2022年3月2日
パウエルFRB議長の議会証言に注目! 「3月2日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日はウクライナとロシアの停戦協議が進まない状況やロシアへの制裁の影響から原油価格は節目となる100ドルを超えて107.30ドルまで上昇。
エネルギー価格の上昇や地理的に近い地政学リスクからユーロ売りが進んでいます。
ユーロドルは1年8か月ぶりの安値を付けています。
原油価格の上昇からIEA(国際エネルギー機関)は世界各国の石油備蓄から放出を決定しましたが、量が足りないと原油価格への影響は限定的でした。
本日はパウエルFRB議長の議会証言やカナダの政策発表など重要イベントが多数ありますが、ウクライナ情勢がマーケットの中心となるのかに注目しています。
ウクライナ情勢が落ち着いてくれていればイベントが注目されるのではないかと考えています。
目次
◎本日の注目点
1)パウエルFRB議長議会証言
本日はパウエルFRB議長の議会証言が予定されています。
注目はウクライナ情勢を受けてFRBの政策の方向性に影響が出てくるかです。
ロシアへの制裁の影響から原油価格は上昇、2014年以来の高値となる107.30ドルまで上昇、原油価格の上昇だけでなく、コモディティ価格全体が上昇しています。
このままコモディティ価格が上昇を続けるようであれば物価上昇が景気後退に繋がるのではないかと注目しています。
主要中銀はウクライナ情勢を受けて物価上昇を抑える為に引き締めを急ぐよりも、経済への影響を注視して引き締めを遅らせる方向にシフトしているように見えます。
パウエルFRB議長の議会証言からFRBも引締めを遅らせるのか、年内6∼7回利上げを織り込みつつあった状況から後退するのか注目です。
2)カナダ政策金利
注目度:やや高い
織り込み度:0.25%の利上げを7∼8割織り込み済み
バイアス:カナダドル底堅い
ポイント:声明文で年内利上げ回数についてのヒントとインフレ見通し
原油価格の上昇や物価上昇などを考えると主要中銀と足並みを揃えるように引締めていくのではないかと考えています。
原油価格が高騰していることなどからカナダドルが底堅くなっていることから、タカ派な内容が出てくるようであればカナダドルがもう一段上昇するのではないかと注目しています。
3)経済指標
ADP雇用統計
週末の雇用統計の前哨戦として注目。
予想の38.8万人をこえることができるのかに注目しています。
予想を下回ってもマイナスになるようなサプライズではない限り反応は限定的ではないかと思っています。
ユーロ圏HICP(消費者物価指数)
原油価格や天然ガスなどエネルギー価格の上昇から物価上昇が問題となっています。
欧州の物価がどこまで上昇しているのかに注目。
物価上昇がECBの引き締め加速に繋がらないか注目です。
◎本日のイベントスケジュール
3月2日(水曜日)
OPECプラス閣僚級会合
09:30 AUD 豪四半期GDP
11:00 USD バイデン大統領発言(一般教書演説)
17:55 EUR ドイツ雇用統計
19:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)
20:00 EUR デギントスECB副総裁発言
22:15 USD ADP雇用統計
23:00 USD エバンズ・シカゴ連銀総裁発言(23年投票権)
23:30 USD ブラード・セントルイス連銀総裁発言(22年投票権)
3月3日(木曜日)
00:00 CAD カナダ政策金利発表
00:00 USD パウエルFRB議長発言(米下院議会議会証言)
00:30 USD 原油在庫量
01:00 EUR レーンECB専務理事兼主席エコノミスト発言
03:30 GBP テンレイロBOE外部理事発言
04:00 USD ベージュブック(地区連銀経済報告)
05:00 GBP カンリフBOE副総裁発言
09:30 AUD 豪貿易収支
10:45 CNY 財新サービス業PMI
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