2017年12月29日
少し見えてきた、ニュージーランドの政策
記事を書いた人:岡ちゃんマン
9月の選挙の結果、連立を組まなくてはいけなくなったニュージーランド議会。
結果、政権交代が起きてしまったニュージーランド議会。
先行き不安から大きく売られたNZD。
少しづつ政権のやりたいことが見えてきました。
政権交代については以下をご覧ください。
目次
9年ぶりの政権交代、ニュージーランド議会
労働党とNZファースト党の政策
◎RBNZの改革
・金融政策
インフレターゲット → インフレターゲット+完全雇用
現在RBNZはインフレ目標1.0%~3.0%を基準に政策金利を決めています。
また、物価を安定させることが中央銀行の責務としています。
ただ、今後は物価の安定とは別に、雇用の安定(完全雇用)も責務に追加しようとしています。
モデルは、FRBといったところではないでしょうか⁉
RBNZは、インフレターゲットを見る限り来年くらいには利上げかと思われていましたが、雇用が追加されると利上げは遠のくと考えられます。
・決定方法
総裁が決定 → 外部理事を含め投票制
現在の金融政策決定方法は、総裁・総裁補佐・理事で話し合いをしたうえで、総裁が決定します。
これを、外部理事を入れて話し合い、そのうえで多数決(投票制)にしたいと考えているようです。
やはりモデルはFRBもしくはMPCではないかと思います。
こちらも、多数決になると利上げは遠のくと思われます。
・為替介入
NZファースト党は中央銀行が通貨を管理(為替介入)すべきだと考えているようです。
乳製品などの輸出が重要な産業のニュージーランドは通貨高は経済成長の足かせになります。
なので、対米ドルでレートを決めて中央銀行が為替介入でコントロールしようと考えています。
ただ、こちらに関してはNZファースト党が考えていることです。
◎貿易と移民政策
ニュージーランドは移民を受け入れ、外国からの技術や知識を積極的に受け入れています。
ただ移民を受け入れることで、失業者がいることも現実です。
そのため、移民を年2万人~3万人に抑える、もしくは移民自体反対と考えているようです。
また、TPPについては再交渉もしくは離脱と考えているようです。
どちらにしても保護主義に向いているのは確実です。
このことにより、経済成長は鈍化もしくは後退するのではないかとみられています。
そうなると、やっぱり利上げ観測は後退、下手をすると利下げなんてことも、、、
上記のようなことが公約のようです。
ただ、まだ公約の時点で決定ではありません。
これから1づつ決まっていくと思います。
今後の動きに注意していきたいと思います。