ブラックアウト期間突入前の要人発言に注目! 「7月19日の注目点とイベントスケジュール」

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2024年7月19日

ブラックアウト期間突入前の要人発言に注目! 「7月19日の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

昨日はECB理事会で市場予想通り据え置きが発表されました。

声明文やラガルドECB総裁の記者会見からも今後の利下げ見通しのヒントは出てこず、ユーロの反応は限定的でした。

 

7月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数が13.9と予想の2.9を大幅に上回ると、米金利の上昇とともにドル買いが先行しドル円は4時30分前に一時157.40円と日通し高値を更新しました。

 

本日は英・カナダで小売売上高が発表されます。

また、FOMCメンバーは来週からブラックアウト期間に突入するので、本日の発言には注意しておきたいと思います。

目次

◎本日の注目点

 

1)経済指標

 

日本CPI(消費者物価指数)

日銀は7月金融政策決定会合で金融正常化に進むのではないかと注目されています。

CPI(消費者物価指数)の結果が強いものであれば金融正常化への期待が高まるのではないかと注目しています。

 

 

 

英小売売上高

英国経済の状況を確認するため小売売上高の結果に注目です。

英国は景気後退と物価高が注目されています。

小売売上高が弱い結果となると景気後退が懸念され、政権からの利下げ圧力に繋がるのではないかと思います。

 

 

 

カナダ小売売上高

カナダ中銀は追加利下げが注目されています。

小売売上高が市場予想を下回れば景気後退懸念から利下げ期待に繋がるのではないかと注目されています。

 

 

 

2)要人発言

 

一昨日はトランプ前大統領が「米国が対中半導体規制でさらなる厳しいルールを検討していることを同盟国に警告」と発言したことでマーケットはリスクオフの流れになり、「米国はドル高により大きな問題を抱えている」と発言したことで円買いが大きく進みました。

マーケットはトランプ前大統領の当選を確実視しており、大統領選挙後のトランプラリーを織り込むためトランプ発言に注目し、敏感に反応しています。

 

パウエルFRB議長は先週の議会証言で年内インフレ低下の可能性に言及し、FRBはインフレだけ懸念しているわけではなく雇用市場・景気後退にも注視していると発言しています。

インフレからデュアルマンデートに重きを置き、年内2回の利下げの可能性を示唆しました。

ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁やウォラーFRB理事からは利下げに前向きな発言が出てきたことで米金利が低下しています。

月末にFOMCを控えて来週からブラックアウト期間に突入します。

今週は他のFOMCメンバーから年内2回の利下げについてどのような発言が出てくるのか、9月利下げスタートについて発言が出てくるのか注目です。

 

ECBは6月理事会で利下げを決定し、年内のこり2回の利下げ予想が多いようです。

2回以上の利下げ観測が出てくるようであればユーロ売りが進むのではないかと思います。

また、フランス下院議会選挙では予想外の左派政党が第1党となり政治不安が懸念されています。

政治不安が経済や金融政策に影響があるのかにも注目です。

 

英中銀は8月利下げ予想がメインシナリオとなっていましたが、昨日のMPCメンバーのインフレ懸念の発言から8月利下げ期待が後退しています。

8月利下げに前向きなのか、利下げ時期先送りなのかMPCメンバーの発言に注目です。

 

カナダは先週の雇用統計を受けて再度利下げ期待が高まっています。

追加利下げに後ろ向きな発言が出てくるのか、それとも追加利下げに前向きな発言が出てくるのか注目です。

 

豪州は強いCPI(消費者物価指数)の結果を受けて、追加利上げの可能性が出てきました。

追加利上げの可能性があるのか、発言内容に注目です。

 

 

 

 

 

3)リスク要因

 

 

 

円安・円買い介入

先週木曜21時半のCPI(消費者物価指数)が市場予想を下回りドル円が約1円下落したのち、ドル円は介入のような動きで一時157円台まで急落しました。

介入が実施されたとの確定報道はないものの、日銀関係者の話として介入の実施をテレビ朝日が報じ、当座預金の増減予想から介入規模は3兆円規模とみられると日経新聞が報じています。

また、金曜早朝8時半ごろに再度介入のような動きでドル円が約1円強の下落、日経新聞はレートチェックと報じています。

一部では神田財務官が7月末で退任するにあたって「円安を食い止められなかった財務官」との不名誉にならないため160円を阻止しているのではないかと噂されています。

ホントかどうかはわかりませんが、160円台に再度突入することがあれば介入には注意しておきたいと思います。

また、実弾介入だけでなくレートチェックや口先介入にも注意しておきたいと思います。

 

 

 

フランス政治不安

フランスは極右政党の躍進や左派連合が第1党になり、過半数を獲得する政党がいない中で連立政権の樹立に向かって動いています。

今後、どのような政権が誕生するか注目ですが、どのような政権が樹立しても意思決定や債務管理が困難になるのではないかと、格下げの可能性が注目されています。

フランスの格下げにより独仏スプレットの拡大からユーロ売りに繋がらないか注目です。

 

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

 

7月19日(金曜日)

 

08:30 JPY 日本CPI(消費者物価指数)

08:45 USD ボウマンFRB理事発言

15:00 GBP 英小売売上高

21:30 CAD カナダ小売売上高

23:40 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言

 

 

7月20日(土曜日)

 

01:45 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁発言

02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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