2022年6月1日
カナダ政策金利発表と要人発言に注目! 「6月1日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は月末のリバランス、予想を上回る指標結果、バイデン大統領・パウエルFRB議長・イエレン財務長官の会談などからドル買いが進みました。
バイデン大統領はFRBの独立性を強調し政権からFRBを突き放したうえで、米国で問題となっている物価上昇、国民から批判が集まっているインフレはFRBの責任だと主張しています。
また、円安が進んだこともあり、ドル円は129円手前まで上昇しています。
クロス円も軒並み上昇しています。
本日はカナダの政策金利発表以外に、欧米の要人発言が多数予定されているので、カナダドル以外に昨日の流れを引き継ぎドル買い円売りが進むのかに注目したいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)カナダ政策金利発表
注目度:やや高い
織り込み度:0.5%利上げを織り込み済み
バイアス:カナダドル買い
注目点:追加利上げの可能性
カナダ中銀は物価を抑える為に利上げを進めています。
前回に続き、今回も0.5%の利上げを実施する予定です。
注目は声明文の内容で、次回も追加利上げをするのか、0.5%の利上げの可能性があるのか、利上げによる景気後退の可能性はないのかなどに集まります。
追加利上げの可能性に加え、景気の底堅さが見えればカナダドルの買いに繋がるのではないかと注目しています。
2)経済指標・要人発言
ユーロ
本日は、欧州要人発言が多数予定されています。
ECBが7月に利上げを開始することが織り込まれている中で、7∼9月期でマイナス金利解除し年内でプラス金利に利上げするのではないかとの観測が高まってきています。
今まで売られていたユーロに買いが入ることで、今まで変われていた米ドルから資金が流れ、米ドルにまで影響が出ています。
要人発言からタカ派発言が続き、利上げ観測が進むようであればユーロ買いが加速すると思うので発言内容にも注目しておきたいと思います。
米ドル
米国は引き締め(利上げ)に関して織り込み済みとなっていて、これ以上の引き締めは米景気を冷やすのではないかとの懸念が出ていることから米ドルが売られやすくなっています。
経済指標や発言から米経済の底堅さに注目です。
本日はISM製造業景況指数が予定されています。
予想よりも弱ければ、これからの米国経済に悲観的な印象となり株価下落ドル売りが進むのではないかと注目しています。
その他、ベージュブック(地区連銀経済報告)で経済の弱さが見えてくるかもしれません。
要人発言から経済の弱さが見えてくるかもしれません。
指標結果や要人発言と株価の動きに注目です。
豪ドル
豪州では先週、政権交代が起こり親中派政権となりました。
ここからどのくらい中国寄りになるかによりますが、中国経済に注目が集まります。
中国は強固なロックダウンを敷いていましたが、一部を緩和し徐々に緩和を進め6月中に解除を目指しています。
ここまでロックダウンを実施していたことで中国経済は後退しています。
本日は豪州の四半期GDPや中国の財新製造業PMIの発表が予定されており、豪中経済の状況が見えてくるので注意しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
6月1日(水曜日)
10:30 AUD 豪1∼3月期GDP
10:45 CNY 財新製造業PMI
16:50 EUR フランス製造業PMI(改定値)
16:55 EUR ドイツ製造業PMI(改定値)
17:00 EUR ユーロ圏製造業PMI(改定値)
17:00 EUR クノット・オランダ中銀総裁発言
17:30 GBP 英製造業PMI(改定値)
20:00 EUR ラガルドECB総裁、ビルロワ・フランス中銀総裁発言
22:45 USD 米製造業PMI(改定値)
23:00 USD ISM製造業景況指数
23:00 CAD カナダ政策金利発表
6月2日(木曜日)
英国休場(スプリング・バンク・ホリデー)
00:15 EUR パネッタECB専務理事発言
00:30 EUR レーンECB専務理事兼主席エコノミスト発言
00:30 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言
02:00 USD ブラード・セントルイス連銀総裁発言
03:00 USD ベージュブック(地区連銀経済報告)