2017年12月27日
主要国の政策金利発表を終えて各中銀のスタンスについて①
記事を書いた人:岡ちゃんマン
季節の変わり目なのか、1週間ずっと風邪をひいてしまいダウン。
体調を崩している間に、日・米・英・EU・豪と主要国の金融政策発表が過ぎてしまいました。
なので、今回の主要政策金利発表と残るカナダ・スイス・NZ中銀を合わせて主要国中銀のスタンスと注目点をまとめてみました。
利上げ・緩和の縮小に向かっている中銀
★アメリカ(FRB)中央銀行
現在の金利 → 1.25%
注目点:今後の利上げペースとバランスシートの縮小時期と縮小ペース
米国はタカ政策をとっているが、最近の経済指標結果がよくない。このままのペースで利上げ・バランスシートの縮小が進められるかが注目点になってくるのではないかと思う。
★英国(BOE)中央銀行
現在の金利 → 0.25%
注目点:CPIの上昇率
英国はEU離脱を控えて、ポンド安からくる物価の上昇率が高くなっています。BOEとしてはCPIを2.82%までに抑えたいと思っているようですが、前回のCPIは2.9%でした。このままでは物価を抑えることができないので、利上げをするのではないかと思われます。今回の金融政策決定会合では5:3で3人が利上げに票を投じています。今後CPIと利上げ票に注目です。
★カナダ(BOC)中央銀行
現在の金利 → 0.5%
注目点:住宅価格の上昇と物価
先日まではハト政策(緩和政策)だと思われていたカナダ中銀でしたが、総裁・副総裁の発言で方針転換が伝わってきました。ロイターからの情報では住宅価格の高騰が原因の1つではないかと言われています。今後の物価と住宅価格に注目です。
次回、現状維持・緩和スタンスの中銀についてまとめたいと思います。