ジャクソンホール・シンポジウムに注目が集まる1週間! 「8月19日週の注目点とイベントスケジュール」

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2024年8月19日

ジャクソンホール・シンポジウムに注目が集まる1週間! 「8月19日週の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

先週は日本はお盆、欧米は夏休みで取引量が低下し、全般的に小動きな展開となりました。

 

木曜日には米国の経済指標が複数同時に発表され、概ね良い結果であったことからドルが買われました。

 

週明けて、本日月曜日は小動きなスタートとなりましたが、今週予定されている米国の労働統計局の年次改定で雇用者数が100万人下方修正されるとの噂が出てくると、米金利は低下しドル売り円買いが進み、株価は大きく下げています。

 

今週はジャクソンホール・シンポジウムが予定されており、休んでいたマーケット参加者が戻ってくるのではないかと思います。

労働統計局の年次改定や経済指標を受けて、ジャクソンホール・シンポジウムで予定されているパウエルFRB議長の発言がどのように変化するのか注目しています。

目次

◎今週の注目点

 

1)要人発言

 

22日~24日の日程でマーケットが注目するジャクソンホール・シンポジウムが予定されています。

ジャクソンホール・シンポジウムはアメリカ・ワイオミング州にある避暑地で、毎年8月末にカンザスシティ連銀が主催で開催する中銀総裁・財務相・経済学者のシンポジウムです。

各国の中銀総裁や財務相が集まることから多くの発言が出てきます。

そのため金融政策に関する発言などが出てきてマーケットが大きく動くことがあります。

例年、欧米のマーケット参加者はジャクソンホール・シンポジウムから夏休みがあけて、マーケットに戻ってくることからトレンドが変わる可能性もあるので注意が必要です。

 

また、現在は各国中央銀行が政策変更を行っているタイミングで、追加の政策変更がどの程度の規模になるのか注目が集まっています。

FRBは年内3~4回の利下げ織り込みが進んでおり、9月FOMCの利下げ幅が0.5%になるのか0.25%になるのか注目されています。

 

ECBは9月に追加利下げを決定するのではないかと注目されています。

欧州の経済指標結果を受けて利下げに前向きな発言が出てくるのか、否定的な発言が出てくるのか注目です。

 

その他、カナダや英国も追加利下げがあるのか、注目しておきたいと思います。

 

 

 

2)経済指標

 

カナダCPI(消費者物価指数)

カナダ中銀は追加利下げの可能性が高まっており、CPI(消費者物価指数)の結果が弱ければ追加利下げの可能性が高まり、カナダドル売りが進むのではないかと思います。

欧米が夏休みの可能性が高く、取引量が低下している可能性があるので、値が飛んで大きく動く可能性があるので注意しておきたいと思います。

 

 

 

日本貿易収支

円安要因の1つとして貿易赤字があります。

貿易収支の赤字額が減少しているのか、増加しているのか注目しています。

貿易赤字額が拡大していれば、円安圧力が高まりドル円を下支えするのではないかと考えています。

 

 

 

製造業・サービス業・総合PMI(速報値)

今後の景況感を示す製造業・サービス業・総合PMI(速報値)の発表が、フランス・ドイツ・ユーロ圏・英国・米国で予定されています。

景況感が悪化すれば追加利下げの期待感が高まるのではないかと思います。

特に今回は速報値なので市場予想と乖離する可能性が高く、値動きに繋がるの可能性があるので注目しています。

 

 

 

日本CPI(消費者物価指数)

日銀は先日の金融政策決定会合で追加利上げの可能性を示唆しました。

その後火消し発言が出てきたものの、データ次第では追加利上げの可能性が高まるのではないかと考えています。

そのデータの1つとして日本のCPI(消費者物価指数)に注目しています。

物価高が進めば追加利上げの可能性が高まるのではないかと考えています。

 

 

 

カナダ小売売上高

カナダは追加利下げの可能性が高く、経済状況に注目が集まっています。

小売売上高の結果が弱ければ利下げ期待が高まり、カナダドルが売られるのではないかと思います。

利下げ期待に注目しているので、カナダドル売りの方が反応が強いのではないかと考えています。

 

 

 

3)リスク要因

 

現在のリスク要因として株価暴落、中東情勢、日米選挙、ウクライナ情勢が挙げられます。

 

21日に米国労働統計局が発表する年次改定で、雇用者数が下方修正されるのではないかと注目されています。

昨年は30万人下方修正されており、今年は100万人下方修正(ゴールドマン予想)されるのではないかとの噂もあります。

本当に100万人の下方修正された場合は、米国の底堅い経済が間違っていたと受け止められ株価は大きく下落するのではないかと思います。

 

また、再度日銀の追加利上げの噂も出てきています。

今週発表の日本CPI(消費者物価指数)が上振れするようなことがあれば、追加利上げの可能性が高まり、株価下落に繋がるのではないかと注目しています。

 

中東情勢はイランがイスラエルに対して報復攻撃をするのではないか、ウクライナ情勢はロシアが戦術核兵器で報復するのではないかと懸念されています。

 

日本は自民党総裁選、年内の衆院選がどのようになるのか注目されています。

自民党が議席を減らし過半数を獲得できない、政権交代となるとマーケットはリスクとして受け止めると考えています。

 

米国の大統領選挙はトランプとハリスが接戦となっており、どちらに傾くのか注目されています。

また、トランプが大統領になったらどうなる?

ハリスが大統領になったらどうなる?

と、次期大統領の米国政治にも注目が集まっています。

 

今週は経済指標が少ないため、ジャクソンホール・シンポジウムなどの要人発言か、リスク要因でマーケットが動いていくのではないかと考えています。

 

 

 

◎今週のイベントスケジュール

 

 

8月19日(月曜日)

 

22:15 USD ウォラーFRB理事発言

 

 

8月20日(火曜日)

 

10:30 AUD RBA理事会議事要旨

16:30 SEK スウェーデン政策金利発表

20:00 TRY トルコ政策金利発表

21:30 CAD カナダCPI(消費者物価指数)

 

 

8月21日(水曜日)

 

02:35 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁発言

08:50 JPY 日本貿易収支

20:00 EUR パネッタECB専務理事発言

23:30 USD 原油在庫量

 

 

8月22日(木曜日)

 

ジャクソンホール・シンポジウム(テーマは「金融政策の有効性と伝達の再評価」)

 

02:00 USD 米20年債入札

03:00 USD FOMC議事要旨(7月31日分)

16:15 EUR フランス製造業・サービス業・総合PMI(速報値)

16:30 EUR ドイツ製造業・サービス業・総合PMI(速報値)

17:00 EUR ユーロ圏製造業・サービス業・総合PMI(速報値)

17:30 GBP 英製造業・サービス業・総合PMI(速報値)

20:30 EUR ECB理事会議事要旨(7月18日分)

21:30 USD 米失業保険申請件数

22:45 USD 米製造業・サービス業・総合PMI(速報値)

23:00 USD 米中古住宅販売件数

 

 

8月23日(金曜日)

 

ジャクソンホール・シンポジウム(テーマは「金融政策の有効性と伝達の再評価」)

 

07:45 NZD 四半期NZ小売売上高

08:30 JPY 日本CPI(消費者物価指数)

21:30 USD カナダ小売売上高

23:00 USD パウエルFRB議長発言

 

 

8月24日(土曜日)

 

ジャクソンホール・シンポジウム(テーマは「金融政策の有効性と伝達の再評価」)

 

00:00 GBP ベイリーBOE総裁発言

02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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