2017年12月27日
ECB理事会と注目点について
記事を書いた人:岡ちゃんマン
ECB(欧州中央銀行)は金融政策発表と声明文・総裁の会見が時間差で行われます。
20:45 政策金利発表
21:30~22:30 声明文発表・ドラギECB総裁会見
今回、政策金利は据え置き・変更なしで間違いないと思うので、注目は声明文と会見だと思います。
21:30から約15分くらいかけて、声明文が読み上げられます。
その後、ドラギ総裁の発言が始まり、質疑応答に入り、約1時間で終了すると思われます。
★まずは、声明文の中で「インフレ見通しのスタッフ予想」が変更されているかどうか?
前回までのインフレ見通し・ECBスタッフ予想
2017年 3月時点1.7% 12月時点1.3% 9月時点1.2%
2018年 3月時点1.6% 12月時点1.5% 9月時点1.6%
2019年 3月時点1.7% 12月時点1.7%
下方修正されると、ユーロにとってネガティブ
上方修正されると、ユーロにとってポジティブ
となるのではないかと思います。
インフレ見通しが、1.9%~2.0%を超えない限りは追加緩和の可能性は残ったまま。
もし、超えてきた場合にはテーパリング観測が出てくるのではないかと思います。
★次に注目は、ドラギ総裁の発言と質疑応答です。
ドラギ総裁はイタリア出身で、かなりのハト派(緩和政策維持)です。
なので、めったなことは言わないと思いますが、フォワードガイダンスで景気見通しを上方修正や出口戦略・テーパリングについて発言が出てくるかが注目されます。
コンセンサスはハト派ですが、もし上記のような発言が出てくればユーロにとって、かなりポジティブに動くのではないかと思います。
どちらにしても、ECB理事会・声明文・会見は3か月置きなので注目度・継続度は大きいのではないかと思います。
じっくりと読み解いて、今後のユーロ戦略を考えたいと思います。