14日の注目点と見通し!

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2018年8月14日

8月14日の注目点と見通し!

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

8/14(火曜日)

11:00 CNY 中国鉱工業生産・小売売上高
15:00 EUR ドイツCPI(消費者物価指数)・HICP・GDP
16:00 HFU ハンガリーGDP
17:30 GBP 雇用者数増減失業率
18:00 EUR 欧州GDP

8/15(水曜日)

09:30 AUD Westpac消費者信頼感指数

  は指標トレード予定

 

◎今日の注目点

1)トルコ通貨安と影響

 先週から市場を騒がせているトルコ。

 昨日も、トルコショック発端となったブランソン牧師の釈放報道で市場は急変

 ただ、牧師釈放の報道を米国大使館は否定。トルコリラは全戻し、円売り・ユーロ買いはしばらく続きましたが戻しています。

 急変時以外は膠着状態。

 株価は世界的に下落傾向にあります。

 


8月13日の収容8通貨強弱グラフ

 


8月13日の世界の株価

 

 本日もトルコに関する発言や政策発表に注意したいと思います。

 ・トルコvs米国 → トランプ大統領は中間選挙に向けて支持率獲得のため、牧師の解放要求は引くことはできない。

 ・トルコと欧州 → 欧州はトルコ債を保有比率が高い。トルコ債のデフォルトは欧州金融危機の引き金になりかねない。

 ・トルコと難民 → トルコは欧州の難民入り口として、緩衝地帯となっている。欧州はトルコ危機が進み、難民が欧州に流入することを懸念している。

 上記のように、トルコの動向を各国注視していることから、トルコ関連のヘッドラインは大きく反応します。

 


USD/TRY 日足チャート

 

2)米中貿易戦争と人民元安

 中国人民元が対ドルで1年ぶりの安値水準まで来ています。

 米中貿易戦争の影響が大きいと思われます。

 関税の影響で、中国株価(上海総合)は大きく下落。

 本日発表の中国指標、鉱工業生産・小売売上高は注目です。

 中国とつながりの深いオージードルは影響を受け、下落を続けています。

 オージードルは対米ドルで1年半ぶりの安値を更新しています。

 中国指標結果とオージードルに注目です。

 


米ドル/人民元 日足チャート

 


AUD/USD 日足チャート

 


AUD/USD 時間足チャート

 

 

3)英国雇用統計

 トルコや米中貿易戦争がなければ、再注目のはずだった英雇用統計。

 8月2日に「Super Thursday」で利上げをした英国。

 Brexit交渉の先行き不安を抱える英国では、インフレ(CPI)と雇用・失業率・GDPは目が離せません

 

4)各国長期金利

 市場はリスクオフに傾き、国債に資金が流入しているようです。

 ただ人気が偏り、長期金利差が開き始めています。

 デフォルト懸念のトルコは、利回り急騰

 安全資産の米国・ドイツ・日本は利回り下落。

 また、トルコ危機の影響に加え、政治不安を抱えるイタリア・スペインは利回り上昇しています。

 日米金利差はドル円に影響ドイツとイタリアスペインの金利差はユーロに影響します。

 長期金利は要注目です。

 


トルコ10年債利回りチャート

 

 


米10年債利回りチャート

 


イタリア10年債利回りチャート

 


スペイン10年債利回りチャート

 


ドイツ10年債利回りチャート

 

 

 

◎保有中のポジションと今日の戦略

 

本日は、日米欧と夏休み期間。

市場は閑散としていることから、普段より大きく動く可能性が高いのでリスク管理はしっかりとしたいと思います。

保有中のポジション、EUR/USDのShortはホールドしています。

下落をしていくようであれば、随時ポジションを追加していきたいと考えています。

 

人民元・中国指標の結果によっては、AUD/USDのShortを様子見。

昨日に続き、NZD/USDのShortはチャンスがあれば入りたいと思っています。

 

ドル円はリスクオフの流れが変わらない限り、上値は重たいと考えています。

下記時間足チャートの青ラインの中でレンジだと考えています。

 


USD/JPY 日足チャート

 


USD/JPY 時間足チャート

 

 

◎昨日の要人発言

トルコ銀行規制監督庁(BDDK)
「トルコの銀行による海外投資家とのスワップ取引を制限する」

トルコ大統領報道官
「トルコ経済は強い、誰も投機的なニュースに注意を払うべきではない」
「財務省、中央銀行、銀行の監視機関は必要な措置をとる」

チャブシオール・トルコ外相
「米国との関係修復のため十分なことをしている」
「米国は脅迫から得たものは何もない事を学ぶべき」

独経済省報道官
「独は安定したトルコ経済を望み、注意深く見ている」
「G20ではトルコについて危機の話はでていなかった」
「独企業のトルコのエクスポージャーについて話すのは時期尚早」

エルドアン・トルコ大統領
「トルコリラはまもなく実体経済に沿った合理的な水準に落ち着くだろう」
「トルコ経済のファンダメンタルズは安定し、落ち着いている」
「最近の米国の行動はトルコへの反逆」

メルケル独首相
「誰もトルコ経済の不安定を望んでいない」
「独はトルコ経済の繁栄を望んでいる」
「トルコ中銀の独立性は重要」

 

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