FOMC発表! 世界的緩和政策競争スタート!  ~6月19日の注目点とイベントスケジュール~

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2019年6月19日

FOMC発表! 世界的緩和政策競争スタート!  ~6月19日の注目点とイベントスケジュール~

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

昨日は、FOMC前で小動きかと思っていましたが、爆弾級の発言が多く出てきました! 予想外のことに、ほとんど眺めている状況。 相場の景色も、大きく様変わりしたように感じます。

 

・ハト派内容のRBA議事要旨公表

・ドラギ総裁の追加緩和発言でユーロ下落・欧州株高・欧州債券利回り低下

・新潟、日本海で震度6強の地震と津波注意報

・英国保守党党首選「第2回議員投票」でボリス・ジョンソンが独走

 

 

どれか一つでも、トレンドを作りそうな内容です。

 

目次

◎本日の注目点

 

 

1)FOMC

 

明朝3:00~FOMC政策金利・声明文が発表されます。 また、そのあと3:30~パウエルFRB議長の記者会見が予定されています。 今回のFOMCは最近にないくらいに注目が集まっています。

 

個人的には、利下げ織り込みが突っ込みすぎているように感じます。 FOMCでサプライズがない限りは、一旦調整上昇があるのではないかと見ています。

 

前回のFOMCまでは、利下げの議論すらされていない状況だったのが、今回のFOMCでは、年内に何回の利下げが行われるか!? に注目が集まる状況です。 現在マーケットは年内2~3回の利下げを織り込んでいる状況です。 特に7月のFOMCでは80%以上利下げを織り込んでいます。

 

このような状況で、今回見るべきポイント

・政策金利:利下げはあるのか!? サプライズは無いとは思うが、トランプ大統領とマーケットから圧力がかかっていることと、予防的という事を考えると可能性はゼロではないと思う。

・ドットチャート:ドットチャートを見ることで、年内の利下げ回数を、何人が何回考えているかがわかる。 この回数によってドルは大きく動くと思う。

・記者会見:パウエルFRB議長が利下げについてどのように語るか!? マーケットの金利低下をどのように見ているのか!? 予防的利下げについては!? に注目が集まると思います。

 

 

 

2)英保守党党首選

 

先日、第2回議員投票が行われ、ボリス・ジョンソンが首位を独走しています。 2位以下は混戦です。 この状況で、本日は第3回議員投票が予定されています。

 

本日の第3回目で残りが2名になるのか!? 2名になった場合は、ボリス・ジョンソンともう一人はどの候補者なのか!? に注目です。 ボリス・ジョンソンの発言と議員投票が進むことで、合意なき離脱の可能性が高まり、ポンドがジリ安となっています。 本日も投票・結果発表とボリス・ジョンソンの発言に要注意です。

 

第2回議員投票の結果等は以下の記事で更新しています。参照ください↓↓↓

英国保守党党首選スケージュールと候補者まとめ(随時更新)

 

 

 

3)緩和合戦

 

オセアニア、ユーロ圏、米国、中国と世界的に緩和合戦に突入しています。 その中で、トランプ大統領はユーロ圏と中国を為替誘導だと批判しています。 本日から米国・日本・英国と金融政策発表があること。 また、FOMC前で米国要人からの金融政策についての発言がなく、FOMCが終了することで発言が解禁されることから、緩和策について発言がどんどん出てくるのではないかと注目しています。

 

この状況は、日本にとってかなり厳しい助教ではないかと思っています。 世界的に緩和政策にシフトできるのも、大なり小なり引き締め政策にシフトしていたからです。 日本は緩和政策を継続していました。 さらなる追加緩和は難しいのではないかと懸念があります。 また、ここで追加緩和となれば、米国から為替誘導で非難を浴びそうです。

 

世界的緩和 → 日本は緩和できず → 円高

世界的緩和 → 日本も追加緩和 → 米国から為替誘導批判 → 円高

 

どのようにしても、円高から逃れられそうにありません。

 

 

 

4)地政学リスク

 

昨日、米中関係で、トランプ大統領と習近平国家主席の電話会談がリスクオフの緩和に繋がり、クロス円を中心に円安、米株価は大幅上昇しています。

 

ただ、G20での米中首脳会談の可能性が高まっただけで決定ではなく、米中問題が解決したわけではありません。 また、他にもホルムズ海峡・イラン問題などもあります。 地政学リスクは、まだまだあります。 リスクが出てきたときの下落スピードは速いので要注目しています。

 

 

 

5)経済指標

 

本日は金融政策に大きく影響する、CPI(消費者物価指数)が英国とカナダで発表されます。 また、ニュージーランドでは四半期GDPが発表されます。 ともに大きく動く可能性があります。 注目しています。

 

特に、世界的緩和政策の流れに加わるのか!? それとも、買える通貨になるのか!? カナダCPI(消費者物価指数)に注目です。

 

 

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

 

6月19日(水曜日)

 

英国保守党党首選「候補者撤退締め切り」日本時間19日早朝4:00締切

英国保守党党首選「候補者討論会予定」ロンドン時間午後(日本時間19:00~22:00ごろ)

英国保守党党首選「第3回議員投票」日本時間23:00~翌1:00投票、2:00結果発表予定

 

07:45 NZD NZ経常収支

08:50 JPY 貿易収支

09:30 AUD Westpac景気先行指数

17:00 EUR ユーロ圏経常収支

17:00 EUR ドラギ総裁発言

17:30 GBP CPI(消費者物価指数)

18:00 EUR ユンケル欧州委員長発言

21:30 CAD カナダCPI(消費者物価指数)

23:30 USD 原油在庫量

 

 

6月20日(木曜日)

 

英国保守党党首選「候補者撤退締め切り」日本時間20日早朝4:00締切

EUサミット(EU首脳会議)

 

03:00 USD FOMC政策金利・声明文発表

03:30 USD パウエルFRB議長記者会見

07:45 NZD 四半期GDP

10:15 AUD ロウRBA総裁発言

10:30 AUD RBA四半期レポート

12:00前後 JPY 日銀金融政策・政策金利・声明文発表

15:30 JPY 黒田日銀総裁記者会見

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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