2018年2月7日
RBA(豪準備銀行)政策金利発表、予想通り1.5%据え置き
記事を書いた人:岡ちゃんマン
オーストラリア準備銀行(RBA)は02月06日の会合で、政策金利を1.5%に据え置いた。
たびたび利上げ観測が出るものの、なかなか利上げに踏み切れません。
今回の声明内容と合わせて、注目点をまとめてみました。
02月06日金融政策発表:声明文
「低金利は引き続き経済を支援する」
「政策金利据え置きは、成長・インフレ動向と整合的と判断」
「中期的なGDP成長率は約3%の見通し」
「インフレ上昇は緩やか」
「豪ドルの上昇は物価と経済を鈍化させる」
「労働市場は引き続き改善」
「賃金の伸びはしばらく低位水準にとどまるが、緩やかな上昇に向う見込み」
「家計消費は不透明要因」
「インフレはしばらく低水準にとどまる見通し」
「消費者物価指数(CPI)上昇率、2018年は2%をやや上回ると予想」
豪州の注目点は、なんといってもインフレ・CPIです。
RBAのホームページにも記載されているように、責務の一つに「インフレ率2%~3%」があります。
ただ、最近の消費者物価指数(CPI)を見てみると、あともう少しが伸び悩んでいます。
声明文でも、インフレについては若干悲観的です。
RBAとしては、AUD高となるような発言はしないので、当たり前といえば当たり前なのですが、、、
RBAが利上げに踏み切れない原因
・消費者物価指数(CPI)
・中国経済
消費者物価指数(CPI)については上記の通りです。なかなか目標値(CPI2%~3%)に届かない!
今後のCPI発表が2%を超えてくるようであれば、再度利上げ観測も、、、
中国経済は、現在ブレーキ気味です。
中国は昨年秋に5年に1度の党大会が終わったことがブレーキの原因です。
党大会前は国民に対し良い顔をするために緩和的な政策をとっていましたが、党大会が無事終了したことで、引き締めに入っています。
中国経済にブレーキがかかると、オーストラリア経済にも影響します。
この2点が改善することが、利上げにつながってくると思います。