2022年2月23日
ウクライナ情勢と要人発言に注目! 「2月23日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日はロシアのウクライナ侵攻でリスクオフが進みましたが、その後欧米諸国からの制裁は大したものは出てきませんでした。
マーケットに影響するような制裁が出てこなかったことで、少しづつリスクを織り込みリスクオフは後退しています。
ただ、ウクライナ情勢に関するヘッドラインはまだまだ出てくる可能性があるので、本日も注目したいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)RBNZ理事会
注目度:やや高い
織り込み度:0.25%利上げ織り込み済み
バイアス:NZドル安
ポイント:声明文や記者会見で利上げ回数とインフレ見通し
ニュージーランドでも物価高は問題となっており、物価上昇を抑える為にRBNZは利上げを実施すると予想されています。
市場予想では025%の利上げ、0.75%→1.00%に引き上げが予想されています。
注目は今後のインフレ見通しと利上げ回数で、インフレ見通しが上方修正されるようであれば利上げ回数も追加され、ニュージードルの買いが出てくるのではないかと注目しています。
ウクライナ情勢を巡る地政学リスクの高まりや、北京冬季五輪が閉幕し景気後退が懸念される中国など、NZドルの上値は重くなっているので、予想通りの結果が出てくるようであればNZドル売りが進む可能性があるので注目しておきたいと思います。
2)要人発言
本日は英国の要人発言が多数予定されています。
先日の英中銀は2会合連続の利上げを発表。
9人中4人が0.5%利上げに票を投じるなど、タカ派姿勢を強調しています。
0.5%利上げに票を投じたのはラムズデンBOE副総裁・ソーンダースBOE外部理事・ハスケルBOE外部理事・マンBOE外部理事の4名です。
本日はハスケルBOE外部理事以外の3名は前回0.25%の利上げを指示したメンバーなので、タカ派発言が出てくるのかに注目。
次回会合の利上げ確率と、ポンド買いに影響があるのではないかと思っています。
また、欧州ECBの要人発言も多数予定されています。
明日にはECB非公開会合が予定されていて、ラガルドECB総裁は非公開会合についてツイートするなど政策変更が出てくるのではないかと注目を集めています。
明日の非公開会合に向けてヒントになるような発言が出てこないか注目です。
3)ウクライナ情勢
昨日、プーチン大統領はウクライナ東部の親ロシア派地域を独立国家として承認。
ウクライナ東部の親ロシア派地域で平和維持活動を指示しロシア軍の派遣を指示しています。
これに対し欧米諸国の制裁は決定打にかける内容となっています。
本日、欧米から追加制裁、もっと実効性のある制裁が発表されるのかに注目。
また、NATO軍がウクライナに配備されるなどウクライナ東部の親ロシア派地域の奪還に向けて動くのかにも注目です。
新たな制裁が出てこず、NATO軍が動かないようであれば、現状のリスク要因は織り込みが進みリスクオフは後退していくのではないかと考えています。
◎本日のイベントスケジュール
2月23日(水曜日)
東京市場休場(天皇誕生日)
ロシア休場(祖国防衛の日)
09:30 AUD 豪四半期賃金物価指数
10:00 NZD RBNZ理事会・政策金利・声明文発表
11:00 NZD オアRBNZ総裁記者会見
16:30 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言
18:30 GBP ベイリーBOE総裁、ブロードベントBOE副総裁、ハスケルBOE外部理事、テンレイロBOE外部理事発言(議会証言)
19:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)(改定値)
20:30 EUR デギントスECB副総裁発言
2月24日(木曜日)
ECB非公式会合
01:00 EUR デコス・スペイン中銀総裁発言
02:00 GBP テンレイロBOE外部理事発言
03:00 USD 米5年債入札
05:30 USD デイリー・サンフランシスコ連銀総裁発言