2018年1月6日
2018年各国注目点まとめ(オーストラリア編)
記事を書いた人:岡ちゃんマン
◎オーストラリア
・中国経済と鉄鉱石価格
オーストラリア経済と中国経済は密接に関係しています。
オーストラリアの主要産業の一つに、鉄鉱石があります。主に中国に輸出しています。また、鉄鉱石価格は中国経済に大きく影響を受けます。
チャイナショックの時には、鉄鉱石価格も大幅に下落しました。
中国の経済を見るうえで大事なのが、共産党大会です。
5年に1度開催される共産党大会の前には、景気拡大のため緩和政策をとりますが、共産党大会後には引き締めに動きます。
現在中国では、昨年秋に共産党大会を終えて引き締めに動いている状況です。
中国の引き締め政策で、どこまで景気が縮小するかがオーストラリアの経済にとっても注目です。
・住宅価格の高騰とローン件数(残高)
オーストラリアの住宅価格は上昇中です。要因の1つにチャイナマネーの流入があります。
中国人富裕層は中国国内で資産をあまり保管しておきたくないので、海外不動産を持ちたがる傾向にあります。中でもオーストラリアとニュージーランドの不動産は人気があります。
なので住宅価格が高騰!
オーストラリアの人たちも、価格上昇益を期待してローンを組んで不動産を購入している状況です。
無理なローンを組んでいる人も多く、この状況で利上げをすると住宅ローンの利子も上昇して、家計を圧迫してしまい景気に影響を及ぼします。
物価の上昇を抑えるための利上げしたい気持ちと、利上げで家計が苦しくなり景気が後退することの板挟み状態です。
オーストラリアは、金融政策の次の一手は利上げだと言っていますが、時期は明確にしていません。周りの国が引き締め政策をとっていく中、遅れていけばオーストラリアは売られていきます。
積極的に売っていくとまでは考えていませんが、買われる通貨ではないのかなぁと思っています。
中国経済や、住宅ローン・不動産といったところが好転すれば、金利も高いことから買い目線に切り替えたいと思っています。