2018年9月2日
夏休み明けで重要指標てんこ盛り! ~トレンドが出来るか!? 豪ドル・ポンド・ユーロ~
記事を書いた人:岡ちゃんマン
◎今週の経済指標スケジュール
9/3(月曜日)
カナダ・米国休場(レーバーデー)
07:30 AUD 製造業PMI
10:30 AUD 小売売上高
10:45 CNY 財新製造業PMI
15:30 SEK スウェーデン製造業PMI
16:00 TRY トルコCPI(消費者物価指数)
16:45 EUR イタリア製造業PMI
16:50 EUR フランス製造業PMI
16:55 EUR ドイツ製造業PMI
17:00 EUR 欧州 製造業PMI
17:30 GBP 製造業PMI
9/4(火曜日)
03:30 USD エバンス・シカゴ連銀総裁発言
13:30 AUD 政策金利・声明文発表
16:15 CHF スイスCPI(消費者物価指数)
17:30 GBP 建設業PMI
18:30 AUD ロウRBA総裁発言
21:15 GBP カーニーBOE総裁発言
21:15 GBP ホールデン主席エコノミスト発言
21:15 GBP テンレイロMPC外部理事発言
21:15 GBP ソーンダースMPC外部理事発言
22:45 USD 製造業PMI
23:00 USD ISM製造業景況指数
23:30 USD エバンス・シカゴ連銀総裁発言
9/5(水曜日)
10:30 AUD 四半期GDP(Q2)
10:45 CNY 財新サービス業PMI
15:30 SEK スウェーデンサービス業PMI
16:45 EUR イタリア サービス業PMI
16:50 EUR フランス サービス業PMI
16:55 EUR ドイツ サービス業PMI
17:30 GBP サービス業PMI
21:30 USD 貿易収支
21:30 CAD 貿易収支
23:00 CAD カナダ政策金利・声明文発表
9/6(木曜日)
04:00 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言
05:00 USD カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁発言
07:30 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁発言
10:30 AUD 貿易収支
10:30 JPY 片岡日銀審議員発言
14:45 CHF スイスGDP
16:30 SEK スウェーデン政策金利発表
21:15 USD ADP雇用統計
21:30 CAD 建設許可
23:00 USD 耐久財受注
23:00 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言
23:00 USD ISM非製造業景況指数
9/7(金曜日)
ユーロ圏財務相会合
00:00 USD 原油在庫量
03:30 CAD ウィルキンスBOC副総裁発言
10:30 AUD 住宅ローン
15:00 EUR ドイツ貿易収支
15:45 EUR フランス貿易収支
16:30 GBP Halifax住宅価格指数
18:00 EUR 欧州GDP
21:30 USD NFP雇用統計・平均時給・失業率
21:30 CAD カナダ雇用統計・失業率
22:00 USD メスター・クリーブランド連銀総裁発言
22:00 MXN メキシコCPI(消費者物価指数)
23:00 CAD Ivey購買部協会指数
9/8(土曜日)
01:45 USD カプラン・ダラス連銀総裁発言
02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント
23:45 USD ローゼングレン・ボストン連銀総裁発言
9/9(日曜日)
スウェーデン総選挙
◎今週の注目点
1)夏休み明け、年末に向け本格始動
欧米では、多くの人たちが夏休みを終え、本格的に市場に戻ってきます。米国・カナダはレーバーデー明け(火曜日)から本格始動。 今までと流れが変わりやすく、ここから年末に向けてトレンドを形成する場合もあるので、要注意・要注目の週になると思います。
2)豪ドルの下値模索
豪ドルは先週終値が、サポートラインで支えられた状態で終わっています。 流れは下落トレンドではないかと思います。 ここからは、サポートを抜けるかどうかが注目されます。 また、今週は豪ドルにとって注目の1週間です。 重要指標が毎日のように続きます。 細かい注目点は、以下にまとめています。参照ください。
3)カナダのサプライズ利上げはあるか!?
先週はカナダに注目が集まった週ではないかと思います。 NAFTA交渉の合意期待と、テクニカルでも三角持ち合いを上抜けブレイク。 ただ、N.Y.クローズ間際にNAFTA交渉は合意ならずと報道。 一応、再交渉は続くようですが議会には間に合わず、事実上の交渉決裂となると思います。また、クロス円はリスクオフで円高が大幅に進んだ。 今週はカナダ政策金利が発表されます。 前回会合で利上げをしているBOEですが、過去に2会合連続利上げの実績もあるので今回も利上げがないとはいえません。 前回発表のCPI(消費者物価指数)では、BOCの物価目標上限の3%になっています。 物価上昇は一時的と発言がありましたが、サプライズ利上げがないかと期待しています。
4)Brexit交渉の進展とメイ政権
先週、いきなり出てきたBrexit交渉の合意期待。 ポンドは大きく上昇! 現在のポンドは悪材料を織り込んでいる状況、ポジティブ要因が出てくるとポンド買いに過敏に反応します。 先週も合意期待の発言があった後に火消し発言が出ました。 ただ、火消し発言には、あまり反応しませんでした。 今週もBrexit交渉の進展について発言(ポジティブ要因)が出てくるのか注目しています。
また、英国では9月末に党大会が控えています。 党大会中は選挙ができないため、メイ政権(メイ首相)を後退させるためには、今週もしくは来週くらいまでに辞任要求(不信任案)を提出しなくてはいけません。 特に、出てくるなら今週の可能性が高いため、注意が必要かと思っています。 先週のポンド上層については以下を参照ください。
ポンド急騰!! バルニエBrexit交渉官の発言とポンド上昇の背景解説
5)ユーロは下落するのか!? 上昇押し目か!?
先週のユーロは上昇! ただ、分厚いレジスタンスライン ”1.1750” に頭を押さえられ、再度下落しています。 ただ、上昇の押し目を作ったのか!? ここ3か月のレンジに戻ったのか!? 頭打ちから下落に転じたのか!? ユーロの行方に注目です! また、Brexit交渉の進展はユーロにとっても影響があります。 その他にもイタリアやギリシャ、スペインなど財政問題・難民問題を抱えている国がいつ火が付くか注目しています。 ユーロに関してはネガティブ要因を多く抱えているため、どこかに火が付けば連鎖していく可能性が高い。 ユーロから目が離せなくなります。 ユーロのネガティブ要因については、以下を参照ください。
6)トルコリラとその他新興国通貨
先週のトルコはジリジリとリラ安が進み、トルコショックの時に付けた最安値に届きそうなところまで来ました。 トルコは先週末に、外貨預金には税金を、リラ建て預金には税制優遇をと奇策に出ました。 これにより、米ドルやユーロをトルコリラに替えて預金をする人が増えたのか、リラ買いが起きました。ただ、長続きはせずに止まっています。 今週はトルコCPI(消費者物価指数)が発表されます。 物価上昇が進んでいれば、再度トルコリラ売りが進むかもしれません。
トルコリラの下落は、他の新興国通貨にも影響しています。 ブラジル・インド・南ア・ロシア・アルゼンチンと多くの通貨で下落が続いています。 アルゼンチンは、なんと政策金利60%! 45%~60%に利上げしました。 それでも下落は止まりません。
トルコリラ暴落! 2018年8月10日トルコショック⁉まとめ
続・トルコショックまとめ。トルコだけの問題では済まないトルコ問題!!
今週は経済指標の発表も多く、忙しそうな1週間となりそうな気がします。 慌てず、平常心で、急な動きに飛びつかず、頑張っていきたいと思います。 月初め、慎重なポジション、慎重なトレードをここをがけたいと思います。
今週もよろしくお願いします。