2018年12月13日
サプライズはあるか!? 3中銀で政策金利発表! ~12月13日の注目点とスケジュール~
記事を書いた人:岡ちゃんマン
英国ではメイ首相に対して、自身の党内から党首不信任案が提出。 急遽、メイ首相の信任投票が行われました。 結果はメイ首相を再度信任するという結果。 信任投票でポンドは乱高下する展開となりました。
◎本日の注目点
1)Brexit案関連
今朝、メイ首相の党首不信任案は否決! メイ首相は今後最低1年間は、保守党党首として信任されました。 これにより、最低1年間は党首選は出来なくなり、メイ首相にとっては安心材料となりました。
ただ、今回は党内での話。 英国議会の中では、メイ首相への不信任案が出てくる可能性は残っています。 また、首相として信任はされましたが、Brexit案を信任されたわけではありません。 今後もBrexit案の批准に向けた、議会説明とEUとの交渉が注目されます。
2)EUサミット
本日から2日間、EUサミット(EU首脳会談)が開催されます。 本来であれば、先日合意したBrexit案を英国で批准され、今回のEUサミットで正式にBrexit案合意となる流れでした。 ただ、英国内ではBrexit案の批准ができませんでした。 メイ首相は今日のEUサミットで、再度Brexit案の修正を求めるのではないかと思われますが、EU側はBrexit案の修正には応じない旨、先行して発表しています。
EUはBrexit案も重要ですが、その他にも問題点が多数あります。 なので、今回のEUサミットでは、Brexit案について時間はあまり割かれないようです。 重要議題はイタリア予算案やフランス財政問題など、EU内の問題に注目が集まっています。
3)欧州中銀・トルコ中銀・ノルウェー中銀政策金利発表
本日は、3つの中央銀行で政策金利が発表される予定となっています。 3中銀ともに据え置きが予想されています。 注目はトルコ中銀と欧州中銀です。
トルコは、リラ売りも一服、経済指標も悪くない内容が出てきています。 積極的に利上げしていく理由は減ってきています。 かといって、利下げに動けば再度リラ売りが再開されるのではないかという状況。 なので、利上げにも利下げにも動きづらい状況のようです。 ただ、独裁国なので何が起こるかわからないのがトルコ中銀です。 サプライズが出ないか注目です。
欧州中銀、ECB理事会は政策金利据え置き、QEの今月で終了が予想されています。 これについてはサプライズはないと思います。 注目は理事会の声明文と、理事会後のドラギ総裁の記者会見です。 最近の景気減速と来年の利上げについてです。 これについて、どのようについて発言があるのか注目です。
◎本日のイベントスケジュール
13日(木曜日)
欧州連合(EU)首脳会議(ブリュッセル、14日まで)
09:01 GBP 英RICS住宅価格
16:00 EUR 独CPI改定値
16:45 EUR 仏CPI改定値
17:30 CHF スイス国立銀行SNB政策金利発表
17:30 SEK スウェーデン失業率
18:00 NOK ノルウェー中銀・政策金利発表
20:00 TRY トルコ中銀TCMB・政策金利発表
21:45 EUR ECB理事会・政策金利発表
22:30 EUR ドラギECB総裁・定例記者会見
14日(金曜日)
欧州連合(EU)首脳会議(ブリュッセル、14日まで)
03:00 USD 米30年債入札
04:00 USD 月次財政収支
06:30 NZD 購買担当者指数
11:00 CNY 中国鉱工業生産