2019年5月8日
リスクオフの中、NZ中銀政策金利発表! ~5月8日の注目点とイベントスケジュール~
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は、東京市場が10連休明けでどうなるかと注目されましたが、東証売買代金は3兆円を超えてきました。 ただ、売りが先行して、日経平均は22,000円を割り込んで引けました。 その流れは、欧州・NYと続きダウ平均は473ドル安となっています。 世界的な株安は続き、リスクオフの流れが強くなっています。 マーケットの不安感を表すと言われる恐怖指数、VIX指数は大台「20」を超えてきています。
また、利下げの可能性があったRBA政策金利は、据え置きを発表。 豪ドルは買われています。
目次
◎本日の注目点
1)ニュージーランド政策金利
本日11:00にRBNZ政策金利発表が予定されています。 昨日のオーストラリアRBA政策金利は据え置きが発表されました。 RBA政策金利発表前までは、RBNZの利下げ織り込み度は80%近くあったようですが、RBAが据え置きを発表したことで、RBNZの利下げ織り込み度も50%まで下がった模様です。
織込み度が50%という事は、利下げor据え置き、どちらの結果になっても大きく動く可能性が高いので要チェックです。 また、声明文や記者会見の内容で往って来いになるのか、そのまま上昇or下落となるのか変わってきます。 声明文・記者会見に注目していきたいと思います。
2)米中関係
本来8日から米中閣僚級貿易協議が再開の予定でした。 ただ、先日のトランプ大統領ツイートで、中国側の訪米が遅れています。 明日9日から協議の予定となっています。
トランプ大統領は「ワシントン時間10日午前0時1分(日本時間同日午後1時1分)に関税を引き上げる計画」と言っています。 これに対し、中国側は追加関税が発動された場合には、報復関税の用意があるとのこと。 泥沼の関税合戦になりそうな雰囲気になってきています。 関税合戦を嫌気して、世界的に株安・リスクオフの流れとなっています。 9日から貿易協議を再開して、約1日強で合意に至ることが出来るのか!? 市場参加者の注目が集まっています。
貿易関連の追加報道やツイートなどには要注意です。
3)英国・Brexit
昨日、メイ首相の側近で政権のナンバー2とされるリディントン内閣府担当相は、与党保守党と最大野党労働党の協議は合意に至っていないことから、欧州議会選挙に参加することを表明しました。
メイ首相は、先日の統一地方選挙で惨敗したことで辞任要求が高まっています。 そのうえ、欧州議会選挙に参加となると、離脱時期が遅れるのではないかということで、さらに批判が高くなってしまいます。 保守党内でも、野党や議会でも、メイ首相おろしに動いているようです。 また、2度目の国民投票の話も浮上しては消えています。 ポンドはボラティリティが上がってきています。 ヘッドラインに注意しておきたいと思います。
個人的には、ポンドが買われる要因が見えてこないので、戻り売りのポイント探しをヘッドラインでしていきたいと思っています。
4)トルコリラ下落余地
トルコでは、政治不安・民主主義への不信感からトルコリラが売られています。 日々、下値模索しながら下げ続けています。
トルコリラは、底値が見えづらい状況。 何かのタイミングで、昨年のトルコショックのようなことが起きる可能性があります。 トルコ長期金利も、ジリジリと上昇! 昨年のトルコショック時に近づいてきています。
トルコショックに気を付けておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
5月8日(水曜日)
08:50 JPY 金融政策決定会合議事録(3月15日分)
11:00 NZD RBNZ政策金利発表・声明文発表
12:00 NZD オアRBNZ総裁記者会見
14:45 CHF スイス失業率
15:00 EUR ドイツ鉱工業生産
17:15 GBP ラムスデンBOE副総裁発言
20:30 EUR ドラギECB総裁発言
21:15 CAD 住宅着工件数
21:30 USD ブレイナードFRB理事発言
23:30 USD 原油在庫量
5月9日(木曜日)
EU(欧州連合)非公式首脳会談
米中貿易関税・通商協議
02:00 USD 10年債入札
05:00 NZD オアRBNZ総裁発言(議会証言)
06:00 BRL ブラジル政策金利発表
10:30 CNY 中国CPI(消費者物価指数)