2017年12月29日
ジャクソンホール経済シンポジウムを振り返って
記事を書いた人:岡ちゃんマン
目次
◎ジャクソンホールを振り返り
今年のジャクソンホールは期待大の無風通過だったのではないかと思います。
イエレンFRB議長は、今後の追加利上げについてやバランスシートの縮小について言及があるのではないか!?
ドラギECB総裁は、今後の緩和政策(テーパリング)について言及があるのではないか!?
と市場関係者は期待していたように思います。
結果は両氏ともに金融政策について、語られることはありませんでした。
密かに、黒田総裁はイールドカーブコントロールについての効果と継続を話されていました。。。
ユーロは買われドルは売られる結果となりました。
ドル売り要因
・利上げ・バランスシート縮小について発言がなかったこと
・イエレンFRB議長の金融規制緩和に対して、慎重発言が出たこと
ユーロ買い要因
・ユーロ高牽制発言がなかったこと
・ドルが売られたこと(ユーロ独歩高)
今回の注目点は、金融政策について発言がなかったにもかかわらず、ユーロが買われてドルが売られたことではないかと思います。
市場参加者は、ユーロ買いの材料・ドル売りの材料を探していたのではないかと思います。
また、中央銀行のトップ2人が米国の金融規制について発言したことも、珍しいことではないかと思います。
要人発言
イエレンFRB議長
「金融規制の緩和は緩やかに行われることが望ましい」
ドラギECB総裁
「金融規制を緩くすると金融政策緩和に不均衡をもたらしかねない」
「保護主義は世界経済の成長の深刻なリスクをもたらす」
どちらもトランプ大統領が進める、ボルカールールやドットフランク法の緩和について、発言しているものと思います。
今回の発言を受けて、イエレンFRB議長の2期目再任の確率は低下したようです。
金融規制緩和については以前まとめた以下の記事をご覧ください。