2024年12月23日
クリスマス休暇で取引量激減の1週間! 「12月23日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
先週はタカ派なFOMCとハト派な日銀、対照的な金融政策の発表で円安が大きく進みました。
FOMCでは市場予想利下げが発表されましたが、ドットチャートから予想される来年の利下げ見通しが9月に予想されていた4回利下げから2回利下げに修正されたことで米金利は上昇し、ドル買いが大きく進みました。
12月初めには追加利上げが予想されていた日銀ですが、金融政策発表までの2週間でイッキに据え置きが織り込まれ、市場予想通り据え置きが発表されました。
12月に据え置きでも1月に利上げされるのではないかと予想していましたが、記者会見で植田日銀総裁はトランプ次期大統領の政策や春闘の結果など不透明な部分があると発言したことで、1月の追加利上げ期待も後退し円安が進んでいます。
今週は多くの国がクリスマス休暇で取引量が激減し、指標や要人発言もほとんどないことから取引材料に困る1週間になるのではないかと思います。
そんな中でどこまで円安が進むのか、どこまで円安を容認するのか注目しています。
目次
◎今週の注目点
1)リスク要因
クリスマス連休
今週は欧米の多くの国がクリスマス休暇に入り短縮取引や休場となります。
また、クリスマス休暇が終わっても、そのまま年末休暇に入るため取引量が低下します。
そのため、何かヘッドラインが出ると大きな値動きに繋がったり、値が飛んで思うように約定しないなどのリスクが高まります。
ポジション調整してリスク管理に注意しておきたいと思います。
円安・介入警戒
先週のタカ派なFOMCとハト派な日銀の金融政策の差から円安が大きく進んでいます。
ドル円は一時158円手前まで進み、財務官や財務相から円安けん制発言が出てきています。
158円を超えて160円が近付くと口先介入や実弾介入が警戒されます。
特に今週は取引量が低下しているため、口先介入や実弾介入は大きく効果が出るのではないかと思います。
口先介入のレベル感に注目しておきたいと思います。
2)経済指標
英GDP
英国は先日の金融政策発表で、9名のうち3名が利下げ支持(市場予想は1名)を投じました。
想定以上に利下げに前向きだったことから、次回会合で利下げ期待が高まっています。
GDPの結果が弱ければ利下げ期待が加速するのではないかと思います。
カナダGDP
カナダは利下げのターミナルレート(利下げの最終水準)が近付いているのではないかと思います。
GDPの結果が弱ければ追加利下げ期待、強い結果が出てくれば利下げ終了期待が進むのではないかと結果に注目しています。
米失業保険申請件数
FRBは雇用市場に注目しており、失業保険申請件数は毎週発表されるため雇用指標の先行指標として注目されています。
失業保険申請件数が弱い結果となれば失業率の悪化に繋がり、利下げ期待に繋がるのではないかと思います。
逆に失業保険申請件数の結果が強ければ利下げ期待の後退に繋がるのではないかと思います。
◎今週のイベントスケジュール
12月23日(月曜日)
16:00 GBP 英GDP
22:30 CAD カナダGDP
22:30 USD 米耐久財受注
12月24日(火曜日)
米債券・株式・商品市場は短縮取引、為替市場は通常取引
ドイツ、スイス、ノルウェー、スウェーデン、ブラジルなどがク
豪州、ニュージーランド、香港、シンガポール、英国、フランス
00:00 USD 米消費者信頼感指数
03:00 USD 米2年債入札
08:50 JPY 日銀金融政策決定会合議事要旨(10月31日分)
09:30 AUD RBA理事会議事要旨
12月25日(水曜日)
ニュージーランド、オーストラリア、香港、シンガポール、韓国
12月26日(木曜日)
ニュージーランド、オーストラリア、香港、スイス、ドイツ、フ
22:30 USD 米失業保険申請件数
12月27日(金曜日)
01:00 USD 原油在庫量
03:00 USD 米7年債入札
08:30 JPY 東京都区部CPI(消費者物価指数)
08:50 JPY 日銀金融政策決定会合における主な意見(12月19日分)
12月28日(土曜日)
03:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント