2024年8月27日
リバランスなどの月末特殊フローに注意! 「8月27日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は英国がサマーバンクホリデーの祝日で休場だったため、市場参加者が少なく小動きの展開となりました。
米国では耐久財受注が市場予想を上回ったことから米金利が上昇しドル買いが進んだが、値動きは限定的でした。
本日も特に重要な指標がなく、週末にPCEデフレーターを控えて方向感に乏しい展開となるのではないかと思っています。
リスク要因に関するヘッドラインや、月末のリバランスなどの特殊フローに注意しておきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)リスク要因
中東情勢
イスラム教シーア派のヒズボラがイスラエルに向けて数百発のロケット弾やドローンを発射するなど中東情勢の緊張感が高まっています。
ヒズボラの指導者は報復の第一段階は完了したとしながらも「結果が不十分なら別の機会に対応する権利を留保する」と述べ、追加の報復攻撃の可能性を残しています。
イスラエル側は全面戦争は求めていないと述べた一方で、「物語はこれで終わりではない」と警告をしています。
今後も報復行動が続き、緊張感が高まっていくとリスクオフが進むのではないかと注目しています。
ウクライナ情勢
ウクライナはロシアに攻撃し侵攻しています。
今まではロシアがウクライナに侵攻していましたが、直近ではウクライナも積極的に侵攻しています。
段々と攻撃が過激にならないか、ロシアとウクライナ情勢の緊張感が高まり、戦術核の使用などが噂となればリスクオフが進むのではないかと注目しています。
日米選挙
日本では9月27日に自民党総裁選が予定されており、その先には解散総選挙が注目されています。
誰が総裁・首相となり、解散総選挙で自民党が安定議席数を確保できるのかで、今後の政権運営が安定するのか決まるのではないかと思います。
政権が不安定となればリスクオフが進むのではないかと注目しています。
米国では大統領選挙に注目が集まっています。
一時はトランプ元大統領が当選するのではないかとの観測が進んでいましたが、ハリス副大統領の支持率が上昇しており、一部ではハリス候補がトランプ候補を超えたと報じられています。
それぞれの候補が大統領になった場合にどのような政策を打ち出すのか、大統領選挙に繋がるヘッドラインが出てこないか注目しています。
2)要人発言
翌週はカナダ中銀、翌々週にはECB理事会、その次の週にはFOMCや英中銀、日銀の金融政策発表が控えています。
追加利下げの可能性について発言が出てこないか注目です。
特に、年内あと何回の利下げがあるのか、来年の利下げ回数、利下げのペースについての発言に注目です。
ハト派な内容が出てくると通貨売りが進むのではないかと考えています。
最もハト派なのがカナダ中銀で、その次にECB・英中銀・FRBと続きます。
日銀に関しては追加利上げの可能性に注目なので、タカ派な発言が出てこないかに注目です。
9月はさすがにないと思いますが、10月利上げの可能性が出てきており、追加利上げの有無と併せて次期に関する発言に注目です。
3)経済指標
豪CPI(消費者物価指数)
豪州RBAは先日のRBA理事会議事要旨でタカ派姿勢を示したことで、利下げまでの期間が遠いのではないかと見られています。
CPI(消費者物価指数)の結果が市場予想をしたまわれば、利下げ期待が高まるのではないかと思います。
逆にCPI(消費者物価指数)の結果が市場予想を上回ると、さらに利下げまで時間がかかるとみられ、豪ドル買いが進むのではないかと注目しています。
◎本日のイベントスケジュール
8月27日(火曜日)
19:45 EUR クノット・オランダ中銀総裁発言
22:00 USD 米住宅価格指数
23:00 USD 米消費者信頼感指数、リッチモンド連銀製造業景況指数
23:00 EUR ナーゲル・ドイツ連銀総裁発言
8月28日(水曜日)
02:00 USD 米2年債入札
10:30 AUD 豪CPI(消費者物価指数)