2018年9月3日
トルコCPI発表、波乱はあるか!? ~2018年9月3日の注目点と見通し~
記事を書いた人:岡ちゃんマン
◎今日の注目イベント
9/3(月曜日)
カナダ・米国休場(レーバーデー)
07:30 AUD 豪州 製造業PMI
10:30 AUD 小売売上高
10:45 CNY 財新製造業PMI
15:30 SEK スウェーデン製造業PMI
16:00 TRY トルコCPI(消費者物価指数)
16:45 EUR イタリア製造業PMI
16:50 EUR フランス製造業PMI
16:55 EUR ドイツ製造業PMI
17:00 EUR 欧州 製造業PMI
17:30 GBP 英国 製造業PMI
9/4(火曜日)
03:30 USD エバンス・シカゴ連銀総裁発言
13:30 AUD 政策金利・声明文発表
◎本日の注目点と見通し
1)オーストラリア指標とAUDの動向
今週は豪ドル週間の予想! 豪ドルは下落が続いています。 そんな中、今週は豪ドルに大きく影響する指標が多く発表されます。 今日は豪州 小売売上高と中国 財新製造業PMIです。 また、明日には政策金利と声明文の発表が控えています。 明日の政策金利は据え置きがコンセンサス! 注目は声明文です。 先日RBAは、債務(住宅ローン)が将来の懸念材料となる可能性に言及していました。 声明文の内容がネガティブなのか!? ポジティブなのか!? 注目しています。 今週の豪ドルについては、以下も参照ください。
2)トルコCPI(消費者物価指数)の発表
最近の市場の注目は新興国通貨、特にトルコに集まっているのではないかと思います。 先日トルコ中銀の副総裁が辞任、その他にもいくつか政策をとりましたが、ほぼ効果はありませんでした。 トルコリラはトルコショックの時に付けた最安値に近づいています。 本当のトルコショックはこれからなのかもしれません。 トルコリラの下落で1番気になるのが、物価の上昇です。 どこまで物価が上昇しているのか、CPI(消費者物価指数)に注目が集まっています。
3)欧州各国の製造業PMI発表
先週、上昇基調だったユーロ。 週末に少し下げましたが、上昇トレンドの押し目になるか、下落トレンドに変わってくるのか注目されています。 今日は、景気の先行指数となるPMIが発表されます。 また、イタリアやスペイン、ギリシャ、トルコとネガティブ要因を抱えている国が多く、要人発言が注目されています。 特にトルコとイタリアに注目しています。 トルコ、イタリアに関しては以前の記事を参照ください。
4)NAFTA交渉
先週はNAFTA再交渉について、要人発言が大きな材料となりました。 今週も注目とは思いますが、注目点が若干変わってきています。
NAFTA再交渉は米国とメキシコでは暫定合意ということで、市場は好感しました。 続いてカナダも再交渉に入り合意間近と思われ好感していました。 ただ、先週末までに合意をしたかったのですが、米国とカナダとの間では合意ならず。 険悪なムードも出てきました。 再度5日から再交渉に入るといわれていますが、ネガティブ要因として警戒され始めています。 米国とカナダ間のNAFTA再交渉関連の要人発言には要注意です。
5)Brexit交渉
Brexit交渉は10月が期限とされていましたが、11月に臨時EUサミットを開催して、11月を最終期限としているようです。 11月に合意、ガイダンス発表というようなポジション要因発言を受けてポンドは急騰しましたが、内容についてはまだ未定。 白紙離脱(合意なき離脱)も合意内容に含まれる可能性を示唆した発言も出ています。 今後の交渉進捗状況には要注意です。 また、Brexitに向けて、英国内の政治も注目されています。 2度目の国民投票や、党大会、議会承認、首相交代、政権交代、アイルランド国境問題、スコットランド独立問題、、、etc、、、と英国は内政問題も多く抱えています。 要人発言には要注意です。
ポンド急騰!! バルニエBrexit交渉官の発言とポンド上昇の背景解説
6)レーバーデーで米国・カナダ休場
本日は米国・カナダが休場(レーバーデー)です。 N.Y.時間は閑散とする可能性があります。 また、閑散としているところで上記のような注目材料が出ると、値が飛んだり大きく動く可能性があります。 注意したいと思います。
◎保有中のポジションと戦略
CAD/JPYのLongは利確しました。 先週、NAFTA再交渉は米国とカナダ間合意ならずとの報道を受け、すぐに利確しました。 一部は前もって利確していましたが、コアポジションは微益で利確できました。
本日はレーバーデーと月初め、週初めなので積極的にポジションは考えていません。 ユーロは下落目線なので、下落が始まるとShortポジションを考えています。
明日のRBA政策金利と声明文を待って、豪ドルのポジションを考えています。 利上げについて声明があればLongポジションも考えますが、基本はShortポジションを考えています。 特に声明文がネガティブであれば豪ドルShort、通貨ペアは米ドルを考えています。
◎記録室
各国長期金利(10年債利回り)、株価、先週末の要人発言は以下にまとめています。