12月10日の記録室 ~株価と金利と要人発言~

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2020年12月11日

12月10日の記録室 ~株価と金利と要人発言~

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

目次

◎昨日の注目点

 

・中国商務省が「12月11日より豪州産ワインの輸入に対して、一時的な反補助金の相殺関税措置を課す」と発表したが、豪ドルの動向へ特段の影響は限定的

・鉄鉱石価格が大幅に上昇していることも、豪ドルほか資源国通貨の買いを促した

・ECBは政策金利を据え置きし、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)を2022年3月(9か月)まで延長し、5000億ユーロ拡大、予想通りの結果にユーロは小幅上昇

・ラガルドECB総裁は会見で新型コロナウイルス感染の第2波による経済低迷に懸念を示し、2023年末までインフレ率が目標を大きく下回ることや為替レートの動きを注視していることなどに言及

・欧州連合(EU)首脳会議でトルコへの制裁が決定される可能性が高まり、欧州時間から売りが先行、NY午後になり、一部通信社が米政府高官の話として「トルコがミサイルシステムをロシアから購入したことを巡り、米国が対トルコ制裁の準備を進めている」と報じたことが嫌気されてトルコリラは下落

・ジョンソン英首相が「欧州連合(EU)と貿易協定の合意なしの準備を進めるべき」との見解を示した

・米食品医薬品局(FDA)はこの日、米ファイザーが開発した新型コロナウイルスワクチンの緊急使用を認めるかの審議を開催し、承認がほぼ確実視されるなか経済活動の正常化期待が高まり、原油先物は買いが先行

・米食品医薬品局(FDA)は17対4(棄権1)の投票で、ファイザー社のワクチンの使用を支持するとインターネット動画で公表

 

ECB理事会政策発表

  • パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)は5000億ユーロ(約63兆2000億円)増額し、期間は9カ月延長して少なくとも2022年3月末までとした。購入した債券の満期償還金の再投資は少なくとも23年末まで行う
  • 従来の債券購入プログラムは政策金利引き上げの直前まで、月額200億ユーロのペースで継続する
  • 条件付き長期リファイナンスオペ(TLTRO)3の有利な条件の適用期間は12カ月延長し22年6月までとする。このプログラムの下で21年に新たな3回のオペを実施する。銀行が借り入れられる合計額は、各銀行の適格ローン残高の55%とこれまでの50%から引き上げる
  • 21年には「流動性の安全網」として追加するパンデミック緊急長期リファイナンスオペ(PELTRO)を4回提供する
  • 今年発表された担保規則緩和は22年6月まで延長する。終了期限までに措置について再検討する
  • 政策金利は据え置き、中銀預金金利はマイナス0.5%で維持した

 

 

 

 

 

 

◎昨日の主要通貨強弱グラフ

 

 


12月11日7:00時点

 

 

 

 

 

 

 

 

◎昨日の株価

 

12月11日7:00時点

 

 

 

 ダウ平均日足チャート

 

 

 

 S&P500日足チャート

 

 

 

 ナスダック日足チャート

 

 

 

 日経225日足チャート

 

 

 

 日経500日足チャート

 

 

 

 

 

 

 

◎各国長期金利

 

 米10年債利回りチャート

 

 

 

 日10年債利回りチャート

 

 

 

 ドイツ10年債利回りチャート

 

 

 

 イタリア10年債利回りチャート

 

 

 

 スペイン10年債利回りチャート

 

 

 

 ポルトガル10年債利回りチャート

 

 

 

 ギリシャ10年債利回りチャート

 

 

 

 イギリス10年債利回りチャート

 

 

 

 フランス10年債利回りチャート

 

 

 

 トルコ10年債利回りチャート

 

 

 

 南ア10年債利回りチャート

 

 

 

 ブラジル10年債利回りチャート

 

 

 

 メキシコ10年債利回りチャート

 

 

 

 カナダ10年債利回りチャート

 

 

 

 

 オーストラリア10年債利回りチャート

 

 

 

 ニュージーランド10年債利回りチャート

 

 

 

 

 

 

 

◎商品先物・インデックス先物

 ドルインデックスチャート

 

 

 

 VIX指数チャート

 

 

 

 WTI原油価格チャート

 

 

 

 金価格チャート

 

 

 

 鉄鉱石価格チャート

 

 

 

 銅価格チャート

 

 

 

 材木価格チャート

 

 

 

 

 

 

 

◎昨日の要人発言

 

エルバン・トルコ財務相
「投資環境を強化するため制度改革に重点を置く」
「今後の持続的な政策を通じて雇用増を後押しする」
「財政規律は維持する」

英政府関係者
「非常に大きな溝が両サイドに残っている」
「更なる話し合いをこれから数日行う」
「溝が埋まるかはまだ明確ではない」

フォンデアライエン欧州委員長
「週末までに決定が下されるだろう」
お互いの立場を明確に理解したが、大きな隔たりが残っている

ジョンソン英首相
「合意は英国の独立と主権を尊重しなければいけない」
状況は依然として困難であることは認める

中国商務省
12月11日より豪州産ワインの輸入に対して、一時的な反補助金の相殺関税措置を課す

ラーブ英外相
「ブレグジット交渉は、13日以降も継続する可能性」
「英国は、欧州連合(EU)に英国の漁業や法律をコントロールさせない」

マクギネス欧州委員(金融サービス担当)
「ブレグジット交渉では、公正な競争環境が重要な課題」
「英国との通商合意の可能性はある」

フォンデアライエン欧州委員長
「英国の合意なき離脱に対する、コンティンジェンシープランが必要かもしれない」
「ジョンソン英首相とは、長くて良好な話し合いを行った」
「ブレグジット交渉は難航している」
ブレグジットに関する決断は、13日の日曜日に行われる

欧州連合(EU)高官
「英国の合意なき離脱の可能性が高まっている」

ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁
「インフレ率は依然として非常に低い」
PEPPの購入枠は全額は使用されない
「パンデミックはユーロ圏経済に深刻なリスクをもたらし続ける」
「不確実性は依然高い」
為替レートの動きを注視している
「必要に応じてすべての措置を調整する用意がある」
「ウイルス感染第2波で10-12月期は著しい経済縮小に」
「2020年GDP見通しはマイナス7.3%(前回はマイナス8.0%)」
「2021年GDP見通しは3.9%(前回は5.0%)」
「2022年GDP見通しは4.2%(前回は3.2%)」
「2023年GDP見通しは2.1%」
「2020年インフレ見通しは0.2%(前回は0.3%)」
「2021年インフレ見通しは1.0%(前回は1.0%)」
「2022年インフレ見通しは1.1%(前回は1.3%)」
「2023年インフレ見通しは1.4%」
「インフレ率は2021年初めまでマイナスが続く」
「インフレ率は2023年末まで目標の2%弱を大きく下回る」
「ユーロ高は物価に下押し圧力をかける」
「10-12月期のGDPは2.2%の縮小となる見込み」

米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)
「メキシコ格付けを変える次なる要因はメキシコ国営石油会社(ペメックス)の財政状況」

ムニューシン米財務長官
追加刺激策に関する話し合いは大きく進展

欧州中央銀行(ECB)筋
パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)規模拡大に関する決定は全会一致ではなかったが大多数を占めた
PEPPの規模については様々な意見がでた

ペロシ米下院議長(米民主党)
超党派によるコロナ支援策協議は大きく前進した

イスラエル閣僚
「米の仲介によるモロッコとの外交関係正常化は歴史的なことであり、喜ばしいこと」

ジョンソン英首相
欧州連合(EU)と貿易協定の合意なしの準備を進めるべき

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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