2025年3月20日
スイス・英国の金融政策に注目! 「3月20日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は日銀が市場予想
トルコではエルドアン大統領の主要な対立候
注目された米連邦準備理事会(FRB)はFOMCで市
パウエルFRB議長は定例記者会見で「調査では関税がインフレ期
本日はスイスと英国で金融政策発表、米国で失業保険申請件数などの指標が予定されています。
トランプ砲に注意しながら金融政策・指標結果に注目したいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)金融政策
スイス国立銀行
注目度:高い
織り込み度:0.25%利下げを織り込み済み
バイアス:スイスフラン買いが優勢
ポイント:追加利下げの可能性とマイナス金利
スイス国立銀行(スイス中銀)は利下げが予想されています。
予想通り利下げが実施されるのか、今後の金利見通しに注目が集まります。
スイス中銀はマイナス金利の可能性も排除しないとしており、今後どの程度マイナス金利の可能性があるのか、声明文などに注目しておきたいと思います。
英中銀
注目度:高い
織り込み度:据え置きを織り込み済み
バイアス:特になし
ポイント:投票配分と金利見通し
今回の英中銀は据え置きが予想され、9名いるMPCメンバーのうち1名もしくは2名が利下げを支持するのではないかと予想されています。
据え置きが決定された場合でも利下げ支持が3名や4名の場合はポンド売りが進む可能性があるので投票配分に注目です。
また、トランプ大統領による関税などを含め、今後の経済見通しがどのようにみているのか、それに伴い利下げをどのように見通しているのか声明文に注目したいと思います。
2)経済指標
英雇用統計・失業率
英国経済は景気後退が懸念されています。
雇用統計、失業率の結果に注目です。
もともと人出不足の英国で、雇用状況が悪化してきているようであればかなり景気悪化が懸念されます。
どの程度失業者が出てきているのか注目したいと思います。
米失業保険申請件数、フィラデルフィア連銀製造業景況指数
失業保険申請件数は毎週発表されることから雇用指標の先行指標として注目されています。
失業保険申請件数が悪化するようであれば今後の雇用統計も悪化すると予想されます。
特に注目したいのは継続申請がどのくらい増えているのかです。
失業保険を継続申請しているということは、失業して就職先が見つからないということで、雇用者数や失業率が悪化することにつながると思われます。
3)リスク要因
トランプリスク
トランプ大統領の言動がマーケットを混乱させています。
カナダやメキシコ、中国に対しての関税や欧州に対しての関税。
また、すべての国対象の自動車関税など関税を外交交渉のカードの1つのように次々と発言しています。
そのため、株価は下落するなどマーケットは混乱し、リスクオフが進むことが多くあります。
また、ウクライナやロシアとの交渉も成立するかと思えば決裂する、かと思えばまた成立といった具合に振り回される展開が続いています。
今週もトランプ大統領の言動でマーケットが動いていく可能性が高いので、トランプ大統領の言動には注意しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
3月20日(木曜日)
16:00 GBP 英雇用統計・失業率
17:00 EUR ラガルドECB総裁発言
17:30 SEK スウェーデン中銀政策金利
17:30 CHF スイス国立銀行(SNB・スイス中銀)政策金利発表
20:00 EUR センテノ・ポルトガル中銀総裁、ミュラー・エストニア中銀総裁発言
21:00 EUR レーンECB専務理事兼主席エコノミスト、クノット・オランダ中銀総裁発言
21:00 GBP 英中銀政策金利・声明文・MPC投票配分発表
21:30 USD 米失業保険申請件数、フィラデルフィア連銀製造業景況指数
22:00 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言
23:00 USD 米中古住宅販売戸数
3月21日(金曜日)
01:30 BOC マックレムBOC総裁発言