2017年12月29日
主要通貨のブル・ベア要因について再確認
記事を書いた人:岡ちゃんマン
通貨ごとの注目点と、売りor買いどちらに傾いているのか⁉
11月22日時点で考えてみた。
あくまで、個人的な考えです。
◎米国
米国は、利上げ観測は織り込み済み。
それ以上に政治不安や、期待外れの税制改革が重しになってきているように思う。
税制改革の早期承認や公約に近い減税案出てくれば、株価上昇からドル買いに傾くのかなと思う。
逆に、政治不安が広がったり利上げペースが遅れてくると、ドル売りが進む可能性も、、、
◎欧州
欧州は、買い要因から売り要因に傾いているように見えます。
最近は南欧諸国も景気回復傾向にあるようなので、基本的には買い目線で考えています。
ただ、後退していた不安材料が少しづつ再燃してきました。
ベア(売り)要因が、このまま沈静化してくれるかがポイントではないかと思います。
◎英国
英国は、物価の上昇や継続的に利上げをしていくのであれば、ブル(買い)要因なのですが、、、
Brexit交渉や政治の不透明感が多すぎて、売りor買いどちらにも大きく傾く可能性があるのではないかと思います。
個人的には、売り要因のほうが強いと考えています。
◎ニュージーランド
ニュージーランドは、何事もなければ来年にも利上げではないかと考えていました。
なので、ブル(買い)要因に傾いていたはずですが、政権交代が起きてしまい、何が起こるかわからなくなってしまいました。
何か材料が出てくるたびに、ベア(売り)要因が出てきそうな気がします。
◎オーストラリア
オーストラリアは中国経済や資源価格に左右されます。
「次の金融政策に動くのはまだ先、我慢強く待ち続ける。」
と発言するように、基本的には通貨高けん制発言が出てきやすいです。
あとは、鉄鉱石価格が下落傾向にあることも足かせになっているようです。
ただ個人的には、利上げの期待感のほうが強くなってきていると思います。
◎カナダ
カナダは景気的には回復傾向にあるが、早期に連続利上げの影響が気になる。
また、強い指標結果が出てくるようであれば、追加利上げも期待できるのではないかと思う。
原油価格も、OPEC加盟国・非加盟国の協調減産の効果もあり上昇している。
ブル(買い)要因が多い中で、ベア(売り)要因は、早期に連続利上げしたことによる景気の後退が気になります。
それに伴う、追加利上げの後退。
また、NAFTAをはじめ米国との関係が不安材料です。
◎日本・スイス
日本・スイスともに通貨安政策をとっている。
なので、基本はベア(売り)目線ですが、リスクオフになればブル(買い)要因になってしまいます。
現在は、若干リスクオフに傾いているように感じます。
◎注目の地政学リスク
現在、リスクオフの材料を上げてみました。
・北朝鮮ミサイルや核実験
・サウジアラビア内政問題
・サウジアラビアとイランの中東問題
・Brexit交渉問題
・メルケル首相の求心力低下からくるEUリスク
・トランプ大統領とロシア疑惑問題
・各国の保護主義政策
何か一つでも、大きく問題になればリスクオフモードに入ると思います。
現時点の注目材料を考えてみました。