2019年11月29日
ブラックマンデーで薄商い、注目はユーロやカナダドル! ~11月29日の注目点とイベントスケジュール~
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は早朝にトランプ大統領が香港人権法案に署名したことで法案が成立。
このことで米中関係が悪化するのではないかとリスクオフに傾きました。
ただ、中国からは非難は出たものの明確な報復措置は出てきませんでした。
このことから、「報復措置が出ないのは中国が米国と貿易協議合意を望んでいるからではないか」「米中貿易協議がかなり進展していることで影響が出ないと思い、トランプ大統領が署名したのではないか」などの見方が出てきたことでドル円はジリジリと上昇しました。
また、昨日は米国が感謝祭で休場だった為、NY時間は薄商いとなりました。
本日も短縮取引で薄商いとなることが予想されます。
目次
◎本日の注目点
1)ユーロ
本日はフランスやユーロ圏HICP(消費者物価指数)が発表されます。
16:00~19:00にかけて、その他の欧州指標が発表されます。
昨日ロイターの記事で面白いものがありました。
調達通貨の地位が円からユーロに移ったという内容。
焦点:ドル/円、静かな高値更新 ユーロに奪われた「調達通貨」の座
ユーロが注目度が高くなり、動きやすくなっていると思います。
本日の指標にも期待したいと思います。
2)カナダドル
先日ポロズ総裁がタカ派発言したことでカナダドルが買われています。
雇用は弱い結果が出ましたが、物価などは堅調な結果が出ています。
本日発表のGDPで良い結果が出ればカナダドル買いの追い風になると思われます。
個人的には弱い結果が出てきて、一旦押し目を作ってくれることを期待しているのですが…
3)その他リスク要因
・トランプ弾劾問題
・米中貿易協議
・香港デモ
・日韓関係(GSOMIA)
・北朝鮮ミサイル問題
・英国選挙とBrexit
・イタリアはじめユーロ圏の予算案
・トルコS400ロシア製ミサイル問題
米中貿易協議・香港人権法案に対する報復措置など米中リスクや、英国選挙などヘッドラインには要注意です。
◎本日のイベントスケジュール
11月29日(金曜日)
米国感謝祭の翌日で米国市場短縮取引
09:01 GBP Gfk消費者信頼感指数
16:00 EUR ドイツ小売売上高
16:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)
17:55 EUR ドイツ失業率
18:00 NOK ノルウェー失業率
19:00 EUR イタリアHICP(消費者物価指数)
19:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)・失業率
22:30 CAD カナダGDP
23:45 USD シカゴPMI
11月30日(土曜日)
01:10 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言
03:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント
10:00 CNY 中国製造業PMI