2021年8月12日
トルコ政策金利発表でトルコショック再来はあるのか!? 「8月12日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は注目されていたCPI(消費者物価指数)が発表され、ほぼ予想通りの内容でしたが米ドルは大きく売られる方向に反応しました。
先週の雇用統計が良い結果だったことから期待が先行していた模様で、予想通りの結果だが先月発表の内容よ売りもインフレが低下していたことと併せて失望売りに繋がったようです。
CPI(消費者物価指数)の発表で米金利も低下し、緩和政策の長期化と米金利の低下を好感して米株は上昇、金利の低下により金価格が上昇しました。
米国の10年債入札も好調だったことが米金利低下の追い風となっています。
本日はトルコ政策金利が発表されますが、無難に通過してくれればよいですが、トルコショックの再来となれば主要通貨にも影響が出てくると思われるので注目しておきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)トルコ政策金利
本日はトルコの政策金利発表が予定され、利下げされるのではないか、金利を維持したとしてもカブジュオール・トルコ中銀総裁が解任されるのではないかと注目されています。
また、トルコリラが売られ、リラ暴落に繋がるのではないかと注目されています。
先週トルコのエルドアン大統領は利下げすることでインフレ率は低下するなど、利下げについて2度も発言がありました。
今まで利下げ圧力をかけてきて、利下げに応じない中銀総裁を過去2年間で3回も解任しており、先週のエルドアン大統領の発言は利下げをしないカブジュオール総裁に対して最終宣告なのではないかと思われています。
カブジュオール総裁が圧力に負けて利下げすればトルコリラが下落、圧力に負けずに金利を維持すれば一時的にリラが買われる可能性があるが、その後に総裁を解任すれば再度トルコリラが暴落する可能性があるので要注目です。
2)英GDP
英国は感染者数が増えていますが、ワクチン接種が進んでいることから重症者数は増えないだろうということから規制はせず、経済活動は正常化しています。
ワクチン接種が進み段階的に経済活動を再開してきた4~6月期がどのくらい経済が進んでいたのか、GDPの結果に注目です。
予想を上回れば、利上げ期待などに繋がりポンド買いが出てくる可能性が出てきます。
3)米感染者数と米金利
米国ではコロナ感染者数の増加が懸念されています。
コロナの感染拡大により経済停滞、雇用の悪化に繋がらないか懸念されています。
本日発表の新規失業保険申請件数は毎週発表されるため、雇用の速報データとして注目されています。
新規失業保険申請件数が悪化した場合、雇用の悪化によるFRBの引き締め後退に繋がり、ドル売りに繋がるのではないかと注目しています。
発表後の米金利の動きと併せて注目しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
8月12日(木曜日)
15:00 GBP 英GDP(4~6月期)(速報値)
20:00 TRY トルコ政策金利発表
21:30 USD 米PPI(生産者物価指数)・新規失業保険申請件数
8月13日(金曜日)
02:00 USD 米30年債入札
03:00 MXN メキシコ政策金利発表
10:30 AUD 豪雇用統計・失業率
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