ドル円下落は加速するのか!? 「1月13日の注目点とイベントスケジュール」

TOP > 注目点とイベントスケジュール > ドル円下落は加速するのか!? 「1月13日の注目点とイベントスケジュール」

2023年1月13日

ドル円下落は加速するのか!? 「1月13日の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

昨日は読売新聞が「日銀が来週の会合で大規模緩和の副作用を点検する」との観測記事を報じたことで、日銀が政策修正へ動くのではないかとの思惑が強まり円買いが大きく進みました。

 

注目されていた米CPI(消費者物価指数)は市場予想通りだったことでマーケットの反応は限定的、そのごバイデン大統領の会見でインフレ低下を発言するとFRBの引き締めが後退するとの観測からドル売りが進みました。

ドル円は一時128.87円と昨年の6月1日以来7か月ぶりの安値を更新しました。

 

本日も円高の流れの中で、要人発言やミシガン大学消費者信頼感指数の発表を受けてドル円下落が進むのか注目しています。

目次

◎本日の注目点

 

1)ミシガン大学消費者信頼感指数

 

ミシガン大学消費者信頼感指数は景気の先行指標として、物価予測として注目しています。

消費者信頼感指数が予想以上に低下していると想定よりも早く景気悪化が懸念され、ドル売りが進むのではないかと思っています。

また同時に発表される期待インフレ率にも注目しています。

期待インフレ率が高いままだとFRBは利上げを継続するのではないかとドル買いが進み、逆に期待インフレ率が低下しているとFRBの利上げ幅低下観測に繋がりドル売りが進むのではないかと思っています。

 

 

 

2)要人発言

 

FRB

直近の米国指標は予想を下回ることが多く、インフレ低下・景気悪化を示すことが多くなってきています。

ただ、FOMCメンバーはタカ派な発言が続いており、ドルをギリギリ支えている状況です。

FOMCメンバーの発言がハト派になり始めるとイッキにドル売りが加速する可能性が高いのでハト発言に注目です。

 

 

 

ECB

12月のECB理事会でラガルドECB総裁は景気後退よりも物価抑制を優先させると、タカ派姿勢を示しています。

欧州の物価高は米国以上で、利上げ開始も米国よりも遅かったことから、もう一時利上げを継続するのではないかと思っています。

ECBメンバーがそろってタカ派なのか、それとも物価より景気悪化を重要視するメンバーがいるのか、発言内容に注目です。

 

 

 

英中銀

英政府は緊縮財政で景気にブレーキをかけている状況です。

そのため12月の金融政策決定会合ではハト派姿勢を示しています。

9名のMPCメンバーの中には据え置きを支持したメンバーもいました。

2月の会合で利上げをするのか、据え置きなのか、どのくらいハト派がいるのか、英中銀MPCメンバーの政策スタンスに注目です。

 

 

 

日銀

12月の日銀金融政策決定会合でサプライズのYCC(イールドカーブ・コントロール)の金利誘導幅変更でイッキに円高が進みました。

出口戦略の第1歩ではないかとマーケットは注目していますが、黒田日銀総裁は記者会見で出口戦略は否定しています。

先週の関係者の発言として、「日銀はイールドカーブコントロール(YCC)の再修正は急がない。12月決定の影響と効果を見極める」と12月の変更を当面維持すると発言しています。

このまま状況を維持するのか、それとも出口戦略に向かうのか、日銀関係者の発言に注目です。

また、次期日銀総裁の行方と、候補者の政策スタンスにも注目です。

 

 

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

 

1月13日(金曜日)

 

16:00 GBP 英GDP

16:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)(改定値)

21:30 USD ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁発言

23:15 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言

 

 

1月14日(土曜日)

 

00:00 USD カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁発言

00:20 USD ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁発言

00:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)

03:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

RECOMMEND