2021年12月6日
リスクオフは後退か継続か!? 「12月6日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
先週からオミクロン株に関するリスク要因でマーケットはリスクオフが進んでいます。
円買い・フラン買いが進んでいる状況となっています。
本日はイベントが少なく、新型コロナウイルスの変異種「オミクロン株」によるリスク要因を中心に、リスク要因によるリスクオフがマーケットの中心となりそうです。
目次
◎本日の注目点
1)リスク要因
新型コロナウイルスの変異種「オミクロン株」
先週は新型コロナウイルスの変異種「オミクロン株」によるリスクオフに振り回される1週間でした。
世界的にオミクロン株の感染者が発見され、感染拡大が懸念され、既存のワクチン効果や、オミクロン株に対応するワクチンの開発・供給に関する情報でリスクオフが進んだり後退しています。
リスク要因は織り込んでしまえば材料視されなくなってしまうことから、オミクロン株に関する新たな悪材料がいつまで出てくるのかに注目しています。
本日もオミクロン株に関するヘッドラインに注目していきたいと思います。
ロシア・ベラルーシ
ロシアのウクライナ進攻について米国や欧州は批判しています。
バイデン大統領は7日にプーチン大統領と会談予定されていることから、米ロ関係に注目です。
また、欧州はロシアからの天然ガス供給用のパイプライン、ノルドストリーム2の認可作業を一時停止しています。
欧州では天然ガス不足問題があることから、ロシアに対する制裁を優先するのか、それとも天然ガス・経済を優勢んするのか注目です。
また、ベラルーシとも欧州は対立しており、ロシアからのパイプライン遮断を人質にされています。
ロシアやベラルーシと欧州の対立にも注意しておきたいと思います。
ポーランド
ポーランドとEUは司法に関する見解で対立しており、ポーランド内でEUに対する不満が溜まってきています。
その事から、ポーランドもEUから離脱するべきだとの声が強くなってきています。
ポーランドの離脱なんてことが実現するようなことになってくると欧州のリスクにつながるのではないかと注目しています。
EUと英国の対立
北アイルランド(英国領)とアイルランド(EU加盟国)の国境や貿易に関する協定の改定について英国とEUが対立しています。
また、英国とフランスの間では漁業権について対立しています。
北アイルランド議定書の改定や英仏漁業権問題を含め、英国の離脱協定には協議中の問題が多数あり、一つの期限としてクリスマスが挙げられています。
クリスマスまでに協議がまとまらない場合は、離脱協定の破棄となり合意なき離脱の可能性も出てきます。
そうなると、大きなリスクオフ要因となることから、英欧の協議の進行具合には注意しておきたいと思います。
中国リスク
中国恒大集団の債務償還・利払いに関して、期日が迫っています。
もともと11月に支払うべきだったものが、支払いできず30日間の猶予期間に入っていました。
その30日の猶予期間の期日を迎えることから、期日までに支払いが出来なかった場合はデフォルトとなります。
中国の不動産バブルの崩壊によるマーケットの影響がどこまで広がるのか注目です。
トルコリラ
トルコは先週、2回の為替介入を行っています。
ただ、トルコリラの水準は最安値更新を続けています。
今週も為替介入を続ける可能性がありますが、トルコの外貨準備高(為替介入の原資)は少なく、為替介入には限界があります。
限界を迎えたときにリラ安が進み、暴落するのか?
それとも政策金利の利上げに踏み切るのか注目です。
リラ暴落してトルコのデフォルトに繋がるのかにも注目です。
2)要人発言
本日ブロードベントBOE副総裁の議会証言が予定されていますが、来週の英中銀(BOE)金融政策を控えて、どこまでヒントになるような発言が出てくるかわかりませんが、注意だけはしておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
12月6日(月曜日)
ユーロ圏財務相会合
18:30 GBP 英建設業PMI
20:30 GBP ブロードベントBOE副総裁発言
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