2024年3月6日
パウエルFRB議長の議会証言に注目! 「3月6日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は2月米ISM非製造業景況指数が52.
本日は注目のパウエルFRB議長の議会証言や雇用指標が予定されています。
特にパウエルFRB議長の議会証言の原稿発表時の値動きには注意しておきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)金融政策
カナダ中銀金融政策
注目度:高い
織り込み度:据え置きを織り込み済み
バイアス:特になし
ポイント:声明文や記者会見で利下げ時期のヒント
カナダ中銀は1月の会合で「経済が想定通
今回の会合では据え置きが予想されていて、声明文や記者会見から利下げ時期のヒントが出てこないか注目されています。
早ければ次回の利下げもあるのではないかとの予想もあり、利下げのヒントが出てきた場合はカナダドルが売られる可能性が大きいのではないかと注目しています。
2)経済指標
豪四半期GDP
豪州が四半期に一度発表するGDPに注目。
市場予想通りであれば少しづつ景気後退が確認され、豪州経済が弱くなっていることが確認されるようであれば利下げの可能性が高まります。
ADP雇用統計
FRBはインフレの次に雇用市場に注目しています。
週末のNFP雇用統計の前哨戦としてADP雇用統計に注目です。
市場予想を下回るのか、前回の数値を下回るのか、雇用者数の結果に注目です。
JOLTS求人件数
米国では雇用市場に注目が集まっています。
雇用市場でどれだけ求人件数があるのか、JOLTS求人件数の結果に注目です。
求人件数が少なくなれば週末の雇用者数の減少にも繋がるのではないかと思います。
3)議会・政治
パウエルFRB議長議会証言
半期に一度の議会証言で、上下両院の金融サービス委
経済状況やインフレ動向など、見通しとの乖離などを報告し、今後の見通しについて発言があるのではないかと注目しています。
来週からはFOMC前のブラックアウト期間に突入するため、その直前の議会証言での発言は要注目です。
議会証言の際は事前に原稿が公表されることがあり、原稿公表の時点でマーケットが反応する可能性があるので注意しておきたいと思います。
4)要人発言
欧米英など日本以外は利下げ時期に注目が集まっています。
スイスが一番利下げが近いと予想され、続いてカナダ、その次に欧州、英国と米国が年後半に利下げと予想されています。
いつから利下げがスタートするのか、年に何回利下げがあるのか、利下げに関する発言に注目です。
また、欧州や米国はQT(量的引き締め)終了に関する発言にも注目です。
発言を受けて金利が低下するようであれば通貨売りが進むのではないかと思います。
対して日本は金融正常化に関する発言に注目です。
先週は高田日銀審議員が2%の物価目標達成が近付いたと発言したことで金融正常化が近いと受け止められ、日本の長期金利は上昇し円買いが進みました。
その後、植田日銀総裁が高田日銀審議員の発言を否定したことで再度金利は低下し、円売りが進んでいます。
少しづつ金融正常化を織り込ませていくのであれば、また日銀の誰かが金融正常化に関する発言が出てくるかもしれません。
その際には金利が上昇し円高が進む可能性があるので注意しておきたいと思います。
また、金融正常化に関する発言ではなく、円安が進んだ場合は介入に関する発言が出てくる可能性もあります。
ドル円は151円付近で推移していますが、152円を超えた場合に実弾介入があるのか、それまでの口先介入のレベル感と併せて注意しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
3月6日(水曜日)
09:30 AUD 豪四半期GDP
18:30 GBP 英建設業PMI
22:15 USD ADP雇用統計
23:45 CAD カナダ中銀金融政策・声明文発表
3月7日(木曜日)
バイデン大統領一般教書演説
00:00 USD パウエルFRB議長発言(下院議会議会証言)
00:00 USD JOLTS求人件数
00:30 USD 原油在庫量
00:30 CAD マックレムBOC総裁記者会見
02:00 USD デイリー・サンフランシスコ連銀総裁発言
04:00 USD ベージュブック(米地区連銀経済報告)
06:15 USD カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁発言
09:30 AUD 豪貿易収支
10:30 JPY 中川日銀審議員発言