2017年12月29日
BOE政策金利発表の注目点とシナリオについて
記事を書いた人:岡ちゃんマン
英国中銀(BOE)政策金利発表の注目点は3つです。
・政策金利の変更:据え置き予想
・緩和の規模:現状維持予想
・MPC(金融政策委員会)メンバーの投票配分:利上げ票2票予想
・新MPC(金融政策委員会)メンバーの動向
昨日の指標結果を受けて、もしかしたらサプライズもあるのではないかと思っています。
目次
英国政策金利発表を控えて強すぎるCPI
今回は以下の2点に注目したいと思います。
①MPC新メンバー、ラムスデン副総裁の動向
MPC(金融政策委員会)メンバーは本来9名で構成されているのですが、シャーロット・ホッグ前副総裁が急遽辞任したことで8名しかいませんでした。
後任人事として、ラムスデン副総裁が09月04日より就任しています。
ラムスデン副総裁は、発言がないのでスタンスが読みにくいのですが、以下のような記事を見つけました。
あくまでも推測なので、今回の投票動向に注目したいと思います。
②MPC(金融政策委員会)メンバーの投票配分と利上げ投票者
上図のように、ホールデン主席エコノミストとカーニー総裁は、サプライズで利上げに投票する可能性もあるのではないかと思っています。
以前CPIが2.9%の時に、利上げ発言が出ていました。
ただ、前回の政策金利発表直前のCPIが弱かったことで利上げに投票しませんでした。
なので、09月12日発表のCPIが2.9%だったことを考えると、利上げに投票もあるのではないかと思います。
シナリオ①
市場コンセンサス通り
政策金利:据え置き
緩和政策:現状維持
投票配分:利上げ2票
この場合は、声明文次第ですがあまり動かないのではないかと思います。
もし仮に動いたとしても、Brexit問題等に引っ張られる可能性があるので読みずらい展開になりそうです。
シナリオ②
弱サプライズ
政策金利:据え置き
緩和政策:現状維持
投票配分:利上げ2or3票
この場合は、利上げ期待感から100pips以上は上昇するのではないかと思っています。
シナリオ③
強サプライズ
政策金利:利上げ
緩和政策:現状維持
投票配分:利上げ5票以上
この場合は、200pips以上は上昇するのではないかと思います。
ポンドlongで数日持ってみるのも、いいのではないかと思います。
シナリオ④
利上げ観測後退
政策金利:据え置き
緩和政策:現状維持
投票配分:利上げ0or1票
利上げ観測が後退したとみられて、ポンド売りに傾くと思います。
100pips程度は売られるのではないかと思います。
シナリオについては、あくまで個人的観測です。