2023年10月6日
米・加雇用統計に注目! 「10月5日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日発表された米国の失業保険申請件数は事情予想をやや上回る結果でしたが反応は限定的でした。
雇用統計を控えて様子見ムードが強い一日でした。
本日は注目の雇用統計発表です。
雇用統計の結果でトレンドが出来るのか?
再度円安が進んだ時に介入があるのか注目しています。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
カナダ雇用統計
カナダ中銀はFRBの先行して動くことが多く、カナダ中銀が追加利上げに動くのか注目が集まっています。
カナダ中銀の金融政策判断に大きな影響がある雇用統計には注目です。
特に失業率がどこまで悪化しているのか、雇用市場が逼迫している場合は追加利上げの可能性が高まるのではないかと注目しています。
NFP雇用統計
物価上昇の要因の1つである人件費の高騰を確認するために平均時給が市場予想を下回るか、前回値と比べて低下しているのかに注目しています。
雇用者数と平均時給からは緩みが感じられる状況となっています。
ただ、失業率は低いままなので、FRBは失業率について発言が続いています。
今回は失業率に注目し、その上で平均時給が悪化しているのかに注目したいと思います。
平均時給や失業率が悪化していた場合は利上げの終了観測、来年の早い時期に利下げ期待に繋がるのではないかと思います。
2007年以来の高さとなっている金利と併せて注目しておきたいと思います。
2)円安・介入警戒
一昨日の米雇用指標JOLTS求人件数が強かったことで米金利は上昇し、ドル円は150円を超え一時150.
その直後、大きな円買いが実施され、市場では円買い介入が実施されたのではないかとの観測が出ています。
財務省幹部は為替介入の有無について「ノーコメント」と回
昨日公表された日銀の当座預金残高の予想から日本当局による介入ではなかったとBloombergが報じています。
ということは、150円に達したとしても前回同様に介入が実施されない場合もあります。
本当に実弾介入が実施されるのか、レートチェックと発言のレベル感に注目しておきたいと思います。
以下、去年の口先介入時のものです。
3)要人発言
FRB
FRBは9月FOMCのドットチャートで年内あと1回の追加利上げが予想されています。
そのうえで、FOMC以降に要人発言で雇用・失業率に関する発言が多くなっています。
今週はJOLTS求人件数をはじめ、ADP雇用統計や失業保険申請件数、NFP雇用統計と雇用関連指標が立て続けに発表されます。
雇用指標を受けて、FRB要人の発言に変化があるのか注目です。
ECB
欧州では景気悪化などから利上げ終了期待が高まっています。
ECB要人から利上げ終了に関する発言が出てこないか注目です。
先週発表されたIMM通貨先物ポジションでは、ユーロ買いポジションがたまっていますが減少傾向にあります。
利上げ終了が意識されればユーロ売りが進むのではないかと思っています。
英中銀
英中銀は先日の金融政策発表で、サプライズの据え置きを選択しました。
特に英中銀のメンバーの多くが据え置きを支持していたことから、利上げ終了が意識されています。
要人発言から利上げ終了が感じられると一気に利上げ終了観測が高まり、ポンド売りが加速するのではないかと注目しています。
◎本日のイベントスケジュール
10月6日(金曜日)
15:45 EUR フランス貿易収支
21:30 EUR クノット・オランダ中銀総裁、バスレ・スロベニア中銀総裁、ブイチッチ・クロアチア中銀総裁、カジミール・スロバキア中銀総裁発言
21:30 CAD カナダ雇用統計・失業率
21:30 USD NFP雇用統計・失業率・平均時給
10月7日(土曜日)
01:00 USD ウォラーFRB理事発言
02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント
04:00 USD 米消費者信用残高