2023年8月16日
お盆明けで円安に対する口先介入はあるのか!? 「8月16日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は市場予想を上回る米小売売上高の結果を受けてドル買いが進み、ドル円は一時145.81円を付けています。
円安が進んだことで鈴木財務相からは「為替相場、行き過ぎた動きには適切に対応」「高い緊張感を持って注視している」「為替相場はファンダメンタルズを反映して安定的に推移すること
昨日、口先介入に対するマーケットの反応はドル円が10∼15pips程度の下落となっています。
本日は日本がお盆休みからあけて、円安に対してどのように反応するのか?
口先介入が活発化するのか?
に注目したいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)金融政策
RBNZ理事会
注目度:やや高い
織り込み度:据え置きを織り込み済み
バイアス:特になし
ポイント:景気見通しと利下げ時期について
RBNZ(ニュージーランドの中銀)は主要国の中でも先頭を切って利上げを進めてきました。
そのニュージーランドが、ハイペースの利上げによる景気への影響、景気後退の可能性はないのか!?
景気後退による利下げの見通しはないのか!?
利下げ時期が近いようであればNZドル売りが進む可能性があるので、声明文に注目したいと思います。
2)経済指標
英CPI(消費者物価指数)
主要国の中で最も物価高が続いている英国のインフレがどこまで低下しているのか、CPI(消費者物価指数)の結果に注目です。
市場予想通りや予想を上回る結果となれば追加利上げ期待に繋がり、ポンド買いに繋がるのではないかと思います。
特にほかの中銀が利上げを終了し、利下げに注目が集まってきているだけに利上げ期待が高まれば買いが集中するのではないかと注目しています。
豪雇用統計
豪州は追加利上げと利上げ終了の狭間です。
雇用状況から景気後退が確認されるようであれば利上げは終了の可能性が高くなり、利下げ期待に注目が集まるのではないかと思います。
失業率も大事ですが、どのくらいの人が働いているのか?
パートなのかフルタイムなのか、労働参加率にも注目しておきたいと思います。
3)リスク要因
円安・介入警戒
日銀の指値オペから緩和継続姿勢が確認され円安が進んでいます。
ドル円は145円に達しており、円買い介入警戒水準に来ています。
口先介入、実弾介入に警戒しておきたいと思います。
夏枯れ相場
今週は欧米は夏休み、日本はお盆休みということで相場参加者が少なく取引量が低下すると思われます。
取引量が低下している時に何かのきっかけで大きな値動き、フラッシュクラッシュに繋がる可能性があるので注意しておきたいと思います。
特に状況の円安からの円買い介入でドル円が大きくクラッシュする可能性があるので注意しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
8月16日(水曜日)
00:00 USD カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁発言
11:00 NZD RBNZ理事会・政策金利・声明文発表
15:00 GBP 英CPI(消費者物価指数)
21:30 USD 米住宅着工件数
22:15 USD 米鉱工業生産
23:30 USD 原油在庫量
8月17日(木曜日)
10:30 AUD 豪雇用統計・失業率・労働参加率