1月26日の記録室 ~株価と金利と要人発言~

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2022年1月27日

1月26日の記録室 ~株価と金利と要人発言~

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

目次

◎昨日の注目点

 

・カナダ銀行(中央銀行、BOC)が予想通り政策金利の0.25%据え置きを発表すると、市場の一部では今回会合での利上げ予想もあったようで、据え置き判明後はカナダドル売りが優勢

・BOC声明では「経済のスラック(需給の緩み)は完全に吸収された」と指摘し、金融政策の先行き指針(フォワードガイダンス)の削除を決め、さらに2%の物価安定目標の達成に向けて「金利を引き上げる必要がある」としたうえで、国債の保有資産を減らす量的引き締め(QT)にも言及

・マックレムBOC総裁は会見で、「オミクロンの影響を考慮して金利を据え置いた」としながらも、「インフレ抑制のため、金利を引き上げる必要がある」と今後の利上げを示唆したことでカナダドルの買い戻しが出た

・FOMCは予想通り据え置きを発表し、FOMC後の声明文で「政策金利をまもなく引き上げるのが適切」と表明し、3月会合での利上げを示唆。「FRBのバランスシートの規模縮小に関する原則」では利上げ開始後に資産圧縮を実施する方針を示した

・パウエルFRB議長は会合後の会見でインフレ加速に加えて労働市場の強さを強調し、金融引き締めに前向きな姿勢を示し、3月以降全ての会合で利上げが行われる可能性があるか否かについては明言を避け、「労働市場を損ねない範囲で利上げ余地は大きい」との考えを示し、バランスシートの縮小については「前回より早期で急速となる可能性」「かなりの量を縮小する必要」などと語ると、米長期金利が上昇し、為替市場ではドル買いが優勢となった

・EIA週間石油在庫(1/21時点)で原油在庫は+237.7万バレル(前週 +51.5万バレル)と積み増しを継続した一方で、原油受け渡し地点オクラホマ州クッシングの在庫は-182.3万バレル(前週 -131.4万バレル)と取り崩しが続いたことで原油価格は88ドル手前まで上昇

・金先物価格はFOMCでタカ派姿勢が示されれば金利が上昇して、金利が付かない資産の金の相対的な価値が低下するとの警戒感から売りが進んだ

 

 

 

 

 

◎昨日の主要通貨強弱グラフ

 

 


1月27日7:00時点

 

 

 

 

 

 

 

 

◎昨日の株価

 

 


1月27日7:00時点

 

 

 

 

 

 


ダウ平均日足チャート

 

 

 

 

 

 


S&P500日足チャート

 

 

 

 

 


ナスダック日足チャート

 

 

 

 

 


日経225日足チャート

 

 

 

 

 


日経500日足チャート

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◎各国長期金利

 

 


米10年債利回りチャート

 

 

 

 

 

 


日10年債利回りチャート

 

 

 

 

 

 


ドイツ10年債利回りチャート

 

 

 

 

 

 


イタリア10年債利回りチャート

 

 

 

 

 

 


スペイン10年債利回りチャート

 

 

 

 

 

 


ポルトガル10年債利回りチャート

 

 

 

 

 

 


ギリシャ10年債利回りチャート

 

 

 

 

 

 


イギリス10年債利回りチャート

 

 

 

 

 

 


フランス10年債利回りチャート

 

 

 

 

 


トルコ10年債利回りチャート

 

 

 

 

 


南ア10年債利回りチャート

 

 

 

 

 

 


ブラジル10年債利回りチャート

 

 

 

 

 


メキシコ10年債利回りチャート

 

 

 

 

 

 


カナダ10年債利回りチャート

 

 

 

 

 

 


オーストラリア10年債利回りチャート

 

 

 

 

 


ニュージーランド10年債利回りチャート

 

 

 

 

 

 

 

◎商品先物・インデックス先物

 

 


ドルインデックスチャート

 

 

 

 

 


VIX指数チャート

 

 

 

 

 

 


WTI原油価格チャート

 

 

 

 

 


金価格チャート

 

 

 

 

 


銀価格チャート

 

 

 

 

 

 


銅価格チャート

 

 

 

 

 


鉄鉱石価格チャート

 

 

 

 

 

 

CRB指数チャート

 

 

 

 

 

 

 

◎昨日の要人発言

 

シムクス・リトアニア中銀総裁
「インフレ予測は政策金利を変更する理由にならない」

カナダ銀行(BOC、カナダ中央銀行)声明
全体的に景気低迷が解消されたため、政策金利に関する例外的なフォワードガイダンスを削除した
国債の全体的な保有をほぼ一定に維持し、再投資を継続
「新型コロナパンデミックからの世界的な回復は力強いものの、不均一」
「特に中国は現在の不動産セクターの弱さを受けて、成長はより緩やかに見える」
「金融情勢は引き続き概ね緩和的だが、金融政策が予想よりも早く正常化されるとの期待の高まりと地政学的な緊張の高まりにより、引き締められている」
「カナダ経済は2021年下期のGDP成長率は予想よりも強かったようだ」
求人が増え、採用意欲が高まり、賃金も上昇している
住宅市場の活動の高まりは、住宅価格に上昇圧力をかけ続けてい
「インフレ率は依然として目標範囲をはるかに上回っており、インフレの主要指標は10月以降上昇している」
2022年上期のCPIインフレは5%近くにとどまると予想
「供給不足が解消するにつれて、インフレは低下すると予想」
「短期的なインフレ期待は上昇したが、長期的な期待インフレは2%の目標に固定されたまま」
理事会は政策金利を実質的な下限に維持するという例外的なコミットメントを終了することを決定
今後、理事会は金利を引き上げる必要があると予想
「金利の引き上げのタイミングとペースは、2%のインフレ目標を達成するという中銀のコミットメントに基づく」
少なくとも政策金利の引き上げを開始するまで、バランスシート上での国債保有をほぼ一定に保つ
その際、理事会は再投資フェーズを終了し、満期を迎える国債ロールオフを許可することにより、バランスシートを縮小することを検討

マックレム・カナダ銀行(中央銀行、BOC)総裁
インフレ抑制のため、金利を引き上げる必要がある
「金利上昇を明確に示したい」
「BOCはオミクロンの影響を考慮して金利を据え置いた」
今日は緊急政策を終了する最後のステップ
「インフレがいつ抑制されるかについては不確実性がある」
「サプライチェーンの混乱がピークに達した可能性があるといういくつかの証拠がある」
「オミクロンはサプライチェーンをさらに混乱させる可能性がある
「全体的にインフレ圧力はバランスが取れていると判断」

 

米連邦公開市場委員会(FOMC)声明
「経済活動と雇用の指標は引き続き強化されている」
「パンデミックの影響を最も受けたセクターはここ数カ月で改善したが、最近のコロナ急増の影響を受けている」
「ここ数カ月の雇用増加は堅調であり、失業率は大幅に低下した」
「パンデミックと経済再開に関連する需給の不均衡は、インフレ率の上昇に寄与し続けている」
「経済および米国の家計や企業への信用の流れを支援するための政策措置を部分的に反映し、全体的な金融状況は引き続き緩和的だ」
「経済の道筋は引き続き、ウイルスの行方に左右される」
「ワクチン接種の進展と供給制約の緩和が、経済活動や雇用の継続的な増大と、インフレ率の低下を支援すると予想される」
「ウイルスの新変異株を含め、経済見通しへのリスクは残っている
「委員会は雇用最大化と長期的な2%のインフレ率の達成を目指す
「これらの目標を支援するため、委員会はFF金利の目標誘導レンジを0-0.25%に維持することを決めた」
委員会は純資産購入の月次ペースを引き続き削減することを決定し、3月上旬にそれらを終了させる
「2月以降、委員会は米国債の保有を少なくとも200億ドル、エージェンシーローン担保証券の保有を月額少なくとも100億ドル増やす」
「連邦準備制度の継続的な証券の購入と保有は、円滑な市場機能と緩和的な金融状況を引き続き促進し、それによって家計や企業への信用の流れを支援する」
「金融政策の適切な姿勢を評価するに当たり、委員会は今後もたらされる経済見通しに関する情報の意味を引き続き監視する」
「もし委員会の目標の達成を妨げる可能性があるリスクが生じた場合、委員会は金融政策の姿勢を適切に調整する準備がある」
「委員会の評価は、公衆衛生に関連する情報、労働市場の状況、インフレ圧力、インフレ期待、金融と世界の動向を含む幅広い情報を考慮する」
インフレ率が2%をはるかに上回り、労働市場が堅調であるため、委員会は、FF金利の目標範囲を引き上げることがまもなく適切になると予想する
「今回の決定は全会一致」

パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長
インフレは我々の長期目標をはるかに上回っている
インフレの高止まりと堅調な雇用市場を踏まえ、適切に政策対応する
「経済は引き続き力強さを示している」
「労働市場は著しく進展した」
「経済はもはや持続的な高水準の政策支援を必要としない」
「高インフレが今より広範に広がっている」
バランスシート縮小の時期とペースについては決定していない
毎回のFOMC会合で、利上げする可能性を排除しない
金利を引き上げる余地はかなりある
バランスシートの縮小は前回より早期で急速となる可能性
利上げについては3月のFOMCで決定する
「インフレリスクは引き続き上向き」
バランスシートはかなりの量を縮小する必要
「利上げの幅についてはまだ決定していない」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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