2017年12月26日
ギリシャ財政問題
記事を書いた人:岡ちゃんマン
ギリシャにデフォルト問題とEU離脱(グリグジット)問題が再燃してきています。
複数の欧州当局者は、
「今後5年間のデフォルト発生確率を50%近くと示す水準にある」
「デフォルト確率は今後数週間でさらに高まってもおかしくない」
と発言。
現在、ギリシャのクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)のプレミアムが急騰しています。
また、ギリシャ国債の最初の返済が7月17日に予定される中で、ギリシャと欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)の話し合いがこじれてきています。
ギリシャは金融支援を受け入れる見返りにさまざまな改革を実行することに合意しましたが、国内有権者から反発を受けるのを恐れて支援条件を守っていません。
IMFは2015年夏に金融支援から抜けて以来、ギリシャ債務の再編を何度も何度も訴えてきましたが、出来ないならばギリシャの支援から手を引くとの情報。
ショイブレ独財務相は
「IMFが手を引くようなら、ギリシャのユーロ圏離脱に賛成する」
とまで言い切りました。
これに対しギリシャのツィプラス首相や財務大臣は、
「これ以上、EUやECBに痛めつけられるのは無理。人道的問題からも、これ以上、ギリシャ国民に無理強いは出来ない。なんなら、解散総選挙を実施して、他の政党に政権を取ってもらっても構わない。」
と発言しEUから抜けてドラクマに戻っても良いとも考えているみたいです。
ギリシャがデフォルトすれば、ギリシャ国債を保有している銀行等に影響を及ぼします。
ギリシャがEU離脱すれば、EUの崩壊にまた一歩近づきます。
デフォルトが早いか、EU離脱が早いか、それとも何とか問題解決できるかの瀬戸際に来ていると思います。