2018年1月19日
2018年各国注目点まとめ(英国編)
記事を書いた人:岡ちゃんマン
◎英国
・平均所得と物価上昇
英国はEU独立を問う国民投票が決まった2015年末からポンド安が進み、2016年の最安値で約6000pipsも下落している。
少し戻してきているとはいえ、ポンド安の影響で物価が上昇している。
現在、物価の上昇スピードが所得の上昇スピードを上回っています。
しかも中央銀行が想定している物価上昇率を上回っています。
このままいけば、節約生活をする人たちが増え、経済が冷え込む原因になってしまいます。
物価上昇を抑えるために、中央銀行は利上げ等の金融政策を実施してくるのではないかと思います。
・Brexit交渉の経過
英国(ポンド)を見るうえで欠かせないのが、Brexit交渉状況です。
昨年末に第1ステージは、何とかクリアしました。
ここからは貿易交渉に入ってくると思いますが、簡単には進んでいかないのではないかと思います。どこまで離脱後の貿易協定が結べるか注目です。
貿易交渉以外でも、移行期間の設定や分担金・違約金・国境・市民権・裁判所問題と交渉内容は盛りだくさんです。
Brexit交渉の状況には注目していきたいと思います。
・内政問題
昨年の議会選挙で大幅に議席数を減らしたメイ首相。
年明けには内閣改造を試みるも、指名した大臣が拒否したり、こっちのポストがいいと自分勝手なことをいう始末。
メイ首相の統率力・求心力の低下が見て取れる状況です。
このまま政権運営ができるのか⁉
また、独立や特別扱い等を求めているスコットランドやシティを抑え、まとめていくことができるのかが注目です。
ないとは思いますが、EUの崩壊ではなく、英国の崩壊なんてことにならないようにしてほしいと思います。
個人的な見解としては、英国の不安材料・懸念材料はほとんど織り込まれたのではないかと思います。
なので、ここから大きくポンド安に進むとは考えにくいかなぁ、、、と考えています。(英国崩壊なんてことになると別ですが、、、)
Brexit交渉の進展や、ポンド安を背景に経済成長、政権の安定など好材料が出てくればポンド買いの戦略も立てれるのではないかと考えています。
特に、利上げが続くようであれば、金利的にも有利になってくるのではないかと思います。