2019年6月11日
リスクオフは後退!? 方向性を見定める状況か!? ~6月11日の注目点とイベントスケジュール~
記事を書いた人:岡ちゃんマン
週末にトランプ大統領が、メキシコ関税を無期限延期するとしたことで、マーケットはリスクオフ後退。 株価は上昇、クロス円を中心に大きく上窓を開けてスタートしました。 ただ、上値は重く、伸び悩んでいる状況。 まだ、リスクオフの後退なのか!? 一時的なことなのか!? 見極めているのではないかと思われます。
そんな中、NY時間後半にマンハッタン中心部の建物にヘリコプターが墜落と伝わると、テロが疑われたのかドル円が下落! すぐに事故だとわかり、下落は一時的でした。
目次
◎本日の注目点
1)英国・ポンド
昨日から、英保守党党首選がスタートしています。 立候補も締め切り、立候補者が確定しているのですが、薬物問題などのニュースが出てきています。 選挙妨害のためのリークではないかと思いますが、この先も同様なヘッドラインが出てくるようであれば、GBPに大きく影響すると思われます。 特に、ボリス・ジョンソンに関するヘッドラインが出ると動くと思います。
また、ポンドに関しては、本日要人発言が予定されています。 経済指標でも雇用統計(失業率・平均賃金)が発表されます。 昨日のGDPが弱い結果になったことで、GBPは大きく下落しています。 本日の要人発言、経済指標次第で、さらなる下落や、巻き戻しの上昇など、大きく動くのではないかと注目しています。
2)トランプ大統領発言・ツイート
トランプ大統領の行動・発言・ツイートがマーケットを大きく動かします。 トランプリスクが増えるのか、後退するのか注目です。
まず、対メキシコ関税は無期限延期となったとはいえ、昨日のトランプ発言で「もしメキシコが合意事項を破った場合、制裁関税は復活する」としています。 何かあれば、また関税発言が出てくるかもしれません。
また、対中関係は大阪G20首脳会談まで、改善しそうにありません。 米国はさらなる3000億ドルの関税をちらつかせています。 米中関係に関する発言・ツイートに要注目です。
明日から、米国が制裁中のイランに安倍首相が訪問します。 イランを巡って米国は、空母リンカーンを配備するなど軍事衝突が懸念される状況です。 明日の訪問が、緊張緩和となるか注目しています。
3)米ドルと利下げ確率
先週の弱い雇用統計などを受けて、FRBの利下げ確率が上がってきています。 利下げを好感して、米株式市場は上昇しています。 米ドルは利下げを控えて米ドル売り、株価上昇で米ドル買いと、方向感が難しい状況となっています。
米ドルの方向性を見極めるため、株価・長期金利・金価格・原油価格に注目したいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
6月11日(火曜日)
02:00 GBP ソーンダースBOE外部理事発言
07:45 NZD 製造業売上高
10:30 AUD NAB企業信頼感指数
15:00 EUR ノボトニー・オーストリア中銀総裁発言
15:00 NOK ノルウェーCPI(消費者物価指数)
17:30 GBP 失業率・平均賃金
18:00 GBP テンレイロBOE外部理事発言
18:00 GBP ソーンダースBOE外部理事・ブロードベントBOE副総裁発言(議会証言)
21:30 USD PPI(生産者物価指数)
6月12日(水曜日)
02:00 USD 3年債入札
08:25 AUD ケントRBA総裁補佐発言
09:30 AUD Westpac消費者信頼感指数
10:30 CNY 中国CPI(消費者物価指数)