2019年10月16日
ボリス合意案は英国議会で承認は得られるのか!? ~10月16日の注目点とイベントスケジュール~
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日もポンドが急騰! 先週から見ると、ポンド円で9円近く上昇しています。
今週末にビックイベントを控えていることと、Brexit交渉の進展期待と、ショートポジションの解消など、ポンドが買われやすい状況となっているようです。
そのため、ポンドはネガティブ要因には反応しにくくなっています。
このままいくのか!?
それとも、どこかで落とし穴が待っているのか!?
ドキドキです!
目次
◎本日の注目点
1)Brexit交渉
昨日もBrexit交渉の進展に関するヘッドラインでポンドは急騰しました。 ただ、ネガティブな内容には反応しにくく、ポジティブな内容に良く反応しているようです。 ポンドの売りが長く続いたことでショートポジションが溜まっており、その解消のタイミングなのかもしれません。
↓↓↓ポンドのショートポジションや交渉の注目点についてはこちらをご覧ください↓↓↓
本日もBrexit交渉の進展に注目が集まります。
特に注目は「1922年委員会」とボリス・ジョンソン首相の会談です。
「1992年委員会」は影響力が大きいので、ここが賛成しないことには英国議会で承認は難しいと思われます。
あと、今回の交渉の中心にいる北アイルランドDUP党の承認が得られるかも注目です。
明日にはEUサミットが控えています。
本日、英国議会で合意内容の承認が貰えないと、明日以降のEUサミットでの合意も難しくなりそうです。
2)米中貿易協議
米中貿易協議の第1段階合意との報道から、中国はさらなる交渉や関税撤廃と引き換えに農作物購入など、追加条件を出してきています。
米国側も、合意に向けて進めているとしながらも、中国企業の制裁については解除せず、12月15日スタートの追加関税もそのままです。
どこかで、再度衝突するようなことになれば、ちゃぶ台返しもありうるので、要注意です。
特に気になるのが、米下院で香港の抗議者を支持する法案を可決との情報が出ていました。
香港などの内政干渉を嫌う中国にとっては、米下院の法案可決は許せないのではないかと思います。
この法案可決が要因となり、貿易交渉に影響しないか注目しています。
3)カナダCPI
最近、米中やBrexit交渉で米ドルやポンド、ユーロなどに注目が集まっていますが、米中合意は資源国通貨にとってはプラスです。
その上、世界的緩和政策に傾いている中で、中立のスタンスを保っているのがカナダ中銀です。
そのカナダで、本日CPI(消費者物価指数)が発表されます。
もし予想よりも良い結果が出てくれば、カナダドルも良く動くのではないかと思います。 注目です。
4)要人発言
欧州・英国関連の要人発言は、Brexit交渉の内容と同じですが、それ以外の発言も注目です。
今月末のFOMCの利下げが注目されていますが、要人発言は今週で終了、来週からはブラックアウト期間に入ります。
なので、FOMCメンバーの発言には要注目、本日はハト派のブレイナードFRB理事の発言に要注目です。
5)その他リスク要因
・対欧関税問題
・香港デモ
・トランプ弾劾問題
・イランタンカー爆破問題
・トルコのイラン侵攻問題
◎本日のイベントスケジュール
10月16日(水曜日)
IMF(国際通貨基金)・世界銀行年次総会(14日~20日ワシントン)
17:30 GBP 英CPI(消費者物価指数)
18:00 EUR イタリアHICP(消費者物価指数)
18:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)
21:30 USD 米小売売上高
21:30 CAD カナダCPI(消費者物価指数)
21:30 EUR クノット・オランダ中銀総裁発言
22:00 GBP カーニーBOE総裁発言
23:00 EUR レーンECB専務理事兼チーフエコノミスト発言
23:30 USD 原油在庫量
23:45 USD エバンス・シカゴ連銀総裁発言
10月17日(木曜日)
00:00 EUR レーンECB専務理事兼チーフエコノミスト発言
02:00 EUR ヴァイトマンドイツ連銀総裁発言
02:00 USD カプラン・ダラス連銀総裁発言
03:00 USD ベージュブック(地区連銀経済報告)
03:30 GBP ジョンソン英首相と英保守党議員の有力組織「1922年委員会」と会合
04:00 USD ブレイナードFRB理事発言
06:00 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言
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