2019年11月21日
どうなる米中協議!? 来年に延期か合意か!? ~11月21日の注目点とイベントスケジュール~
記事を書いた人:岡ちゃんマン
香港人権法案が可決したことで、米中協議合意は後退するのではないかという懸念からリスクオフへ傾き、ドル円は上値が重くなりました。
ただ、108円前半では継続的に買いが入り下げ渋っています。
いつまで買いが続くのか!?
米中関係に関するニュースをどこまで織り込んでいるのか!?
米中関係のヘッドライン待ち、ヘッドライン相場となっています。
目次
◎本日の注目点
1)米中関係
米国では上下院議会で「香港人権法案」が可決されました。
当然、中国は反発し、法案成立なら報復を検討としています。
この流れからか、一部報道では米中貿易協議の第1弾合意は来年に持ち越されるのではないかと報道されています。
ここからのポイントは、
・トランプ大統領が「香港人権法案」にサインをするのかどうか!?
・米中貿易協議の合意は遅れるのか!?
・12月15日スタートの対中関税がスタートするのかどうか!?
・中国の反発・報復は!?
この辺りに注目しながら、リスクオフとマーケットの織り込み具合を確認していきたいと思います。
2)英国選挙
英国選挙は、保守党が優勢に変わりはないのですが、労働党との差が縮まってきています。
昨日の党首討論会の影響がいつ、どこまで出てくるかにもよりますが、このまま労働党と保守党が支持率を縮め続けるようであればポンドにとってネガティブです。
選挙関連のヘッドラインに要注意です。
英国選挙
保守党 41.8%
労働党 29.7%
自由民主党 14.3%
緑の党 3.3%
ブレグジット党 5.7%
3)ECB理事会議事要旨
本日、ECB理事会議事要旨が発表されます。
前回会合はドラギ総裁最後の会合で政策は据え置きでしたが、緩和政策についてどのような話が出てきたのか気になります。
昨日ECBからは、「リバーサルレート」や金利による副作用について発言がありました。
リバーサルレートとは、緩和政策が良い影響を及ぼすところと悪い影響を及ぼすところの分岐点という感じです。
リバーサルレートに近づいてはいないが、低金利による副作用は明白にとしています。
今後の緩和政策やリバーサルレート、政策の副作用に注目です。
4)その他リスク要因
・Brexit関連と英国総選挙の支持率
・イタリアやフランスの予算案問題
・米中関係
・香港デモ
・北朝鮮ミサイル問題
・IS(イスラム国)
・米対イラン
・欧州(NATO)対イラン
・トランプ弾劾問題
・トルコと難民問題
◎本日のイベントスケジュール
11月21日(木曜日)
17:10 EUR メルシュECB理事発言
18:40 EUR デギントスECB副総裁発言
21:30 EUR ECB理事会議事要旨(10月24日分)
22:30 USD メスター・クリーブランド連銀総裁発言(2020年投票権)
22:30 USD フィラデルフィア連銀製造業景況指数
22:40 CAD ポロズBOC総裁発言
11月22日(金曜日)
20カ国・地域(G20)外相会議(名古屋市、23日まで)
00:00 EUR ユーロ圏消費者信頼感指数
00:10 USD カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁発言(2020年投票権)
03:30 EUR デギントスECB副総裁発言
07:00 AUD 豪製造業PMI
08:30 JPY 日CPI(消費者物価指数)