2024年4月12日
ミシガン大学消費者信頼感指数・期待インフレ率に注目! 「4月12日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日はECB理事会があり、市場予想通り据え置きが発表されました。
声明文や記者会見はハト派な内容となり、6月の利下げが濃厚となりユーロ売りで反応しました。
米国ではCPI(消費者物価指数)の先行指標として注目されているPPI(生産者物価指数)が発表され、市場予想を下回る結果となり米金利は低下しドル売りで反応しました。
ただ、前回の数値を上回る結果となっていることから反応は限定的でした。
本日はミシガン大学消費者信頼感指数が発表され、同時に発表される期待インフレ率に特に注目しています。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
英GDP
予想:0.1%
前回:0.2%
英国の経済状況を確認するため、GDPに注目です。
英国は6月にも利下げするのではないかと注目されており、GDPの結果が市場予想を下回る結果となれば利下げ観測も高まるのではないか注目しています。
ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
予想:79.0
前回:79.4
米国の景況感を確認するためミシガン大学消費者信頼感指数に結果に注目です。
米国は底堅い経済から利下げが先送りされるのではないかと注目されており、景況感が市場予想を上回るようであれば利下げ先送り観測がさらに高まるのではないかと注目しています。
また、直近の米国物価指標からインフレ高止まりが見えており、利下げ先送り観測が高まっていることから、期待インフレ率が上方修正されるようであればさらに利下げ先送り観測が高まるのではないかと注目しています。
2)要人発言
今週予定されていたNZ・カナダ・欧州の金融政策は市場予想通りの結果が発表され、今後の金融政策に関しての要人発言に注目です。
それぞれの要人発言の注目ポイントは以下の通りです。
FRBは年内利下げ回数が3回と予想されており、利下げ期待が後退し年内2回、もしくは1回の利下げになるのではないかと注目されています。
また、11月には大統領選挙も控えており、選挙期間中の利下げの実施などにも注目が集まっています。
ECBは6月の利下げが既定路線となりつつあります。
今週のECB理事会で据え置きが発表され、6月に向けて利下げのヒントが出てこないか注目です。
英中銀は先日の金融政策発表で利上げ支持はいなくなり、ベイリーBOE総裁は利下げについて前向きな発言が出てきており、利下げ期待が高まっています。
利下げに関する発言が今後増えてくるのか、ハト派スタンスが強くなるのか注目されています。
スイス中銀はサプライズの利下げを発表し、追加利下げが出てこないか注目されています。
また、スイスはフラン高に対する介入などの発言にも注目しておきたいと思います。
最後に日本は円安が進み、153円を突破しています。
ストップロスを巻き込みながらさらに上昇していく可能性があり、再度財務省・金融庁・
発言内容、3者会合などの報道、実弾介入の可能性に注意しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
4月12日(金曜日)
15:00 GBP 英GDP
15:00 GBP グリーンBOE外部理事発言
15:00 EUR ドイツHICP(消費者物価指数)(改定値)
15:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)(改定値)
20:00 EUR エルダーソンECB専務理事発言
22:00 USD コリンズ・ボストン連銀総裁発言
23:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)・期待インフレ率
4月13日(土曜日)
02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント
02:00 USD シュミッド・カンザスシティ連銀総裁発言
03:30 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁
04:30 USD デイリー・サンフランシスコ連銀総裁発言